3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
キリンチャレンジカップ2013 (20130814 日本代表 vs ウルグアイ代表 )の試合から

   

先ほど行われた、キリンチャレンジカップ 2013 対 ウルグアイ代表戦のお話。

http://samuraiblue.jp/timeline/20130814/ 

 

 

後半1分30秒付近の、一連のプレーについて。

 

川島選手がパントキックしたボールを、ウルグアイ代表5番(ワルテル・ガルガノ選手)がダイレクトで蹴り返したところ、自陣側に戻ろうとしていたウルグアイ代表3番(ディエゴ・ゴディン選手)にあたって岡崎選手が受け取ったシーン。(下記映像の先頭~1分の間をご覧ください。そのうち見られない状態になるかもしれませんが・・・。)

 

解説の金田喜稔氏が、「今までだとオフサイドポジションで、オフサイドとられたかもしれないシーンなんですけど、ルール変わって今のはね、セーフになったんですよ。」という解説。

 

う~ん、これも正しくない解説だなぁ・・・。※関連記事参照

 

川島選手がパントキックを行った時点で、岡崎選手がオフサイドポジションにいたのなら、確かにレフェリーによってはオフサイドと判断される可能性がありました。(過去記事 「ゴールキーパーのパントキックは、オフサイドの対象です」 参照。)

 

でも、今回、川島選手がパントキックを行った時、岡崎選手はオフサイドポジションではなく、「オンサイド」にいました。

 

なので、今回のプレーも「これまでも、オフサイドではない」プレーでした。

 

それから、FIFAはオフサイドの条文(ルール)は変えていません。(新ルールではありません!)

 

今までも、守備側選手どうしのボールの受け渡し時のミスを突いてオフサイドポジションにいた攻撃側選手がインターセプトしてもオフサイドではありませんでしたが、レフェリーによって、その「ミス」の解釈の範囲に幅がありました。

 

要するに、定義部分の表現を見直して、守備側選手に当たっただけなのか、プレーしようとしてミスしたのかの線引きを明確にしただけです。

 

で、結果、ほとんどのレフェリーにとって、守備側選手に当たっただけと判断しなければならないプレーの範囲が「少し」狭くなり、ミスと判断しなければならない範囲が「少し」広くなった、という感じです。(従って、オフサイドと判断してはいけないシーンが少しだけ増えました。)

 

それほど神経質になるほどのことではないと思うのですが・・・。 

 

(ちなみに、もし、川島選手がパントキックを行った時点で、岡崎選手がオフサイドポジションにいたとしても、ウルグアイ代表5番(ワルテル・ガルガノ選手)の明らかなキックミス(=コントロールミス)なので、2012年度以前の基準でもオフサイドとは判断されていなかった可能性が高いです。)

 

では、いつもの通り、この試合で出たカードの理由を確認しておきます。

 

50分(後半5分)。

香川選手が、遠藤選手にボールを戻して、ワン・ツー気味に抜け出ようとしたところ、ウルグアイ代表16番(マキシミリアノ・ペレイラ選手)が香川選手を抑えたために、警告を受けました。

 

競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為

相手競技者を押さえる

手、腕、または体を用いて相手競技者の進行や動きを阻止することは、相手競技者を押さえることである。 

(中略) 

懲戒の罰則

●相手競技者を押さえて、相手競技者がボールを保持することを妨げる、または有利な位置を得ようとするのを阻止する競技者は反スポーツ的行為で警告されなければならない。 

(後略)
 

 

83分(後半38分)。

ボールをキープできる状況にあった豊田選手の後方から、ウルグアイ代表4番(セバスティアン・コアテス選手)がスライディングタックルをしかけ、ボールと同時に豊田選手の足をかけてしまったために、「無謀な」方法でプレー(ファウルスライディングタックル)した、と判断されて、警告となりました。いわゆるラフプレー。

 

競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為

不用意な、無謀な、過剰な力で

(中略)

〝無謀な〟とは、競技者が、相手競技者が危険にさらされていることをまったく無視して、または結果的に危険となるプレーを行うことである。

●無謀な方法でプレーした競技者は、警告されなければならない。

(後略) 


 

この記事を書いている間に、PDF版の公式記録が作成されて、既にUPされていました。(早っ!) 

http://www.jfa.or.jp/national_team/match/2013/20130814kcc/schedule_result/pdf/m01.pdf



☆ 関連記事 ☆

「大迫選手の3点目は解釈の変更でオフサイドにならなかったわけではありません。」 

「ゴールキーパーのパントキックは、オフサイドの対象です」

「不用意な、無謀な、過剰な力で」

「反スポーツ的行為とラフプレーの関係」 

「ボールに先に触れても反則(退場)となるケース … 2011 Referee Week in Review - Week 21 (米国サッカー協会)より」 

  
 


  
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