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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
同時に2つ以上の反則を犯した場合はより重大な反則を罰する
 

 

今日の記事も、先日の「親子サッカー」でのシーンからネタを考えてみる。

 

最初のうち(1年生や2年生の試合において)、オフサイドの反則をきっちりとっていたのだが、お母さんたちが犯すオフサイドの反則が多く、すべてをしっかりとると、試合が止まってばかりになってしまい、本日の一番の目的である、「親子でサッカーを楽しむ」という目的が薄らいでしまいそうだった。

 

そこで、完全に待ち伏せ状態になっていたもの以外は反則をとらないように、オフサイドの反則の基準を甘く変更した。

 

そして、4年生の試合での出来事。相手(4年生)の陣地内にいたお父さんが、パスをトラップした際、ボールが大きく弾み、左腕付近まで跳ね上がった。そのボールをそのまま腕でコントロールしたので、主審をしていた私は「ハンドリング」の反則をとった。

 

他のお父さんたちから、「オフサイドじゃないの?」という声があった。完全に待ち伏せ状態だったわけではないので、オフサイドの反則をとるつもりはなかった。

 

そのシーンをアレンジして、問題を考えてみた。

 

<問題>オフサイドポジションにいた選手が、ボールをトラップする際、ボールを手でコントロールした。(ダイレクトに手で触れたものとします。) さて、主審のとる行動は?

 

1)オフサイドの反則をとり、「間接フリーキック」で再開する。

2)ハンドリングの反則をとり、「直接フリーキック」で再開する。 

 

オフサイドの反則は、ゴールキーパーとの接触が予測される場合を除き、原則として「オフサイドポジションにいた選手が味方選手からのパスを受けた(触った)瞬間に成立する。

 

これは、オンサイドポジション(オフサイドポジションではないという意味)にいた2列目以降の選手がオフサイドポジションにいた選手より先にボールに触れた場合は、オフサイドにはならないためである。

 

主審および副審は、2列目以降からの飛び出しを予測して、オフサイドの見極めをしなけれなならない。(これを「Wait & See」をかける、といいます。)

   

ちょっと話が逸れたので、本題に戻します。

 

今回の問題では、オフサイドの反則の成立と同時にハンドリングの反則も起きており、表題の通り、同時に2つの反則を犯していることになります。

 

この場合は「より重大な反則であるハンドリングを罰するのが正解」となります。従って、答えは2)。

 

なぜなら、オフサイドの罰則が「間接フリーキック」で、ハンドリングの罰則が「直接フリーキック」で、罰則の大小は、「間接フリーキック」<「直接フリーキック」だからです。

 

なぜ、直接フリーキックのほうが重い罰になるかというと、「直接フリーキック」は、そのフリーキックが直接相手ゴールに入った場合、ゴールが認められるからです。(間接フリーキックは、そのキックが直接相手ゴールに入っても、得点は認められません。)

 

競技規則を確認しておきます。

 

第5条 主審

職権と任務

(中略)
●競技者が同時に2つ以上の反則を犯した場合、より重大な反則を罰する。
(中略)


 

上記のように「全く同時に」2つ以上の反則が起きた場合は分かりやすいのですが、先日の「親子サッカー」の時のように、オフサイドポジションの選手がトラップをしてボールを自分の支配下に置く過程の中で、ボールを手で触れた(ハンドリングした)場合はどうしますかねぇ。

 

競技規則の「同時に」を厳密に適用すると、この場合は先に「オフサイド」の反則が成立し、その後「ハンドリング」の反則を犯していることになりますが、トラップの過程でのハンドリングであれば、反則をされたチームにとって有利になる「直接フリーキック」の罰則を適用するほうが望ましいと思われます。

 

というのも、競技規則の同第5条 主審 職権と任務 に

●反則されたチームがアドバンテージによって利益を受けそうなときは、プレーを続けさせる。しかし、予期したアドバンテージがそのときに実現しなかった場合は、そのもととなった反則を罰する。

とあります。

 

本来、このアドバンテージを適用する場合は、声およびジェスチャーで「プレーオン(アドバンテージ)」を適用していることを選手に知らせる必要がありますが、この精神(反則されたチームがより有利になるように配慮する)を汲み取れば、オフサイドの直後に起きたハンドリングを罰するほうが良いと思われるからです。

 

ただ、あえてオフサイドの反則を見逃すというような感じになるので、絶対に「正解」とは断言し切れない部分があります。(副審がオフサイドの判定をしてフラグアップしたタイミングなども考慮する必要があると思いますので・・・。)

 

ですので、あくまで、私個人の見解ということで。

 

(機会があれば、上級審判員の方やインストラクターにも聞いてみたいと思いますが・・・。)

 

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試合中に選手から残り時間を聞かれたら・・・の答え
 

 

昨日の記事のつづき。

 

<問題>試合中に選手から「主審、残り時間何分ですか?」と聞かれたら、どうしますか?

 

考えられる選択肢としては、

1)無視する

2)残り時間を教えてあげる

3)「教えることはできない」と言う

4)自分のベンチに確認するように言う



くらいでしょうか。

 

この問題を考えるポイントとしては、審判は両チームのすべての選手にとって、「公平」&「中立」という立場を忘れてはなりません。従って、特定のチーム・特定の選手だけが「利益」を得るような行動・言動は慎まなくてはいけません。

 

まず、1)の「無視する」は、人としてどうでしょうか。サッカーのルール以前に、人としてのルールから外れるし、選手達との「信頼関係」を築くうえでもマイナスなので、NGと言えるでしょう。 

 

では、2)の「残り時間を教えてあげる」、についてはどうでしょう。人としてのルールではOKですが、先に書いたように、審判は公平でなくてはならず、特定のチーム・特定の選手への「利益」につながると思われるような行動は避けた方がよいでしょう。

 

それに、一度教えてあげてしまったら、他の選手からの同じ質問にも答え続けなければならなくなります。アウトオブプレーのたびに同じ質問が飛んできたらどうします? ということからこの選択肢もNG。

 

続いて、3)の「『教えることはできない』と言う」は、どうでしょう。公平・中立を考えるとOKなのですが、試合中の選手には残り時間を知る権利はあります。そしてそれを知る術もあります。その方法くらいはアドバイスしてもOKだと思われます。(「特定のチーム・選手の利益」には直接つながらないので・・・)

 

それが、4)の「自分のベンチに確認するように言う」です。この問題の選択肢としてはこれがベストアンサーだと思われます。あくまで私の個人的な見解ということで。

 

ただし、その後は「遅延行為」に注意する必要があります。アウトオブプレーになってから、再開するまで必要以上に時間をかけるような行為は、「遅延行為」として「警告」しなければなりません。

 

U-12以下のカテゴリーであれば「早く(再開)しよう!」などの声掛けで再開を促し、それでも故意に再開させないような場合に「警告」するといった、カテゴリーに応じた対応が必要かもしれません。 

 

ということで、まとめ。

「試合中に選手から残り時間を聞かれたら」

→「自分のベンチに確認して」と答え、「遅延行為」に対する意識を高める。

(もし、アウトオブプレーのタイミングで、遠くに転がってしまったボールを拾いにいっているなど、少し余裕がある状態であれば「その質問に、主審は直接答えることができないので、自分のベンチ(の指導者)に確認しましょう。」と丁寧に答えてもOKでしょう。)

 

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試合中に選手から残り時間を聞かれたら・・・  
 

 

今週末は、小学校の運動会などで練習がないため、指導者カテゴリーの更新はなし。

 

先月、いくつか書き貯めていたネタを大放出したため、審判カテゴリーの記事もネタ切れ。こんなことなら、もっと小出しにすればよかった・・・。さて、どうしようか・・・。

 

記事をUPしない、というのも1つの選択肢だが、いままで1週間以上の間隔を空けたことがない(多分)ので、間が空かないようにネタを考えてみる。

 

そこで、先週の「親子サッカー」で審判をしていた時のことを思い出しながらネタを探すことにした。

 

先週は、1年生(10分ハーフ×2)と2年生(15分ハーフ×2)の試合を連続して担当。1年生も2年生も対戦相手は「お母さん」たちなのだが、お母さんたちは普段の運動不足のせいか、途中から少しバテ気味になっていた。

 

無理をして怪我をしてもらっては困るのだが、最後まで頑張ってもらいたかったので、「残り5分です」とか「残り3分です、頑張ってください。」と声をかけながらレフェリング。

 

この声かけは、「親子サッカー」だったから行ったものである。通常の試合では、もちろんこのような残り時間のアナウンスは行わない。

 

では問題。試合中に選手から「主審、残り時間何分ですか?」と聞かれたら、どうしますか?





 

答えは次回の記事で。

 

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