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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
西村主審がFC東京戦で清水に出した8枚のイエローカードの理由を考える(その2)

 

昨日の記事の続きです。 


YouTube: 2012年 J1第8節 FC東京vs清水 春のカレー祭り


 

4枚目のイエローカードまでは昨日の記事で確認しましたので、今日は5枚目のイエローカードから確認します。

 

5)52分00秒付近

清水の33番(李記帝選手)が、ボールコントロールを終えたFC東京の18番(石川直宏選手)ににアフター(ファウルチャージ)。内容的には、「2)23分19秒付近」と同じ。

 

コントロールを終えた直後の選手は、自分が出したパスの行方などを無防備な姿勢で見送っていることが多く、そこに相手選手が激しく突進すると大きな怪我に繋がるため、アフターのファウルは厳しく取り締まられます。

  

6)55分00秒付近

ヘディングの競り合い時に清水の9番(ジミー・フランサ選手)が手を、FC東京の3番(森重真人選手)の顔面に当てたため、ラフプレーで警告。

 

ジミー・フランサ選手の争点への入り方は悪くありませんでした。先に落下点に入っている森重選手の前に入ったところまではよかったのだけれど、身体を引き上げるために使った腕の残し方がまずかった。

 

自分が遅れて森重選手の前に入っているのだから、手が森重選手の安全を脅かさないように、前または横に降ろしてくるべきでした。後方に降ろしたため、森重選手の顔に腕が当たってしまいました。ある程度以上の強さで腕が顔に当たった以上、何らかのカードが出るのが通例です。

 

ただ、肘を張って顔面を狙った訳ではないので、「著しく不正なファウルプレー」とは認定されず、ラフプレーという認定でした。

 

開始4分で1枚目のイエローカードを提示されているので、累積2枚となり、結局退場することにはなりましたが。

 

余談になりますが、西村主審はA1の岡野副審に何を確認しにいったのでしょうかねぇ。リプレイ映像で手が顔に当たる瞬間は、西村主審の足しか映っていないため、断定はできませんが、恐らく西村主審にも手が顔に当たる瞬間は見えていたと思われます。

 

なので、「一発レッド」にすべきかどうかの確認ですかねぇ・・・。乱暴な行為で一発レッドだと2試合(きわめて危険な行為の場合はそれ以上)の出場停止になるという違いがあるので・・・。

 

A1の岡野副審は首を横に2、3度振っているので、「いや、一発レッドっていうほどではないと思いますが~」ってな感じかな?(←あくまで、私個人の勝手な想像です。)

 

では、次。

 

7)64分13秒付近

清水の28番(吉田豊選手)が、センターサークル付近から出されたパスを左サイドでうまくトラップし、そのままゴール前に切り込もうとしたFC東京の6番(太田宏介選手)に自分の身体を当てて止めたシーン。

 

前述の3)と非常に似ているのですが、あえて違う解説にしておきます。

 

吉田選手の身体がもう少しボールに近ければ(ボールから離れていなければ)、正当なショルダーチャージでファウルにはならなかったと思います。

 

ただ、今回の吉田選手のプレーは、太田選手に自分の身体を当てて、吉田選手をボールから遠ざけるようにしておき、そのあとゆっくり自分のボールにしようとした、つまりホールディングの反則を取られたような気がします。

 

競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為

相手競技者を押さえる

手、腕、または体を用いて相手競技者の進行や動きを阻止することは、相手競技者を押さえることである。

(中略)

懲戒の罰則
●相手競技者を押さえて、相手競技者がボールを保持することを妨げる、または有利な位置を得ようとするのを阻止する競技者は反スポーツ的行為で警告されなければならない。
●相手競技者を押さえて、決定的な得点の機会を阻止した競技者は、退場が命じられなければならない。
●その他の相手競技者を押さえる状況では、懲戒の罰則を与えてはならない。
(後略)


 

吉田選手は、太田選手が有利な位置を得ようとするのを、体を当てることで進行を阻止したので、反スポーツ的行為で警告されたのだと思われます。ということで、C1。(吉田選手自身は、「正当なショルダーチャージじゃん!」という意識なんだと思われますが。)

 

72分51秒付近

清水の7番(アレックス選手)がボールとの間に体を入れられたFC東京の4番(高橋秀人選手)を肩で「不用意に(=カードなし)」押してしまい、バランスを崩した高橋選手が倒れたため、西村主審がFC東京の直接フリーキックを命じます。

 

高橋選手がクイックスタートしようとしたところ、規程の距離(9.15m)離れていないアレックス選手が足を出してボールの軌道を変えたために、FC東京の10番(梶山陽平選手)がボールを受け取れなくなりました。

 

競技規則ガイドライン 第13条 フリーキック

距離

競技者がフリーキックを素早く行って、ボールから9.15m(10ヤード)離れていない相手競技者がキックを妨害することなく、ボールをインターセプトした場合、主審はプレーを続けさせなければならない。

競技者がフリーキックを素早く行おうとしたところ、ボールの近くにいた相手競技者が意図的にキックを妨害した場合、主審はプレーの再開を遅らせたことでその相手競技者を警告しなければならない。

(中略)


 

アレックス選手が、規程の距離離れていなくても、FC東京の選手がクイックスタートすることは可能です。その際、「不用意でもなく、無謀でもなく、過剰な力も」用いることなくキックを行ない、意図的にアレックス選手に当てたのであれば、西村主審はそのままプレーを続けさせていたはずです。

 

しかし今回は、ボールの近くにいたアレックス選手が、自ら足を投げだすことで意図的にFC東京の直接フリーキックのコースを変えました。キックを妨害したため、西村主審はプレーの再開を遅らせたということで、アレックス選手を警告(C5:遅延行為)した訳ですね。

 
 

あくまで、上記は私の個人的な解釈です。警告の理由は公式記録と一致していますが、細かい部分では違った解説・解釈をされる方もおられると思いますので、ご了承ください。

 

本日も、公式記録へのリンクを紹介しておきます。

 

清水エスパルスの「警告・退場・出場停止」記録はこちら。(注:下記リンクは最新の記録が表示されるようです。)

http://www.j-league.or.jp/data/2/?league=j1&genre=suspension&c=shimizu&t=suspend&g=j1_1&y=2012

 


 
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