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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
オフサイドの定義文章が見直されました!(2013/2014版 競技規則)


2013年度版の競技規則の改正部分が発表され、(公財)日本サッカー協会の通達のページにPDFファイルがUPされました。


2013 年競技規則追加改正について(13.06.25)  


今回の改正のメインはオフサイドの定義の文章です。



オフサイドに関しては、サッカーというゲーム(スポーツ)をより魅力的なものにするため、過去に何度もその定義(ルール)が見直されて、大きな変更が行われてきました。



今回も大きく変更が行われて、現場でしばらく混乱が起きるのか?と思いましたが、安心しました。



現在の定義の文章を、FIFAでの解釈・運用実態に近づけるための修正・見直しで、オフサイドのルールそのものを大きく変更するものではありませんでした。



PDFファイルには改正前と改正後の文章が比較する形で掲載されていますが、見辛くなるので、改正後の文章のみを掲載します。(青色:変更のない部分、紺色:改正された部分)



競技規則 ガイドライン 第11条 オフサイド

定義

“第11 条−オフサイド”の考え方により、次の定義が適用される

(中略)
●“プレーに干渉する”とは、味方競技者がパスした、または味方競技者が触れたボールをプレーする、あるいはこれに触れることを意味する。
●“相手競技者に干渉する”とは、明らかに相手競技者の視線を遮る、
またはボールへ向う相手競技者にチャレンジすることによって、相手競技者がボールをプレーするまたはプレーする可能性を妨げることを意味する。
●“その位置にいることによって利益を得る”とは、
次のようにボールをプレーすることを意味する。
(ⅰ)ゴールポストやクロスバー、または相手競技者からはね返った、またはそれらに当たって方向が変わってきた ボールを、既にオフサイドポジションにいる競技者がプレーすること。
(ⅱ)相手競技者が意図的にセーブして、はね返った、方向が変わってきた、またはプレーしたボールを、既にオフサイドポジションにいる競技者がプレーすること。

相手競技者が意図的にプレーした(意図的なセーブは除く)ボールを、既にオフサイドポジションにいる競技者が受けたとしても、その位置にいることによって利益を得たとは判断しない。




理 由 (←FIFAの改正理由)

現在の表現ではあまりに解釈に幅があり過ぎ、また十分に的確とは言えず、多くの議論を引き起こしている。新たな表現は、実際の試合の状況により即したもので、ボールがはね返った場合、方向が変わった場合、あるいは意図的にセーブされた状況に関しての混乱を排除することになる。



<日本協会の解説>

今回の改正は条文の変更はないが、FIFAのタスクフォース Football 2014で議題とされていた“オフサイドの解釈の検討”を受けて、より具体的で明確なものが示されることになった。


“相手競技者に干渉する”という新しい文章は、表現を簡潔にしたものであり、その解釈や適用については現行通りで変わることはない。

“その位置にいることで利益を得る”ことの解釈では、
(ⅰ)ゴールポストやクロスバー、相手競技者からはね返った、またはそれらに当たって 方向が変わってきたボールをプレーした場合
(ⅱ)相手競技者により意図的にセーブされたボールをプレーした場合 と、試合の状況によって2つに分けた文章となったが、どちらの場合も既にオフサイドポジションにいる競技者がプレーした場合にはその位置にいることによって利益を得たことによりオフサイドとなり、現行と変わることはない。
 

また、守備側競技者が意図的にプレーした場合(それが思いどおりのプレーではなかったとしても)、そのボールを既にオフサイドポジションにいる攻撃側競技者が受けたケースでは利益を得たという判断をしないことが示された。これは改正理由にあるように、解釈の幅を狭めより明確にすることを意味していると考えられるが、現行の日本での解釈や適用についても、一部修正が求められることになる。



日本協会の解説では、「利益を得た」パターンの解釈と適用の幅を狭める必要がある、というようなことが書かれています。



このブログのコメント欄にも、「利益を得た」という言葉の定義を広くとらえていらっしゃる方からご質問がありましたので、協会としても定義が広く解釈されているという認識があるのかもしれません。



ただ、私としては「相手競技者への干渉」のほうが気になります。



「しぐさや動きで相手競技者を惑わす、または混乱させると主審が判断し、」
というあいまいな文章が削除され、
「またはボールへ向う相手競技者にチャレンジすることによって、」
という限定的な文章に変更されました。



これに伴い、

●“相手競技者に干渉する”とは、明らかに相手競技者の視線を遮る、またはボールへ向う相手競技者にチャレンジすることによって、相手競技者がボールをプレーするまたはプレーする可能性を妨げることを意味する。

(「相手競技者にチャレンジする」というのは、フィジカルコンタクトを意味しているものと思われます。) 



という文章になったため、これまで視界を遮らなくてもゴールキーパーを惑わせる動きをした、ということでボールに反応しただけ(ボールに触れていない)のケースでも、広義で「相手競技者に干渉した」という理由でオフサイドと判定されていたことがありましたが、基本的に視線を遮るか、フィジカルコンタクトでプレーの邪魔をしない限りは相手競技者に干渉したことにならなくなるんですけど・・・。



米国サッカー協会の解釈は、過去のPosition Paper※(残念ながら現在は確認できない状態になっているようですが)などから判断すると、今回の定義文章に合致しているものでしたが、日本協会のそれは、ちょっと違ったような・・・。(過去記事 「2005年7月15日の通達「オフサイドの適用について(連絡)」の全文」 参照。)



上記は、あくまで、私個人の感想ですので、ご了承ください。



※米国サッカー協会のPosition Paperについては、過去記事 「一見オフサイドに見えて、オフサイドではない例」 を参照ください。(youtube上の映像も、削除はされていないようですが、非公開(許可制?)になっているようです。)



今年度の更新講習での解説をしっかり聞いてこようと思います。(まだかなり先のことになりますが。)


☆ 関連記事 

「2005年7月15日の通達「オフサイドの適用について(連絡)」の全文」

「一見オフサイドに見えて、オフサイドではない例」



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