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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
フラッシュラグ錯視を正しく処理できなかったのが原因ではないかな、と。(C大阪 vs 横浜FMの試合から)


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コメント欄に情報をいただいたので。(柿谷選手のオフサイドの件です。)



正直なところ「判定ミス」だと思います。



審判員のブログですので、なぜ「判定ミス」が起きたのか、ということを少し推測してみたいと思います。



ネットでは、このケースの場合、オフサイドラインは「ボールの位置」であり、the second-last opponent(相手のゴールラインから数えて2人目の相手競技者で、今回のケースの場合は中澤選手)と勘違いして判定したのではないか、という指摘があるようです。



比較的審判経験の浅い方なら、そういうミスもあり得るかな、という気がしますが、J1を担当できるカテゴリーまでカテゴリーアップされた方が、そのような根本的なミスをするとうのは、3級になってもうすぐ10年になる私に言わせると、ちょっと考えられません。



試合終了直後の柿谷選手と作本副審の会話を聞き取ると、あくまで作本副審は「ボールの位置と柿谷選手の位置を比べて柿谷選手がちょっと前だったと感じた」と話しています。


(音声をONにできる環境の方は、音声をどうぞ。)



じゃぁ、なんで「柿谷選手のほうが前に感じた」のか。



それは、副審が正しいオフサイドラインに着けていなかったことも原因の1つです。(その理由は後述します。)正しい位置に着けていなかったために、脳内で補正する必要が生じました。ボールが本当の意味でマイナスの(ゴールラインから遠ざかる、ハーフウェー側に戻る)ボールであったなら、恐らく判定を誤ることはなかったと思います。



ボールは真横よりやや斜め前に送られ、柿谷選手がボールを受け取った瞬間、柿谷選手があたかもオフサイドポジションにいたように見えるというフラッシュラグ効果(フラッシュラグ錯視)が起きています。このフラッシュラグを補正して正しくオフサイドを判定するトレーニングは、私が参加させてもらっている1&2級審判員の方々の合同自主トレでもテーマとしてとりあげて時々練習するメニューですので、上級審判員の方は、私なんかよりももっとトレーニングを受けているはずです。



にもかかわらず、なぜフラッシュラグ錯視を補正できなかったのか。



おそらくゴールキーパーが前方に大きく飛び出していたためじゃないかな、と。柿谷選手がボールを受けた瞬間、ゴールキーパーも前に飛び出していて、ゴールラインに最も近い位置にいたのが柿谷選手となっていることで、フラッシュラグがより強調された形になったように思います。



強調されたフラッシュラグ錯視に対する視覚の補正を、自分の位置の補正して判断しなければなりませんでした。(頭の中は補正だらけの状態。)



その結果、ラストパスが出た瞬間の映像を脳内でうまく再生処理しきれず、「ボールよりも柿谷選手のほうが前にいた」と誤認識につながったのではないかな、と。(もちろん、私個人の勝手な推測ですので、あしからず。)




さて、正しいオフサイドラインに着けていなかったことについてですが、ラストパスの1つ前のプレーの際、ディフェンスラインがオフサイドトラップをかけるような形(意図的か偶発的なものかは不明)になったため、作本副審はラインに合わせるべくハーフウェーライン側にサイドステップで移動しています。



次の瞬間、ディフェンスのギャップを突く短い縦のスルーパスが出たため、ほんの少し作本副審が逆を突かれた形になります。時間にしてコンマ数秒なのですが、逆を突かれた分、遅れてしまっています。理想は常にオフサイドラインの真横ですが、現実としてはこの程度はやむを得ないところがあると思います。(主審はプレーを予測しながらある程度先回りしたポジションをとることができるのですが、副審はそれができませんので。)



審判員としては、その逆をつかれた形になってラインキープが若干ずれたところよりも、セレッソのディフェンディング・サードからの素早いカウンターに対応して、選手と一緒にハーフウェーからペナルティーエリアラインまで約36m(52.5m-16.5m)のダッシュのあと、選手の切り返しに即座に反応して停止した際、身体の軸がまったくブレていないことに注目してあげてほしいなぁ、と思います。(結構すごい技術なんですよ~。)



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