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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
スローイン時にタッチラインから離れてよい最大距離はあるか?
 

この問題、以前コメント欄に質問を頂いて、インストラクターにも確認してコメント欄には書いたことなのですが、スローインに関する記事を昨日UPしたので、もう一度整理して記事にしておきます。

 

ちょっとややこしい話になりますが、まずインストラクターに確認した結論としては、こんな感じになります。

 

(問い)スローインを行なう際、スローアーがタッチラインから離れてよい最大距離はあるか? 

 

(答え)ない。じゅうぶんタッチラインに近づいてスローインが行なわれなければならない。じゅうぶん近づいてスローインが行なわれなかった場合はファウルスローとすべきで、その距離を敢えて数値で表すのであれば、過去の競技規則に定められていた通り「概ね1m程度」となる。ただし、正確に1mの距離が測れないため、審判には常識的な判断が求められる。 

 

※この(答え)の文章は、あくまで私がインストラクターに確認したことおよび、過去の競技規則ならびに各地区の審判委員会が公開しているQ&Aの文章などを調べて、私自身がまとめたものですので、ご了承ください。


 

現在は、改装(?)中で確認できないのですが、以前の東京都サッカー審判協会の通達・Q&Aのところに、このような文章が掲載されていました。(東京都サッカー審判協会の通達・Q&A>サッカーQ&A の第15条に関するQ&A )
 

Q. スローインを行う時に許されているタッチラインから離れてよい最大距離はあるのでしょうか。昨年、ある審判講習会で「最大距離は定められていないので、昔と違い、1m以上離れていようとファウルにはならない」との回答でした。それでは、もしタッチラインから5m離れた地点から、正確に投げ入れられたスローインはファウルスローとはせずに、そのまま継続させるのでしょうか。

A. 2004/2005競技規則第15条Q&A第4項には「スローインはボールがフィールドから出た地点から行われるべきである。しかしながら、正しい位置から最大1mの距離が実際には一般的に認められている」と記されています。2005/2006競技規則Q&A第4項では前段の「スローインはボールがフィールドから出た地点から行われるべきである」と記されて後段が除かれています。しかし、後段の部分の考え方は変わっていないものと考えられます。従って、このケースではファウルスローとするのがよいでしょう。

  

このQ&Aのアンサーには書かれていないのですが、実は2005年の改正で競技規則の第15条のスローインのところにそれまでなかった文章が追加されています。

 

「すべての相手競技者は、スローインが行なわれる地点から少なくても2m離れる。」

 

この文章が追加された理由として、

「スローインの際、ほぼタッチライン上に両足をおいてスローインをするスローアーの直前に相手競技者が立つ傾向が増大している。これは第15条に反しているわけではない。しかし、疑いもなくスローアーがスローインをし終えることを妨害している。さらに、両競技者間での争いごとが広がっていくことにもなりかねない。

現在、プレーの開始、再開時に規定の距離を離れる必要がない場合はドロップボールとスローインのみである。この案によってスローインも他の競技規則と合致させることになる。多くのメンバー協会がこのような状況に対して非公式に規定の距離を課しているのが実態である。この改正案が示されことによって競技規則適用の標準化を確保することになる。」


ということが、競技規則の改正の説明のところに書かれています。

 

そして、更に1年後の2006年の改正で第12条のファウルと不正行為の警告となる反則のところの距離の部分にスローインも追加されました。
 

警告となる反則 (2006年度版競技規則 第12条 ファウルと不正行為) 

5.コーナーキック、フリーキック、またはスローインでプレーを再開するとき、既定の距離を守らない

 

2005年の改正理由の文章の行間を読むと、FIFAとしては、スローイン時に相手競技者を2m離れさせて妨害できないようにするから、スローインを行なう側に1mまでは認めていたタッチラインから離れる距離にこだわらずじゅぶんタッチラインに近づいてスローインを行ないましょう、ということなのだと思います。

 

タッチラインから離れても良いようにしたのではなく、あくまでタッチラインに近づいてスローインを行なわせるために、敢えて1mという表現を削ったのだと、私は考えます。

 

(そして、2005年にスローイン時に2mという相手競技者が離れなければならない距離を規定したものの、第12条との整合性がとれていなかった(罰則が明記されていなかった)ので、2006年にスローイン時も既定の距離を守らなければ、警告となることが明記されたのだと思います。)

  

昨日の記事で紹介した、松崎審判委員長の寄稿の最後に

「 なお、スローインは”ボールがフィールドから出た地点から投げる”。多少ずれることがあっても、出た地点に立って投げるのであって、決して出た地点を投げたボールが通過すれば良いのではない。”フィールドから出た地点を通れば良い”、これも日本だけのコモンセンスである。」 

という文章がありました。

 

松崎委員長は、「スローアーがタッチラインにじゅうぶん近づかずにボールを投げ入れていても、ファウルスローであると認識していない日本の審判員が多いよ!それは世界標準ではないのだよ!」ということが言いたかったのだと思います。

 

ちなみに私の場合、ボールが大きくフィールドから離れてしまい、スローアーがタッチラインから大きく離れてスローインを開始することが予測される場合は、「じゅうぶんタッチラインに近づいてスローインしましょう!」という声を必ずかけるようにしています。(もちろん、全国大会や都道府県大会の予選などの場合はこの声掛けは実施しません。)

 

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☆ 参考 ☆

競技規則(2004/2005年度版) 競技規則に関する質問と回答 ・・・通称「Q&A」

第15条 スローイン

Q.4 スローインが行なわれることが許されているタッチラインから離れてよい最大距離はあるか?

A.4 No.スローインは、ボールがフィールドを越えた地点から行なわれるべきである。しかしながら正しい位置から最大1mの距離が実際には一般的に認められている。


 

競技規則(2006/2007年度版) 競技規則に関する質問と回答 ・・・Q&Aの最終版 

第15条 スローイン

Q.4 スローアーがスローインする時に、タッチラインから離れてよい最大距離はあるのか?

A.4 ない。スローインはボールがフィールドから出た地点から行なわれるべきである。


 

 

☆ 関連記事 ☆

「ファウルスロー(主審が未然に防げないもの)」

「ファウルスロー(ある程度、主審が未然に防げるもの)」

「スローインがやり直しになるのは」 

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「審判記録(2011/04/16) 副審 × 1.0」 

 


 

 
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