3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
ゴールキーパーの靴紐が解けています。主審のあなたはどうする?



 

まずは、こちらの映像をご覧ください。


YouTube: 靴ひもが生んだ感動のフェアプレイ



  

予備の映像。


YouTube: 【サッカー感動フェアプレー】サウジアラビアのアル・イテハドの靴紐結びなおしてあげて感動フェアプレー 【勝手な字幕版】  





状況としては、ゴールキーパーの靴紐が解けているのを見つけた攻撃側チームの選手が、その靴紐を結んであげることを申し出て、インプレー中のまま紐を結びました。(ゴールキーパーはキーパーグローブを外さないと紐を結べず、時間がかかってしまうので。) Fair Play!

 

当然、インプレー中なので、ゴールキーパーは6秒以上ボールを手で保持できません。

 

紐を結んでもらってパントキックを開始しましたが、そこで無情にもレフェリーの笛。(「6秒以上ボールを手で保持した」ので相手チームに間接フリーキックの権利を与えるというもの。)

 

相手チームは「間接フリーキック」の権利を与えられますが、その間接フリーキックで得点しようとはせず、ゴールキックになるようにゴールラインの外に蹴り出しました。 2度目のFair Play!

  

レフェリーは競技規則を厳格に適用しただけで、大きな問題はありません。ただ、もうちょっと空気を読んで対応してもよかったんじゃないのかな、とは思いますが。

 

Jリーグでも、レフェリーが空気を読まずに競技規則を厳格に適用し、ストイコビッチ監督を退席させた例もありましたね。(過去記事 「観客を魅了したのに退席処分」 参照。)

 

さて、我々が担当する試合で、ゴールキーパーの靴紐が解けているのを見つけた場合の対処方法を考えておきたいと思います。 

 

以前の記事 「靴紐が解けている選手がプレーに参加(ボールにアプローチ)しています。さて主審のあなたはどうする?」 で、フィールドプレーヤーの靴紐が解けているのを発見した場合は、その選手がボールから離れたタイミングを見計らって、靴紐を結び直してからプレーに参加するように声掛けしましょう、ということを書きました。

 

しかし、ゴールキーパーの場合はそういう訳にもいきません。

 

アウトオブプレー(コーナーキック、ゴールキック、スローイン)のタイミングで、笛を吹き直してゴールキーパーに靴紐を結び直す時間をあげるのが一番理想的な方法だと思います。

 

靴紐を結び直すのにかかった時間は、「空費された時間」として、必ずアディショナルタイムに加算する必要があります。空費した時間として加算することを選手・ベンチに知らせるために、頭上で時計を指さしておくと良いでしょう。(「きちんと時計を止めて、空費された時間として扱ってますから、心配しなくていいですよ~」というアピール。)

 

時計を再始動するのを忘れる可能性があるので、私の場合、実際には時計を止めずに、かかった大よその時間を最後に追加します。

 

スピンツォのレフェリーウォッチ



なら、計測を止める(ロスタイム計測中にする)と、再始動忘れ防止のため10秒おきにバイブレーションで知らせてくれるらしいです。(amazon のカスタマーレビューより)

 

さて、問題はゴールキーパーが手でボールを保持した時に、靴紐が解けているのに気がついたら、どうしましょうか。

 

次のアウトオブプレーまで待つ方法もありますが、どんな試合展開になるかはわからないので、一旦笛を吹いてレフェリーズボールにしてしまって、紐を結び直させてから、ドロップしてもう一度ゴールキーパーに手で拾わせても良いと思います。

 

ただし、その場合、予想される次の争点(パントキックの落下点)まで猛ダッシュする必要が生じます。(私の場合は、私がポジションにつくまで少しパントキックを待ってもらうよう、ゴールキーパーに要請してからボールをドロップします。) 

 

もし、ゴールキーパーがボールを手で保持したまま味方競技者に靴紐を結んでもらおうとした場合も、あとあとのこと(6秒ルールとの兼ね合わせ)を考えると、レフェリー預かり(レフェリーズボール→ドロップボール)にしてしまったほうが良いような気がします。

 

で、上の映像のように、相手チームの競技者が靴紐を結ぼうとしてくれていた場合はどうするか。

 

このケースの場合は、相手チームの選手がゴールキーパーの靴紐を結んでいる時間は、ゴールキーパーがボールを手で保持している時間から除外してカウントしてあげても誰も文句を言わないような気がします。(でも、この対応はインストラクター的には「アウト」な対応だと思います。)

 

いやいや、さすがにそういう訳にはいかないでしょ、と考えるのであれば、やはりレフェリーが介入して、「主審が競技規則のどこにも規定されていない理由によって、一時的にプレーを停止 (競技規則第8条)」し、ドロップボールで再開する、という方法を選択したほうが良いでしょう。

 

そうそう、4種の場合は、相手チームのゴールキーパーの靴紐を結んでくれた選手に「グリーンカード」の提示をお忘れなく。

  

審判中に「想定していない出来事」に出くわすと、再開方法など対応を間違えたりする率が高くなるので、ぜひ今回の靴紐に関してご自身の頭の中でシュミレーションをして、実際の現場で活かしてくださいませ。

 

☆ 関連記事 ☆

「靴紐が解けている選手がプレーに参加(ボールにアプローチ)しています。さて主審のあなたはどうする?」 

「観客を魅了したのに退席処分」 


 
にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← すみませんが、クリックのご協力を。
  

☆このブログの上手(?)な使い方

少年団を含むサッカーチームのホームページ管理者の方へ
⇒ブログ右側に「チーム・リンク!!」の欄を作りました。こちらの記事に、申請の方法を掲載させていただきましたので、ぜひどうぞ。 

★競技規則に関する知識を増やしたい方
⇒ブログ右のサイドバーにある「まとめ系記事集」の中にある、各年度ごとの◆競技規則系の過去記事をご覧になると、効率的です。また、米国サッカー協会の Referee Week in Review を元に作成している記事集も、将来2級以上の審判員になることを目指される方にはお薦めです。   

審判グッズをお探しの方   
⇒別館 「サッカーの審判グッズを紹介するページ」 をぜひどうぞご利用ください。 

★私が指導のお手伝いをしている団の保護者の方
⇒ブログ右上のカレンダーの部分を利用してください。私が指導を担当した日をクリックしていただくと、その日の練習内容などが表示されます。練習終了後、できるだけ早く記事をUPするようにしていますが、都合によりUPが深夜になってしまう場合もありますので、ご了承ください。


にほんブログ村 サッカーブログへにほんブログ村 サッカーブログ ジュニアユース・中学サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ
どのバナーでも結構ですので、1日1回のご協力をお願いいたします。


← よろしければこちらのクリックのご協力も。




スポンサーサイト

☆ 関連するタグ ☆

コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://tom3kyu.blog.fc2.com/tb.php/1328-0f17c937
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック