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副審の「Wait & See 技術(ウェイト・アンド・シー:多少待って、様子をうかがうこと)」に関しては、「反則を犯されたチームがアドバンテージにより利益を得た場合、旗を上げてはならない。」と競技規則に書かれています。
オフサイドの判断においては、反則時のアドバンテージの考慮とは若干異なるのですが、やはりWait & Seeという考え方が重要になってきます。
下の映像のシーンのように、味方競技者からボールが、オフサイドポジションにいた競技者のほうに流れたからといって、慌ててフラグアップしてしまわないようにすることが、非常に大切です。
残念ながら、3種や4種の試合などで、このようなケース(競技規則上、反則ではないケース)で、副審が間違ってフラグアップしてしまったものを、そのまま主審が採用してしまって、試合(プレー)が停止してしまうケースが、散見されます。
上の映像では、副審がしっかりWait & See 技術を使うことで、誤って試合(プレー)が停止されることなく、試合が展開しています。ちなみに、この副審、もともとの割り当ては第4審で、試合中に怪我をして任務を継続できなくなった副審の代わりに急遽副審を務めることになったようです。急遽副審を務めることになったにも関わらず、完璧な仕事ぶり。
米国プロ審判協会の元記事
Play of the Week 12: Fourth officials' preparation/Wait and see technique
では、この副審(もともとの4審)が、怪我で4審を務めることになった副審に、交代ボードの使い方をレクチャーしているシーンがUPされています。
映像を見て違和感を感じられる方がいらっしゃるかも知れないので書いておきますが、この会場、バックスタンド側にメインカメラが配置されているスタジアムのようです。
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普段からよく拝見させていただいております.
普段主に4種で審判活動を行うことの多いものですが,先日”8人制サッカーでは,レッドカードを提示すると即 PKとなる”という話を聞きました.
それを聞き,8人制競技規則等を見たところそれらしい文言は見つけることはできませんでした.
しかしながら,各大会要項等の競技規則の欄には”ペナルティエリアでのファウルにのみPKを与える”という文言をたまに見かけることがあります.
この文言も,レッドカード=退場+即PKという規則が存在するからなのかなと思い,この度質問という形でコメントさせていただきました.
ぜひ,記事でお返事をいただけると嬉しく思います.
長文失礼いたしました.
名前なし さん、コメントありがとうございます。次回よりお名前(ペンネームで結構です)の入力をいただければ幸いです。
> 普段主に4種で審判活動を行うことの多いものですが,先日”8人制サッカーでは,レッドカードを提示すると即 PKとなる”という話を聞きました.
> それを聞き,8人制競技規則等を見たところそれらしい文言は見つけることはできませんでした.
そのようなルールは日本サッカー協会の8人制の競技規則には存在していません。
どなたかが勘違いされて話された内容が一人歩きしているような気がしますが、各地区の少年委員会(サッカー協会)でローカルルールを設定している可能性もあります。
お住まいの地区(or所属されている地区)の少年委員会に直接お問い合わせいただくのがよろしいかと思います。
レフェリー さん、はじめまして&コメントありがとうございます。
> いつも、このブログを見て勉強させて頂き、わたしの教科書です。さて、ご質問ですが、オフサイドの判断は(オフサイドポジションにいた)競技者が確実にボールに触れるまで保留すると言われますが、完全に二列目の飛び出しが無ければ、オフサイドになりますか?ボールを追いかけていても、ボールに触るまではオフサイドではないと言う解釈でいいのでしょうか?
原則として、ボールに触れるまでオフサイドの判断は保留することになっていますが、
①2列目(オンサイド)から飛び出してくる選手がいないことが明確な場合
②相手競技者(特に相手GK)との衝突が懸念される場合
の2つのケースだけは、ボールに触れる前に副審がフラグアップしてよいという通達が過去に出ています。
詳しくは、過去記事
「オフサイドの適用に関する新たな指示(2005年改正)」という通達
http://tom3kyu.blog.fc2.com/blog-entry-453.html
をご覧ください。
上の記事の内容をもう少し詳しく解説した、2つの過去記事
ボールに触るまで待たずにオフサイドのフラグアップをしてもよい2つの例外(その1、なが~い縦パス系のボール)
http://tom3kyu.blog.fc2.com/blog-entry-952.html
続・ボールに触るまで待たずにオフサイドのフラグアップをしてもよい2つの例外(その2、GKとの接触が懸念される時)
http://tom3kyu.blog.fc2.com/blog-entry-953.html
もぜひご覧ください。
レフェリー さん、コメントありがとうございます。
> あと、私が主審をしていて、右側サイド付近でオフサイドポジションに居た選手がボールを追いかけたが、(完全なオフサイドだったので、守備側のDF.GKとも反応なし)途中で止まったので、笛を吹かず流したら、ボールがコーナー付近のタッチラインを割って、スローインになりました。陣地的にはオフサイドを採用した方が守備側にとっては有利だったのですが、この判定で良かったのでしょうか?
ボールの勢い、オフサイドポジションにいた選手とボールとの距離、オフサイドの判断となったボールの出所と、アウトオブプレーになった場所との距離、副審がフラグアップしてしまったのかどうか、試合のカテゴリーや試合の雰囲気、など考慮すべきことがたくさんあるので、何とも言えませんが、一般論から言うと、あくまでボールに触れていないのであれば、競技規則に書かれている wait&see の観点から、スローインで再開すべきだと思います。
あとは総合的な判断ですね。
私はシニアOv50でプレー、そのリーグ戦と2種リーグで主審をしています。これからも
宜しくお願いします。