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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
テクニカル・ニュース vol.62(2014年7月25日発行) から
 

サッカーの指導者資格保有者に隔月で送付されてくる、テクニカル・ニュース。

 

今回のvol.62 の「審判員と指導者、ともに手を取り合って・・・」のコラムは、上川徹(JFA審判委員会委員長)が寄稿されています。

  

タイトルは

「2014 FIFAワールドカップブラジルを終えて」

 

指導者に限らず、審判員資格をお持ちの方も知っていたほうが良いと思われる内容なので、転載しておきます。(JFAさん、問題があればご連絡ください。この記事を消しますので。)

 

--- これより転載 ---

「2014 FIFAワールドカップブラジルを終えて」
上川徹(JFA審判委員会委員長)

 

 2014 FIFAワールドカップブラジルの開幕戦の審判員に、日本人として初めて西村雄一氏、相樂 亨氏、名木利幸氏の3名が指名を受けました。開幕戦は決勝戦と同様に、審判員であれば誰もが目標とする試合です。3名はホスト国のプレッシャーを感じながらも、しっかりと重責を果たしてくれました。

 

 この試合のブラジルの決勝点につながったPKの判定が世界で騒がれました。しかし、FIFA(国際サッカー連盟)は手や腕を不正に使用して相手競技者の動きを妨げる行為が多くみられることに憂慮しており、また、選手には、大会前の「TEAM ARRIVAL MEETING」において映像を使って注意が促されており、実際の映像でも相手を両手で押えている行為は明らかで、判定は的確でした。試合翌日にはFIFAから「判定は受け入れられるものである」とのメッセージも発信され、大会におけるホールディングの基準が明確に示されたことと思います。開幕戦にふさわしく、厳しい基準でしたが、日本人トリオは最後まで毅然と自信のある態度で試合のコントロールに努め、彼ら自信にとって納得のいくレフェリングが実践できたものと思います。

 

 今回の開幕戦への氏名は、日本人トリオへの大きな信頼の証であり、われわれ審判仲間にとっても大変光栄なことで、大きな一歩となりました。また、トップレフェリーを志す多くの若手審判員たちにも夢や目標を与えてくれたと思います。今大会で5大会連続の派遣となりましたが、アジアで継続的に審判員を輩出できているのは日本だけです。これは日本の広い裾野、そしてグラスツールが確立されているからこそであり、それを支えているサッカーファミリーの皆さまに感謝申し上げます。

 

 今回のFIFA ワールドカップでは、選手への判定基準の説明とともに、さらにサッカーを魅力あるものにするために、下記のメッセージが伝えられました。

 

①サッカーの質を高めるためには選手のサポートが必要。
②サッカーや選手のキャリアを破壊するような行為は認めない。
③反則に対して乱暴な行為などの報復行為はやめる。
④通常のしぐさや審判との会話は受け入れるが、異議は認めない。

 

 当然のことですが、プレーはもとより、プレー以外の選手の行動や態度も、世界中のサッカーファンに与える影響は大きく、フェアプレーとリスペクトの精神を忘れないで参加すべきであるとのメッセージが含まれています。実際の試合においても、報復的な行為には厳しい判断やその後の懲戒罰が課せられるなど、FIFA の姿勢は一貫しており、アンフェアなプレーの根絶に向け、さらなる取り組みが予測されます。

 

 今大会のレフェリングにおける全体的な傾向ですが、審判員のフィジカルフィットネスのレベルの高さに驚きを覚えました。縦への速いショートパス、守備ラインの背後や間を狙うパス、また個の力を生かしたトップスピードでのドリブル突破など時間をかけずにゴールに向かうプレーが前回大会以上に多くなりました。そして、この速い展開は試合開始から終了まで、また点差が開いても緩むことなく続いていました。しかしながら、全ての審判員がプレーに離されることなく、常に説得力のある近いポジションから争点を監視できていました。このポジショニングは判定の精度にもつながっており、判断が難しいと思われる場面でも、選手の意図、接触のタイミングや程度の的確な見極めを可能としていました。PK が与えられた判定の中で、厳しいのではと思われる場面もいくつかありましたが、スローで流される映像からは反則が確認でき、ポジショニングとそのためのレベルの高いフィジカルフィットネスの必要性を強く感じることができました。

 

 サッカーの戦術が変化すれば、当然レフェリングにも変化が求められます。世界に遅れをとらないよう、また日本のサッカーの目指す方向性を共有し、4年後のFIFA ワールドカップに向けて、審判界も取り組んでいきたいと考えています。

 

--- 転載 ここまで ---

 



 

 
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