3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
西村主審はPK宣告直後、「逃げた」訳ではない。
 

 

開幕戦のPK問題は、しばらく世界中で議論になりそうな気配。

 

ということで、昨日の記事 「ブラジル代表対クロアチア代表の試合(ワールドカップ2014ブラジル大会 開幕戦)の公式記録ほか」 のおまけの記事です。

 

いつも私の記事をツイッターやブログで好意的に紹介してくださっている、かつーさんのブログ

「西村さんをめぐるその後の報道」

から得た情報によると、FIFAの審判団委員長がコメントをしているようです。

 

「FIFAが西村主審を擁護 今後の担当については明言せず 」 ・・・GOAL

 

この記事の元になっている記事がこちらだと思われます。 

「World Cup 2014: FIFA defends Japanese referee Yuichi Nishimura」 ・・・sky SPORTS

  

 

それはそれとして、表題の件について。

 

GOAL の別の記事

「元W杯レフェリー:責めるべきは西村氏ではなく・・・」  

に書かれていた、ドイツの元レフェリー、マルクス・メルク氏(元国際審判員でもあった方らしい)のコメントが少し気になったというか気に障ったので紹介しておきます。

 

記事の中で、メルク氏のコメントとして掲載されている

「残念で仕方がない。サッカーをする一人の人間として心が痛む。ブラジルが勝利に値しなかったとは言わないが。この開幕戦という大事な試合で、あのPKはダメだ」

「日本人の主審を責めることはできない。彼は優秀で、W杯で審判を務めるのにふさわしい。だが、開幕戦で(大会の)基準をつくるには向いていない。経験も足りないが、それよりも重大なのは指示を受けていなかったことだ。笛を吹いた後、あのように逃げたレフェリーは見たことがないね。恥ずかしい気持ちになった。(だが)日本人の主審ではなく、FIFAやFIFAの理事会を批判するべきだ」


 

の中の「笛を吹いた後、あのように逃げたレフェリーは見たことがないね。恥ずかしい気持ちになった。」という文章。

 

私が合同自主トレで1級審判員の方から伺ったのは、

ファウル判定後、判定に不服な選手達に取り囲まれてしまうという状況は、審判の威厳を保つ意味から、避けるべき状況です。タッチラインあるいはゴールラインを背にすることでワンサイドをカット※する工夫が必要でしょう。PK+警告、あるいは一発レッドを提示するような場合は特に。

というものでした。

 

※選手は得点時を除き、基本的に主審の許可なくフィールドの外には出ることができないことになっているので、ラインを背にすることで、主審自身の背後に回り込まれることが防げます。

 

PK宣告時の西村さんの動きを確認しておきます。

 

まず、ファウルを認定して、ペナルティーマークを指し、ブラジル代表のペナルティーキックを宣告します。次の瞬間、ファウルを犯したクロアチア代表6番(Dejan LOVERN 選手)を指さしながら、ワンサイドカットするために、ゴールの右側のゴールラインの外に移動しています。

 

ずっと指さししたまま移動しているのは、視線が外れて「誰を警告すべきだったか不明」になってしまわないようにするためでしょう。(時々、Jリーグでもカード提示間違いがありますよね。その防止対策でしょう。)

 

で、ゴールラインを背にした状態で、LOVERN 選手にイエローカードを提示。カードを提示する場合、試合の記録を担当している第4の審判員に、「誰にカードを提示したのか」がはっきりわかるようにするのも、主審の任務です(もちろん、試合後に第4の審判員が主審に最終確認しますが、主審がゴールラインを背にすることで、自動的に当該の選手の背番号が第4の審判員にはっきり見えるようになります。)

 

LOVERN 選手以外も、西村さんに詰め寄っているので、少し解りにくい状況にはなっていますが。

 

ということで、西村さんの動きは、私が聞いた教科書通りの動きなんですけれど・・・。ちなみに、昨日の記事でも触れた、内田選手がPKを取られたときも、アル・ガムディ・カリム・イブラヒム主審は、西村さんとほぼ同じ動きをしています。(過去記事 「W杯最終予選(2012.06.12 日本代表 vs オーストラリア代表)の公式記録ほか(その2)」 参照。) 

 

現在のFIFAの国際主審が行っている教科書通りの動きを、「逃げた」と表現する元国際審判員ってどうよ、という感じなのです。

 

日本語版のウィキペディアでは、マルクス・メルク氏は2008年に国際審判員を引退していることは書かれているものの、現在の状況は掲載されていません。

ドイツ語版のウィキペディアには、もう少し詳しい情報が書かれているような気配を感じるのですが、第二外国語でドイツ語を選択したものの、「ツァーレンビッテ」と「クイットンビッテ(厳密にはクヴィットゥンクビッテらしい)」しか話せない私には、読めません。(涙)

 

とても現在もドイツ国内で審判に関わることをされている方のコメントとは思えないのですが、どうなんでしょうねぇ・・・。

 
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☆ 関連記事 ☆

「ブラジル代表対クロアチア代表の試合(ワールドカップ2014ブラジル大会 開幕戦)の公式記録ほか」

「W杯最終予選(2012.06.12 日本代表 vs オーストラリア代表)の公式記録ほか(その2)」


 
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コメント
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No title
記述通りですね。PK採用後所謂エスケープゾーンに行く事で不用な対立を避ける。自分はそこに行く事で選手は勝手にフィールドの外に出れない(更なるカードの対象となる)事を利用すると教わりました。審判テクニックも常に新しいものが出ているので、継続して勉強していないととんちんかなコメントになるのではないでしょうか?
2014/06/15(日) 21:53:09 | URL | 2級のはしくれ #79D/WHSg [ 編集 ]
No title
 
2級のはしくれ さん、はじめまして&コメントありがとうございます。
 
記事の内容を補足していただき、誠にありがとうございます。(記事の表現があまり上手くなかったかも知れませんが、間違った内容は伝えていないですよね?)
 
時々このブログをチェックしていただき、もし記事の内容に誤りなどがありましたら、アドバイスいただけると助かります。
 
これからも、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
2014/06/15(日) 23:34:21 | URL | TOM3 #79D/WHSg [ 編集 ]
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