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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
西村主審がFC東京戦で清水に出した8枚のイエローカードの理由を考える(その1)

 

審判の勉強をする上で参考になる映像を youtube 上で見つけましたので、紹介します。

 

下記の映像の中で、西村主審が清水エスパルスの選手に8枚のイエローカードを提示します。(試合全体では9枚だったようですが。)

 

審判員の方(特に3級以上の審判員になることを目指す方)は、その理由が瞬時にイメージできなければなりません。(自分ならカードを出す/出さないは抜きにして、チームを組んでいる主審の意図を素早く汲み取る必要があります。)

 

審判初心者の方もいらっしゃるかも知れませんので、参考までにJリーグの公式記録に記載されている警告理由の略号と意味を載せておきます。

 

【警告】C1:反スポーツ的行為 C2:ラフプレー C3:異議 C4:繰り返しの違反 C5:遅延行為 C6:距離不足 C7:無許可入 C8:無許可去

 

それでは映像を見て、イエローカードの理由を考えましょう! 


YouTube: 2012年 J1第8節 FC東京vs清水 春のカレー祭り



 

全部のカードについて理由が思い浮かびましたか?

 

では、時系列に沿って確認していきます。

 

1)4分26秒付近

清水の9番(ジミー・フランサ選手)が、オフサイドの反則となり主審が笛を吹きます。間接フリーキックで再開するためにFC東京のGK(権田修一選手)がボールをピックアップしようとしたところにジミー・フランサ選手が駆け寄って邪魔をします。

 

明らかな遅延行為「C5」ですね。

 

ちなみに、オフサイドの判定のタイミングですが、ジミー・フランサ選手がプレーに干渉する(ボールに触れる)前にA2の数原(スハラ)副審がフラグアップしています。これは、ボールに反応したFC東京の3番(森重真人選手)とオフサイドポジションにいたジミー・フランサ接触した時点で「相手競技者に干渉した」ことになり、オフサイドの反則が確定したためです。(ですからボールに触る前にフラグアップとなった訳です。)

 

2)23分19秒付近

清水の7番(アレックス選手)が、ボールをコントロールし終えたFC東京の18番(石川直宏選手)にアフター(ファウルチャージ)。このチャージングが「無謀に」行なわれたということで、反スポーツ的行為に対する警告にある「●直接フリーキックとなる7項目の反則を無謀に行う。」(=ラフプレー)に該当したので、イエローカード。

 

ただし、Jリーグの場合、ラフプレーは他の「反スポ」と区別されて記録に記載されるので、記録上は「C2」。 

 

3)45分10秒付近(前半のアディショナルタイム中) 

FC東京の18番(石川直宏選手)が、右サイドをドリブルで駆け上がっていくシーン。清水の4番(カルフィン・ヨン・ア・ピン選手)が、ファウルチャージ。

 

本人は、正当な(ショルダー)チャージだと主張してるようですが、ショルダーチャージというのは、自分のコントロール下にボールを置くために、相手競技者の肩に自分の肩を当てて相手競技者と場所を奪い合う手段です。(後日、もう少し詳しく解説します。)

 

今回の場合は、ボールを自分のコントロール下に置く意図はなく、ただ石川選手の動きを止めるためだけのチャージングですので、「ファウルチャージ」(もしくは「ホールディング」)の反則となってしまいます。(下記の7)も参照。)

 

ただ、ラフプレーに該当するほど「無謀に」行なわれたファウルではなかったように思われます。では、なぜ西村主審はイエローカードを提示したのでしょう。

 

それは、「ゴールとの距離」「プレーの方向」「守備側競技者の位置と数」などを考慮した結果、決定機ではないが大きなチャンスとなる攻撃の芽を摘んだためです。

 

反スポーツ的行為に対する警告の「●戦術的な目的で、相手競技者に干渉する、また大きなチャンスとなる攻撃の芽を摘むファウルを犯す。」に該当したからです。 

 

従って、記録上は「反スポ」のC1。

 

4)48分04秒付近

清水の18番(小野伸二選手)が、FC東京39番(谷澤達也選手)の斜め後方からボールに対してのスライディングが間に合わないのに、「無謀に」スライディングを行なった結果、やはりボールに触れることはできず谷澤選手の足だけを引っ掛けてしまったため、ラフプレー。(C2)

 

「ゴールとの距離」「プレーの方向」「守備側競技者の位置と数」から、大きなチャンスの芽を摘むファウルとは言い切れないので、単純にラフプレー。

 
 

記事が長くなったので、続きは明日の更新で。
 

 

あくまで、上記は私の個人的な解釈です。警告の理由は公式記録と一致していますが、細かい部分では違った解説・解釈をされる方もおられると思いますので、ご了承ください。

 

最後に、公式記録へのリンクを紹介しておきます。

 

清水エスパルスの「警告・退場・出場停止」記録はこちら。(注:下記リンクは最新の記録が表示されるようです。)

http://www.j-league.or.jp/data/2/?league=j1&genre=suspension&c=shimizu&t=suspend&g=j1_1&y=2012

 




 
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