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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
【訂正記事】競技者が試合中のボールに試合に関係のないボールをぶつけると



一昨日の記事の追加情報というか訂正記事です。。。 
 


YouTube: Ryan Donk stops Hugo Almeida via throwing second ball in Kasımpaşa - Beşiktaş football match


 

上の映像に関し、物(またはボール)を投げる反則を適用すべきじゃないか、という記事を書いたところ、コメント欄にて「ハンドリングの反則では?」というご指摘をいただきました。

 

日本語版の競技規則(ガイドライン側)のハンドリングのところには、

●手に持った衣服やすね当てなどでボールに触れることは、反則とみなされる。

という文章と

●サッカーシューズやすね当てなどを投げてボールにぶつけることは、反則とみなされる。

という文章が並んで記載されていて、これらの文章では、競技者の用具として認められているモノを使ってボールをコントロールしようとするとハンドリングの反則になり、競技者の用具として認められていないモノを使ってコントロールしようとした場合は、「物(またはボール)を投げる反則」のほうが適用されるのかなぁ、と思っていました。

 

コメント欄でご指摘いただいて、改めてFIFAの原文のほうを確認したところ、

ハンドリング(Handling the ball)のところの上記の文章は、

• touching the ball with an object held in the hand (clothing, shinguard, etc.) counts as an infringement
• hitting the ball with a thrown object (boot, shinguard, etc.) counts as an infringement


となっていて、どうも「object(モノ)を使ってボールに触れたり、投げつけたりした場合は違反行為(ハンドリング)ですよ。モノの例としては(衣類や、すね当て、シューズ)が例としてあげられますよ~。」という感じて、あくまで競技者の身近なところにある競技者の用具が例として挙げられているだけのようです。

 

日本語版の競技規則を読んで、「何を投げたのか」によって区分されていると考えてしまっていたのですが、どうやら「何に対して投げたのか」で区分しているようです。

 

ということで、先日の文章を書き直しさせていただくことにします。(元記事のほうには、訂正記事があるということを追記し、この記事へのリンクを貼ることにしたいと思います。)

 

以下、先日の記事の訂正版です。

 

---(ここから)

 

上の映像は、マルチボールシステムゆえ発生したといえるトラブルですが、私たちが担当するような試合でも、絶対に起きないプレーではない(試合に関係のないボールを排除せずに手で持ったままプレーし、試合球にぶつけるということがありうる)ので、紹介しておきます。

    

これ、試合球に試合と関係のないボールが当たったという現象ととらえるのではなく、ボールに物を投げつけたということでハンドリンクの反則を犯したと捉えるべきだと思います。(映像の主審はペナルティーキックではなく、ドロップボールで再開したという情報がありますが・・・) 

 

競技規則 第12条 ファウルと不正行為

ボールを手または腕で扱う

競技者が手または腕を用いて意図的にボールに触れる行為はボールを手で扱う反則である。主審は、この反則を見極めるとき、次のことを考慮しなければならない。

(中略)

●手に持った衣服やすね当てなどでボールに触れることは、反則とみなされる。
●サッカーシューズやすね当てなどを投げてボールにぶつけることは、反則とみなされる。 

懲戒の罰則

競技者が意図的にボールを手または腕で扱ったことによって反スポーツ的行為で警告されるケースは様々である。例えば、

●意図的にボールを手または腕で扱って、相手競技者がボールを受け取るのを阻止する。

(後略)


 

なので、上記の映像の場合、ボールを投げた(ぶつけた)選手を、反スポーツ的行為(「意図的にボールに物を投げつけることで相手競技者がボールをコントロールするのを阻止した」という理由)で警告し、攻撃側チームにペナルティーキックを与えるべきかな、と思います。 

  

ボールボーイによって誤って投げ入れられたり、ウォーミングアップのために使われていたボールがピッチ内に入って、試合球にあたるもしくはプレーの妨げになった場合は、ドロップボールで間違いないのですが。

 

以下、試合球以外のボールが試合球に当たった場合の規定を確認しておきます。 

 

競技規則 ガイドライン 第5条 主審

職権と任務

(中略)

試合中、試合球以外のボール、その他の物、または動物がフィールドに入り、プレーの邪魔になった場合に限り、主審は試合を停止しなければならない。プレーは、試合が停止されたとき、試合球があった位置からドロップボールにより再開されなければならない。ただし、ゴールエリア内でプレーが停止された場合は、主審はプレーを停止したときにボールがあった地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上でボールをドロップする。

試合中、試合球以外のボール、その他の物、または動物がフィールドに入ったがプレーの邪魔にならなかった場合、主審はできるだけ早い機会に排除させなければならない。
 

 

2010年までは第2条(ボール)のガイドラインのところに掲載されていたのですが、ボールもその他の物もプレーの邪魔になったら同じなので、2011年からは第5条(主審、職権と任務)のガイドラインのところに掲載されるようになりました。

 

---(ここまで)

 

いやぁ、大変勉強になりました。コメントしてくださった、はら 様、ありがとうございました!

 

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