昨日の予選の本戦。
今日の試合はすべてトーナメント戦。最初の担当試合は、主審を担当。副審は、その次の試合の対戦チームの保護者。
試合開始直前に、副審が本部に集まってくるので、ほとんど打ち合わせができない。というか、副審の1人(A2)は、試合開始時に現れず、来るまで本部が代理で対応。副審を担当してくださる方には、「原則としてオフサイドラインキープ」だけお願いして、試合を開始。
担当して下さる方のレベルも判らないので、最初のうちは手探り状態で審判する。幸い、比較的審判に慣れている方だったので、やりやすかった。ちなみに遅れてきた副審の方は、「3級審判員」だった。(ぉぃぉぃ。)
ま、私も以前、代理で指導者をしていたときに、「後審判(前の試合のチーム関係者が、次の試合の審判をする)」を失念していて、迷惑をかけたことがあるので、偉そうなことは言えないのだが・・・。
この試合での出来事としては、2つ。
1つめ、Rサイドのコーナーキックのあと、ディフェンスの選手がコントロールしたボールを攻撃側選手が触れた際、A2の方が「オフサイド」のフラグアップ。これはオフサイドではないので、フラグをさげてもらうように合図を送る。冷静に対応できた。
2つめは、A2サイドのオフサイドフラッグがあげられていることに気付くのが、若干遅れた。完全に見落としたわけではないので、問題はなかったが・・・。
続いて、2試合目はA1を担当。やはり主審との打ち合わせをする時間なく試合が始まった。ま、大会がタイトなスケジュールなので仕方がない。
この試合では、1回、ラインアウト判定(スローイン)時に、思いっきり間違えた。思いっきり勘違い。反省。ごめんなさい。ミスはそれくらい(だと思う)。
同点で試合時間が終了となったので、PK戦。主審の方は4級審判員で、PK戦をあまり経験したことがなさそうだったので、ちょっとアドバイス。
まずは、選手達に、フィールドから出ないようにして、ベンチ前に行き、PK戦の蹴る順番を指導者から聞いてくるように指示。(フィールドの外に出るとイエローカードの対象となってしまう。)ベンチには、控え選手がフィールドに入らないことと、水分(水筒類)をタッチライン付近に置くよう指示。
ここで、片方のチームから、ゴールキーピングの上手い選手にゴールキーパーを変更したいが、ゴールキーパー用のユニフォームがないので、ビブス着用でよいか?という要請が入る。
正式な大会では、PK戦時に正規の試合時間が終了した際、フィールド内にいたフィールドプレーヤーがゴールキーパーと入れ替わる場合、ゴールキーパー用のユニフォームに着替えなければならない(2007年9月付けの日本サッカー協会審判委員会通達 参照)が、大会規定にはないので、相手チームに断りを入れて、了承。
その後、指示を受け終えた両チームのキャプテンを集め、コイントスをして先攻後攻を決定してPK戦開始。
私は、ペナルティーエリア側でゴールキーパーの反則の監視とゴール判定のサポートを担当。
PK戦は5人づつ終了した時点で、4-4の同点。サドンデスへ。結局7人目で決着。
本日は、ちょっと大きな大会の予選。私と息子(次男)が所属する少年団チームが主催チームの一つになっている。息子は5年生だが、今年は6年生がいないため、5年生が団のトップチームとなっている。
本日の審判は、所属チームの割り当て分(予選リーグ)が1試合と、本部(主催チーム)としての割り当て(順位決定戦)のうち、決勝戦を担当。
いづれも主審を担当。試合時間は15分ハーフ×2。2試合なので、合計60分。副審は、同じチームの保護者の方々なので、簡単な打ち合わせを実施。オフサイドラインキープに重点を置くこと、ラインアウト時の差し違えを減らすため、お互いアイコンタクトを取りましょう、ということを副審を担当してもらう保護者の方と確認。(協会派遣の試合ならもっと細かく入念に打ち合わせしなければならないが・・・。)
今日は、ちょっと試してみた。ラインアウト(スローイン)時に、すぐに手をあげてどちらのチームのスローインになるのかを、あげる手の逆の手を使って、胸の前で小さく示し、副審が同じ方向をあげているか確認してから正規の手をあげる、という方法をやろうと努力した。(言葉で説明するのが難しい・・・。)
これは、以前2級のYさんと組んだときに、Yさんが実施していた方法。
やってみると、難しい。ダイレクトにあげる方法に身体が慣れているので、癖のようにダイレクトにあげてしまう。でも、先に逆手で小さく合図するという意識はある。よって両手が同じタイミングになっている。これでは意味がない。私にはもう少し訓練が必要だ。
試合については、特に大きな問題はなし。2試合目の前半の終了間際に、1回だけ副審と差し違えをしてしまった。
しかし、副審を担当してくださったD君のお父さん、YU君のお父さん、T君のお父さんいづれも、アイコンタクトをしっかりとってくださったので、差し違えはその1回だけだった(、と思う)。
その他として、1試合目は、稀に起こる「危険な方法でのプレー」での反則をとった。「自分自身を危険にさらすプレー」。
具体的には、腰よりやや低い位置にボールがあり、相手選手が足でボールをコントロールしようとしているところに、頭から突っ込んでプレーしようとしたので、「危険な方法でのプレー」とし、相手チームに「間接フリーキック」を与えた。
2試合目は、順位決定戦(予選1位通過決定戦)だった。やはり両チームのレベルは、その他のチームより上だった。後半、両チームとも手のファイルが増えてきたので、しっかり対応した。(恐らく、足が動かなくなってくる分、手で相手を抑えようとしてしまうのだろう。)
あと全体的な反省として、先の副審への事前の合図を意識するあまり、アウトオブプレー時に周囲(4th、両ベンチ、etc)を見回すことが、若干疎かになっていたと思う。気をつけたい。
最後に、今回、自分のお子さんがエントリーされていない団の保護者の方3名に、審判をお手伝いいただいた。改めてここで感謝を述べさせていただきます。ありがとうございました。
少し前に、ゴールキーパーが、ゴールポストまたはゴールネットをよじ登って、ボールを止めた場合どうなるか? という記事を書きました。
その際、複数のインストラクターに確認し、「問題なし」としてよさそうだ、ということを書いたのですが、上級審判員の方に聞いたところ、こんな意見をいただきました。
『サッカーには、自分を含む競技者を負傷させることになるプレーは「反則」になる、というルールがあり、そのルールに抵触する可能性がある。』と。
競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為
危険な方法でのプレー
危険な方法でプレーするとは、ボールをプレーしようとするとき、(自分を含む)競技者を負傷させることになるすべての行為である。この反則は、近くにいる相手競技者が負傷への恐怖感からプレーできないようにすることである。
(中略)
懲戒の罰則
・競技者が危険ではあるが“通常の方法”で相手に挑んだ場合、主審は懲戒的措置を取るべきではない。その行為により明らかに負傷を引き起こす可能性がある場合、主審は競技者を警告するべきである。
この部分に照らすと、ゴールキーパーがゴールポスト(あるいはゴールネット)によじ登ることにより、ゴールキーパー自身が降りる際に負傷する可能性、あるいは降りてくるゴールキーパーと相手競技者が接触して負傷する可能性を主審が感じとった場合には、「危険な方法でのプレー」と判断される場合がありそうだ。
このプレーは、主審がどう感じるかによる部分が大きいといえそうだ。
マンガ(アニメ)の「キャプテン翼」には、「危険な方法でのプレー」に該当しそうなプレーが満載だなぁ・・・(笑)。
ちなみに、この反則を適用した場合の際の再開方法は、「間接フリーキック」となる。
(2014.08.14 追記。
松崎康弘・元JFA審判員長の著書「ポジティブ・レフェリング」の「はじめに」のところに
「たとえば、ゴールのクロスバーにぶら下がって、相手のシュートをクリアしたら? これも認められません。サッカーは、自分だけの”力”を用いてプレーするスポーツで、他人の力や器具、用具を用いないことが大原則です。」
と書かれています。この大原則から考えると、ゴールポストをよじ登るのもNGと言えると思います。)
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「キーパーがポストによじ登ってボールを止めたら・・・」
卒団生のみなさん、保護者の皆様、ご卒団おめでとうございます。卒団生のみなさんの中学校での活躍をお祈りします。頑張れ!
時々、団の練習に顔を出して下さいネ。そして、後輩たちと遊んであげてくださいね。
前日までの天気予報は、雨だったけど、卒団式の前には雨もあがっていて、卒団式後の壮行試合も実施できて、よかった、よかった。
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本日は、全学年体育館での練習。
低学年の全体練習は監督が担当。本日の私の担当学年は、明日この団を卒団する6年生。高学年の全体練習を監督が行った後、2時45分から、学年別メニューへ。
6年生を担当するとは思っていなかったので、高学年の全体練習中に、6年生用のメニューを考える。明日、卒団式なので、怪我だけはしないようにしなければ。
一応、メニューは考えたが 「逆に教えてもらおう」 と思い、長い子で6年間この団で練習した中で、「難しくて最初はできなかったけど、今はできるようになった」 というメニューは? という質問を投げて、3分間与えて6年生全員で話し合ってもらった。
要望があったので、話し合う時間を2分延長した。しかし、最終的に今日やるメニューは決まらなかった。でも、団での活動を振り返ってもらうことはできたと思う。
更に、団での活動を振り返ってもらうため、「団の活動で一番楽しかったことは?」という質問を投げて、順番にこたえてもらった。
夏合宿、遠征、自分の初得点のシーン、など皆いろんな内容を挙げてくれた。
私がこの団の指導のお手伝いをするようになったのは、彼ら(6年生)が4年生になった年だったため、彼らの練習の指導をする機会はあまりなかったが、多少でも彼らの楽しいサッカー経験のお手伝いができていたのなら幸いである。
あまり座って話してばかりもいられないので、練習開始。
まずは、ウォーミングアップとして、2人ペアで、ボールを真ん中に置いて、ボールに対して寄る、離れるというメニューを実施。詳しくは、2月7日の記事を参照。
給水休憩(3時15分)後、これも実は先日3年生で実施したメニューだが、パスをクッションコントロールでトラップしながら270度ターンして、直ちにトラップの逆足でシュートを打つ練習。(詳しくは3月13日の記事参照。)
さすが、3年生よりは上手い。
4時の給水休憩後、6年生から、「ダイビングヘッド」の練習をしたい、という要望がでたので、セーフティーマット(安全マット/ウレタンマットとも呼ばれるもの)を3枚倉庫から引っ張り出してきて、実施。私が頭の高さで下向きに持っているボールに走りこんできてヘディング。
ついでにオーバーヘッドキックの練習も。(詳しくは2009年12月26日の記事参照。)
4時30分に、最後の給水休憩をとってから、ミニゲームを実施。5時15分、6年生にとっては最後の練習が終了。
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Jリーグ開幕戦で行われた、佐藤寿人選手のトリックPKに関して、ゴールは無効で、佐藤寿人選手にイエローカード、
ところで、競技規則には、以下のような記述があります。
競技規則 第14条 ペナルティーキック
違反と罰則
主審がペナルティーキックを行う合図をして、ボールがインプレーになる前に、次の状況のひとつが起きた場合:
(中略)
キックを行う競技者の味方競技者が競技規則に違反する:
●主審はそのままキックを行わせる
●ボールがゴールに入った場合は、キックを再び行う
●ボールがゴールに入らなかった場合、主審はプレーを停止し、違反の起こった場所から行われる守備側チームの間接フリーキックで試合を再開する。
という、文章です。
今回の佐藤寿人選手のペナルティーキックはゴールに入っているので、ペナルティーキックの「やり直し」が正しい再開方法では?
と、考えた方もいるかもしれません。
しかし、この文章(青字部分)は、あくまで正常なペナルティーキックが行われた場合の文章です。
即ち、佐藤寿人選手がペナルティーエリアに侵入しただけで、ボールを蹴らず、ペナルティーキックのキッカーと特定されていた槙野選手がキックを行った場合で、かつボールがゴールに入った場合、この文章に該当し、「やり直し」になります。
今回の佐藤選手のペナルティーキックが、佐藤選手にイエローカードで、清水エスパルスの間接フリーキックが正しいルール適用になる理由は、「ペナルティーキックの開始方法そのものが、相手を惑わせる不正行為」に該当するため。
今(2009/2010年度版)の競技規則には載っていませんが、2006/2007年度版には、「競技規則に関する質問と回答」という項目があり、その 第14条 ペナルティーキック のページ(P118)の4番目のQ&Aに、きちんと今回のプレーについて記載されています。
Q. ペナルティーキックが行われるとき、主審が必要な合図を送った後、キックを行うと特定した競技者の味方競技者が前進し、代わりにキックを行った。主審のとるべき処置は何か?
A. 主審はプレーを停止し、違反が起きた、すなわち9.15m以内に侵入したところから守備側チームの間接フリーキックによって試合を再開する。その競技者を反スポーツ的行為により警告する。
(2013.06.01 追記。現在のJFAの見解は、
A.4 主審はプレーを停止し、違反のキックが行われたペナルティーマークから守備側チームの間接フリーキックによって試合を再開する。その競技者を反スポーツ的行為により警告する。
となっているようです。 こちらの記事を参照ください。)
今のルールブックには、Q&Aのページがなくなって、ガイドラインになってしまっているのですが、時々古いルールブックのQ&Aにも目を通したほうがよさそうです。
では、佐藤寿人選手のペナルティーエリア侵入に気がついた主審が笛を吹いて佐藤選手を制止してキックをさせていなかった場合はどうだろうか? この場合はインプレー前(ペナルティーキックの成立要件が満たされる前)の出来事となり、佐藤寿人選手に「イエローカード(遅延行為)」を提示後、ペナルティーキックを行うことになると思われます。
では、佐藤選手が制止を振り切ってキックを行った場合の、対処と再開方法は?
これも、佐藤寿人選手に「イエローカード(遅延行為)」で、ペナルティーキックのやり直し、になるかなぁ・・・。
主審が佐藤寿人選手の侵入に気づいて、キックを行うまでに笛を吹いて制止しようとしたかしないかで、再開方法が全く異なると思います。
いやぁ、審判って本当に難しい。
(2013.06.01 追記。文章を「です・ます調」に修正するとともに、文章表現の一部を見直しました。)
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「佐藤寿人選手のトリックPKは反則」
「今度のトリックPKも・・・。」
都道府県のサッカー協会に所属する、1・2級の審判員の方々が中心になって、毎月行われているというトレーニングに参加した。参加するのは今回が2回目。今回の会場はK球技場。
今回はどちらかというと、フィジカルトレーニング系の内容中心。
最初は、リカバリ(回復)力を鍛えるメニュー。サッカーのピッチまわりを使った、RUN&JOGのセット。なお、RUNは全力ではなく7割程度のスピード。JOGは身体の状況でWALKでも可。
105m(RUN)+105m(JOG)を3セット
173(105+68)m(RUN)+173m(JOG)を3セット
225(105+68+52)m(RUN)+120m(JOG)を3セット
278(105+68+105)m(RUN)+68m(JOG)を3セット
後半になればなるほどRUN部分が増えて、JOG部分が減るので、キツさが増す。
このトレーニングに参加しているのは20代の審判員がほとんどで、7割のRUNといってもやはりペースが速い。中には今日、試合をこなしてきている審判員もいるというのに・・・。私にとっては、最後の2本がきつかった。でも、一応途中リタイアせず完走。(最後の2本はRUNのペースをダウンして実施したが・・・。)
休憩後、ペナルティーエリア付近にマーカーを置いてのトレーニング。
RUN、JOG、サイドステップ、バックステップ、WALKを織り交ぜたメニュー。数パターンを2セットづつ。先ほどに比べてRUN部分が短いので、若干楽。
最後に、参加者全員でミニゲームを行って、本日のトレーニングは終了。
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「◆ 審判のトレーニング・勉強会などに参加した際のメモを集めた記事」
本日の全体練習は監督が実施。2時から学年別の練習。本日は3年生を担当。3年生の練習出席者は13名。余談だが、6年生は、来週の土曜日(3/21)の練習が最終日となり、翌22日が卒団式となる。
考えてみると、私が3年生を指導するのは、来週の土曜日が最後になるかもしれない。それ以後は、おそらく上級学年の指導者が主に指導することになるだろう。
閑話休題。
監督と行った練習内容を子供たちにヒアリング。本日も細かく記載することはしないが、鬼ごっこ系メニュー、ボールを使った運動神経の刺激系メニュー、パントキックされたボールを2人組での競り合い、といったところ。
以下は、私が実施した、学年別メニューについて記載。
まず、ボールタッチ系のメニュー。これを簡単に済ませて、2人組でスローインの確認。距離を短くして(2~3mの距離)、狙ったところ(相手の胸)めがけてしっかり投げる練習。10回連続でボールを落とすことなくキャッチさせる。10回できなかったペアは罰ゲーム(腕立て伏せ1回)。
数回、ペアをチェンジして実施。
続いて、インサイドキックによるパントキックで、相手の胸めがけて蹴る練習を同じ距離で実施。ボールを地面に置いて蹴るインサイドキックの練習よりも、足のくるぶしを相手に向けるという意識をしやすいので、この方法を練習。
しばらく練習後、10回連続で落とさずにキャッチするテストとうか競争のようなものを実施。なかなか蹴る強さを統一できないようで、10回連続で成功できるペアが少ない。10回連続成功しなかったペアは、再テスト。再々テストとどんどん実施し、最終的にテストに合格しなかったペアは罰ゲーム(腕立て伏せ1回。)
これもペアをチェンジして数回実施。
給水休憩後(2時30分)からは、ドリブル&パス交換の練習。パス交換のほうに神経がいってしまい、ドリブルが疎かになっているので、子供たちに注意を促して実施。パス交換のパターンを変化させて約30分実施。
給水休憩後(3時)からは、今日はじめて練習するメニュー。相手ゴール前で得点するためのプレー。
言葉で説明すると、「コーナー付近からの味方のクロスポール(グラウンダー(ゴロ)系のボール)をペナルティースポット付近で、トラップしながら270度ターンし、ターン終了直後にシュートを打つ」というもの。
もう少し具体的に説明すると、左コーナー付近からの味方のグラウンダーのクロスボールを、ペナルティースポット付近で、左足でボールの勢いを殺しながらトラップしつつ、右足を軸に270度ターンし、ターン終了直後に右足でシュートを打つ。
逆サイドからの場合は、右足でトラップしながら270度ターンし、ターンした左足でシュートとなる。
3年生までは 『相手ゴールまで自分でドリブルしてシュートする』 というテーマでサッカーをしてきたが、インサイドキック(パス)を覚えた今後は、 『相手ゴールまで自分でドリブルしてシュートする』 というメインテーマに加え 『味方同士でパスをつないで相手ゴール前まで行き、シュートを放つ』 というサブテーマも加わる。
今日、初めて教えた、パスをターンしながらトラップしてシュートを放つという練習は、ラストパスを得点に結びつける方法の1つ。ぜひ身につけてほしい技術。
なぜ270度ターンするかというと、このような場合シュートを打つ選手には、相手チームの選手がマークとして張り付いていることがほとんどである。この相手のマークをうまくかわすためには、ボールのコースを90度変化させるだけではダメで、逆回りの270度が必要なのである。
270度回転することで、相手選手を一種の「おいてけぼり」状態にして、自分自身を「フリー」な状況にしてシュートがうてる。(もちろん、ゆっくりした動作ではダメで、素早い動作が必要になるが・・・。)
さて、子供たちに見本を見せなければならない。これが問題。このパターンのトラップを私自身がきれいにできる可能性は、約50%。
子供の1人にボールを出して(パスして)もらって、トラップしながら270度ターンしてシュート。う~ん、1発で見本を決められた。子供たちから「おーっ」と歓声があがる。
ということで、子供たちの練習開始。しかし、この難しいトラップをできる子は少ない。何回も練習。トラップしたボールが股の下を通ってしまう子がいる。股の下を通ったボールは、相手ディフェンスに取られやすくなるので、きちんと270度ターンするように指示。
15分ほどしてから、逆サイドからのボール出しに変更して、逆足(右足でトラップして、左足でシュートするパターン)での練習。
このパターンでのシュートを「コーチスペシャル」と名付けて、今後の試合で1番最初に「コーチスペシャル」で得点した人には「褒美」をあげる、という約束をした。
「褒美」といっても、たいしたものはあげられないが・・・。誰が最初に決めてくれるかな。たぶん、高学年になるので、私が試合を引率することは少ないと思うが、私が引率していなくても、事後報告でOK。
給水休憩(3時45分)後、ミニゲームを実施。10分ハーフ×2本。練習終了(4時5分)。
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先日、市区町村の医師会が主催するスポーツ医学講演会に出席した。
講演会は2部構成になっていて、最初は国立S大学のM先生。この先生のお話も面白かったが、内容は各スポーツ組織団体の歴史などのお話なので、ブログの記事としては割愛する。
2人めの先生は、S(都道府県立)大学の I 先生。タイトルは、「スポーツ愛好ジュニアのための栄養と食事の考え方」
講演会の資料とメモから、キーポイントと思われる部分のみ記載する。ぜひお子さんたちの食生活を考える参考にしていただきたい。著作権の問題があるため、配布された資料の添付はできないので、非常に読み辛いかもしれませんが・・・。(私の所属する団の保護者の方で、配布された資料をご覧になりたい方は、練習時におこしください。)
以下、講演内容
・成長期は食事中心に生活を考える
成長ホルモンは、睡眠直後のノンレム睡眠時に大量に分泌される。
よく食べ、よく動き、よく寝よう。
三大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)のうち、身体を動かすためのエネルギー・スタミナになるのは、炭水化物と脂質がメイン。車でいうとガソリンに相当。無機質(ミネラル)やビタミンは生理作用の調節に使われる。車でいうとエンジンオイルに相当する。よって必要ではあるが多量に取りすぎる必要はないし、モノによっては大量に摂取すると、かえってよくないものもある。(後述)
スポーツ選手の食事のあり方
競技力向上のための食事は、心身の成長や健康の維持・増進を目的とした食事と基本的に同じ考え方
食事時間の規則性が重要
「待ち」の時間を作り、栄養吸収力をUPさせる。間食を頻繁にとることはよくない。「空腹時」の時間をしっかりつくる。
食事の基本スタイル
・主食(ご飯、パン、麺などの炭水化物)
・主菜(肉、魚、卵、大豆製品などのたんぱく質)
・汁
・副菜1(野菜中心の煮物、蒸し物、炒め物)←火を通したかぼちゃ、インゲン、ニンジンなど
・副菜2(野菜中心の和え物、おひたし、酢の物、サラダ)
スポーツ選手の場合、上記の他に
・果物(ビタミンC、クエン酸、食物繊維を摂取するため)
・乳製品
スポーツ選手に意識して摂取してもらいたいものは、炭水化物の次に「野菜と果物」。
ビタミンについて
ビタミンには、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンが存在する
水溶性ビタミンは摂取しすぎても尿で排出されるが、脂溶性ビタミンは摂取しすぎても尿で排出されない。従って、不足しているビタミンをサプリメントで補うことはOKだが、過剰に取りすぎるとかえって身体に不都合なビタミンもあるので注意が必要。
規則正しい食事の重要性
ジュニア選手にとって『朝食抜き』は、致命的。
朝食の重要性
体温は睡眠中に低下する。朝食をとることで体温が高まる。朝食を抜くと起床後に上がった体温が、昼食前に再び低下する。低下するということは、脳を含めた身体組織の機能低下状態に陥っていると考えられる。
朝食をとると血糖が上昇する。朝食をとらなければ、昼食時まで「低血糖」状態が持続する。
朝食を抜くと血中遊離脂肪酸(FFA)が上昇する→FFAが食欲中枢を刺激→イライラを引き起こす。 最近の「キレやすい子供が多い」というのは、朝食を抜いている子供が増えたため、という研究報告も。
クエン酸によるグリコーゲン貯蔵の促進
運動直後(肝臓および筋肉のグリコーゲンが消費された直後)に単にぶどう糖のみを摂取した場合と、「ぶどう糖+クエン酸」を摂取した場合、肝臓および筋肉への再貯蔵に雲泥の開きが生じる。
球技系スポーツ選手には
1)カルシウム+ビタミンDで頑強な骨格を!動物性たんぱく質との組合せでさらに◎
2)ビタミンC(コラーゲンの合成に不可欠)で靭帯や腱も強化
3)バランスよく食べてスタミナ&筋力を蓄える
スタミナ・・・体内に酸素を取り込み、血液(鉄)を通して筋肉に運び、筋グリコーゲンを使ってエネルギーを作り出す能力
・水分摂取は「少量多回」 ~成分、濃度、温度、タイミング~
・サプリメントのパフォーマンス向上機能 ~実は、ほとんどが未だに効果不明~
サプリメントは文字どおり補助剤
多くは有効性の科学的根拠や長期摂取による安全性が確認されていない。現在研究中のものがほとんど
栄養バランスのとれた正しい食事摂取をしていれば必要ない。必要以上に摂っても競技力向上に効果なし
栄養アセスメントを行い、慢性的に不足している栄養素、必要量、使用のタイミングを知ることが第一
過剰摂取に注意(←アミノ酸系は特に注意、絶対に摂りすぎてはダメ)
《サプリメントが有効と考えられる使い方》
減量・体型重視の目的による食事制限中。
あるいは強化トレーニング、試合前の緊張等による食欲低下時。
といったところが講演内容。
今年のJリーグが開幕しました。
開幕戦のサンフレッチェ広島vs清水エスパルス戦の前半3分に、子供たちが真似しそうなペナルティーキックが行われました。
試合を見ていなかった方のために、状況を説明しておきます。
前半3分に、清水のGK西部選手が、ペナルティーエリア内で相手選手を倒し、広島がペナルティーキックの権利を得ました。
最初にペナルティースポットにボールをセットしたのは、広島DF槙野選手でした。ボールをセットしたのち、数歩さがったところ(槙野選手がペナルティーエリア内にいる状態)で主審はペナルティーキックの開始合図である「笛」を吹きました。
槙野選手は、笛の合図を確認後、そのままボールを背にしてゴールキーパー側から見て右側のペナルティーエリアの外に出ました。その直後、ゴールキーパーから見て左側のペナルティーエリアの外側にいた、広島MF佐藤選手がペナルティーエリア内に走り込み、ボールをキックして、ボールはゴールに吸い込まれました。
やべっちFCの番組をPCで録画し、そのシーンを何度もスロー再生して確認したところ、佐藤選手がペナルティーエリアに侵入し、更にペナルティーキックを行うまでの間、槙野選手は確かにペナルティーエリアの外(厳密にはペナルティーエリアの境界線を踏んでいたが・・・)にいました。
佐藤選手は、槙野選手がペナルティーエリア外に出て、主審がゴールキーパーの位置を確認するために若干首と視線をゴールキーパー側に動かした瞬間を見計らって(おそらくそのタイミングを見計らっていたと思われます)、ペナルティーエリア内に進入しキックを行いました。
佐藤選手によってキックされたボールは清水ゴールに入り、主審は広島の得点を認めました。
この得点に関して、JFAのホームページの「トピックス」(3/10付)で正式に日本サッカー協会のコメントが出されました。
結論から言うと、
ゴールは無効、
佐藤寿人選手には、「反スポーツ行為」として、イエローカード
再開方法は、
が正しいルール適用とのこと。(試合結果に変更はなし。)
(2013.05.31 追記。再開場所は、「ペナルティーマークの位置から」が正解。詳しくはこちらの記事を参照ください。)
以下、JFAのトピックスの記事の内容。(著作権の問題があるのですが、このブログの趣旨から日本サッカー協会からお咎めをうけることはないと思うので、出典を明らかにした上で転載しておきます。)
3月6日(土)に行われたJ1第1節 サンフレッチェ広島 対 清水エスパルス(広島ビッグアーチ)の試合において、「競技規則」適用の誤りが確認されました。
問題となったのは、試合開始3分に行われたサンフレッチェ広島のペナルティーキックの場面で、この時、広島の槙野智章選手がペナルティーマークにボールをセット、主審の笛のあとにボールを蹴ったのは、槙野選手ではなく佐藤寿人選手でした。
佐藤選手の蹴ったボールはゴールとなり、広島の得点として認められました。
しかし、本来であれば佐藤選手のプレーは反スポーツ的行為で、少なくとも佐藤選手に警告が与えられ、得点は認められるべきものではありません。
「競技規則第14条」では、「ぺナルティーキックを行う競技者は、特定されなければならない」と規定されています。
今回の状況を見た場合、ボールをセットしたのは槙野選手であり、主審が笛を吹いた時点でペナルティーエリア内にいたのも槙野選手だけで、主審のみならず、選手からも槙野選手がキッカーであると特定されています。
再開方法としては、佐藤選手に警告が与えられたのち、佐藤選手がペナルティーエリアに入った地点から、清水に対して間接フリーキックが与えられます。
なお、この試合は既に成立しており試合の結果は変わるものではありません。
日本サッカー協会としては、全国で活動する主審、選手等関係者に対して、競技規則の正しい理解を促すとともに、正しい競技規則の適用を徹底していきます。
引用ここまで。(該当するJFAのトピックスはこちら。)
(2013.05.31 追記。本日現在、上記のリンク先であるJFAトピックスは再開場所の表記が誤ったままになっています。)
この記事を読んだ方が担当する試合で、子供たちがこのプレーを真似した場合は、しっかりレフェリングしてあげましょう。
追記。この記事に関するこのブログの「おまけ」の記事はこちら。
(2013.06.01 追記。文章を「です・ます調」に修正しました。
それからyoutube の映像を追加しておきます。
YouTube: 2010 J1 開幕節 広島×清水 PKシーン
追記ここまで。)
☆ 関連記事 ☆
「佐藤寿人選手のトリックPKに関するおまけ」
「今度のトリックPKも・・・。」