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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
競技者の装身具を試合中に発見したら(その2)
  

コメント欄に、2012年6月18日に行われた、なでしこJAPANの試合において試合中にアメリカの選手数人の襟元にネックレスが見えた、というような情報をいただきました。

 

ライブで見ておらず、時間があるときにゆっくり見るつもりで録画しておいたものを簡単にチェックしたところ、とりあえず後半13分30秒付近で、モーガン選手がネックレスをシャツの中に仕舞い込む映像がしっかり映っているのが確認できました。

 

審判団のミス、チェック漏れですね。

 

試合前の用具チェック時にきちんと外させて出場させるべきでした。

 

ちなみに、この装身具に関する内容については、過去に記事にしているのですが、私自身が勘違いしていたこともあり、非常に解りづらい内容になっているため、改めて記事を書き直しておきます。

 

なぜ「勘違い」したかというと、日本国内では、2008年度にFIFAの競技規則とは異なる日本サッカー協会独自の「通達」が出ていて、その「通達」のほうが優先されるからです。(もちろん、「通達」のほうが厳しい内容になっています。)

(2014年1月30日付けの通達で、通達は廃止になりました。) 

後ほど「通達」の全文を掲載しますが、試合中に選手の装身具を発見した場合の流れは、

 

(日本国内)

「装身具発見」→「アウトオブプレーのタイミングを待つ」→「その選手に即イエローカード提示」→「選手をフィールド外に出す」→「装身具を外したことを確認してフィールド内に戻す」 となります。

 

(FIFA版)

「装身具発見」→「装身具を外すよう選手に指示」→「選手が装身具を外すことを拒否」→「その選手にイエローカード提示」 となります。

 

 

通達は、日本サッカー協会のHPからアクセスできます。直アドレスはこちら。

http://www.jfa.or.jp/match/rules/pdf/law_soccer_080710_02[1].pdf 

 

一応、通達の内容を転載しておきます。(2014年1月30日付けの通達で、下記の通達は廃止になりました。)

  

審0807-M0003 号

2008 年7月10 日
関係各位
(財)日本サッカー協会審判委員会
委員長 松 崎 康 弘

 

競技者の用具(装身具)の着用について

競技者が指輪やブレスレットなどの装身具着用時の対応は、(財)日本サッカー協会傘下の試合において、下記のとおりとします。

 記

1.着用禁止装身具等
① ネックレス、指輪、イヤリング、ピアス、ミサンガなど皮革やゴムでできたバンド等、プレーに不必要なすべての装身具の着用は、認められない。
② 装身具をテープで覆うことは認められない。
③ 髪をとめるヘアピン等、負傷を誘発するものの着用は、認められない。他方、髪を束ねるためのヘアーバンドは原則認められるが、主審が材質、長さ、幅を確認し、安全でないと判断した場合、着用は認められない。

2.用具の検査
① 競技者については試合前に、交代要員ついては交代時に、装身具が外されているかどうか必ず検査される。
* 審判員は、競技者の用具検査を的確に実施しなければならない。
② 装身具着用が確認された場合、審判員によって取り外すよう指示される。
③ 装身具着用がない場合、また取り外された場合、試合への参加が承認される。

3.試合中に競技者の装身具着用が発見された場合の対応
① 主審は、次に競技が停止されるのを待つ。
② その競技者は警告され、イエローカードが示される。
③ その競技者は、装身具を取り外すため、フィールドから出るように指示される。
④ 装身具が取り外されたことが確認されたならば、ボールがアウトオブプレー中に復帰が認められる。

4.「審判員のための追加的指示およびガイドライン」との関係
この対応は、「審判員のための追加的指示およびガイドライン「審判員への追加的指示およびガイドライン(2008/09 年版からは、“競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン”へと変更)」に示されたものとは異なる。しかし、装身具着用禁止が日本において十分に定着したことや既にJリーグが2005 年シーズンからこの対応を行い大きな問題も発生していないことから、日本協会傘下のすべての試合(地域、都道府県を含む)において、この方法により対応する。

5.過去の通達

2006 年2月1日付け(財)日本サッカー協会審判委員会発信「装身具着用の禁止(通達)―競技者の安全のために―」の対応を廃止する。

以上

<参考>

審判員のための追加的指示およびガイドライン

第4条 競技者の用具

懲戒の罰則

競技者は試合開始前に、交代要員はフィールドに入る前に検査される。プレー中に認められていない衣服や装身具を競技者が着用しているのを発見した場合、主審は、

● その競技者に問題となるものを外さなければならないと伝える。
● 外すことができない、またはそれを拒んだ場合、次に競技が停止されたとき、フィールドから離れるよう命ずる。
● 競技者が拒んだ場合やそのものを外すよう言われたにもかかわらず再び身に付けていることが発見された場合、競技者を警告する。

競技者を警告するためにプレーを停止した場合、プレーを停止したときにボールがあった場所から行われる間接フリーキックが相手チームに与えられる。

* 日本協会の対応はアンダーライン部分の対応と異なり、身に付けていることが確認された場合、拒む、拒まないにかかわらず、その競技者は警告されることになる。 


 

将来、国際審判員を目指す方は、日本国内版とFIFA版の両方をしっかり覚えておきましょう。

 

 
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