3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
なぜカードが提示されているのか、を考えてみましょう


今日の記事は力作(?)なので、心してお読みください(笑)。で、読み終えたら、バナークリックのご協力を。

   

2014 J1 第21節の試合から。



(この試合の公式記録はこちら。 

2014Jリーグ ディビジョン1 第21節第1日 清水 vs 鹿島 )

 

 

オフィシャル系の映像ではないので、何らかの理由で削除されて見ることができなくなる可能性がありますから、映像のチェックはお早めに。

 

(映像が削除されてしまうと、この記事の価値がほぼゼロになってしまうので、永遠に削除されないことを願いますが・・・。)


YouTube: 鹿島アントラーズ 審判に詰め寄りすぎ問題



 

上記映像の先頭から3秒付近。

土居 聖真選手(鹿島28番)に出されたイエローカードは、「C2(ラフプレー)ならちょっと厳しいかな。でも、多分C1(反スポーツ的行為)かな。」と感じました。

 

石毛 秀樹選手(清水8番)がそのままボールキープできていれば、

1)DFの裏に飛び出すノヴァコヴィッチ選手へのラストパス 
2)ゴール前の中央にいる選手(ごめんなさい背番号確認できません)にくさびを通す 
3)石毛選手自身のミドルシュート

などの選択肢のなかから、もっとも有効的な戦術を余裕をもって選ぶことができる状態になっていたはずで、土居選手が石毛選手を体を用いて(=押えて)止めた、という判断だと思います。

●戦術的な目的で、相手競技者を押さえて、ボールから遠ざける、またボールに向かうのを妨げる。(反スポーツ的行為に対する警告 より)

 

Jリーグのデータサイトの出場記録(警告・退場・出場停止)で確認したところ、やはりC1(反スポーツ的行為)でした。

 

 

上記映像の先頭から26秒付近。

昌子 源選手(鹿島15番)に出されたイエローカードは完全にC1(反スポーツ的行為)。 

 

ノヴァコヴィッチ選手が背中側にいる昌子選手に対し、先に手を使って押えているとおっしゃる方がいらっしゃるかもしれませんが、明らかにノヴァコヴィッチ選手がボールに反応して鹿島ゴール側に進路をとろうとしている瞬間から、昌子選手が体を使って押えています。(ホールディングの反則は、別に手を使って行われるものだけでなく、体を使ってもアウトです。

 

●相手競技者を押えて、相手競技者がボールを保持することを妨げる、または有利な位置を得ようとするのを阻止する競技者は反スポーツ的行為で警告されなければならない。(競技規則ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為 相手競技者を押える) 

 

先の土居選手のプレーもそうなのですが、「押える」反則は手の動きだけに適用されると思っている方はいらっしゃいませんよね?

 

手、腕、または体を用いて相手競技者の進行や動きを阻止することは、相手競技者を押えることである。(競技規則ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為 相手競技者を押える)

 

とガイドライン側で定義されている通り、相手競技者を押えるのは手だけではありません。 

 

で、更にレフェリーの心証を悪くしているのは、昌子選手の目線です。昌子選手は途中からボールを見てプレーしておらず、頭(目線)を下げることで自分の体の重心を下げ、ノヴァコヴィッチ選手の動きをブロックすることに専念している、というように見えてしまいます。

 

スペースを確保すべく、ボールがプレーできる範囲内で行うことが許されている「正当なチャージ」とは全く異なるプレーです。

  

上記映像の先頭から57秒付近。

ヘディング時の競り合いにおいて、西 大伍選手(鹿島22番)が後方から来たノヴァコヴィッチ選手に弾き飛ばされたプレー。

 

拡大されたリプレイ映像がないので、なんとも言えないのですが、映像を見る限り西選手は、ボールの進行方向に対して真横に弾かれています。

 

西選手の体がボールが来た方向に弾かれていたのならば、ノヴァコヴィッチ選手が西選手の後方から体を接触させた可能性が高く、ファウルチャージもしくはジャンピングアットなどの反則が適用されたと思うのですが、ボールの進行方向に対して真横に弾かれているということは、ノヴァコヴィッチ選手は西選手の後方からアプローチはしたものの、最後のヘディングの競り合いは、きちんと西選手の真横から行ったと主審は判断したのだと思います。

 

つまり、正常なヘディングの競り合いが行われ、フィジカルの弱かった西選手がノヴァコヴィッチ選手に競り負けただけ、と。

 

上記映像の先頭1分28秒付近。

植田 直通選手(鹿島23番)に出されたカードは、井上 知大主審の手の動きから判断して「繰り返し競技規則に違反した」という理由でしょう。

 

この映像では確認できませんが、それまでにどこかで少なくとも1回「注意」を受けていたのではないか、と思われます。

 

ちなみにプレー自体はヘディングの競り合い時での植田選手のファウルです。解説の名波氏が「現役時代からずっと疑問だった」とおっしゃっているようなのですが、確かに少し難しいかもしれません。

 

ヘディング時に2人の競技者が上下の位置関係になって接触した場合、どちらかの選手あるいは両方の選手が倒れるという結果になることが多いのですが、その際、どちらかの選手が不正行為を行った可能性が高いです。 

 

しかし、必ずしもファウルされたほうが倒れるとは限りません。



上側になった選手が犯す可能性のある主な反則・・・ジャンピングアット、ホールディング 

下側になった選手が犯す可能性のある主な反則・・・トリッピング

 

ノヴァコヴィッチ選手はボールの落下点での競り合いに備えるべく鹿島ゴール側に移動をしています。

 

もし、植田選手が適正なタイミングと適正な場所でヘディングをしようとしていたところに、ノヴァコヴィッチ選手がヘディングでの競り合いをせずに単純に走り込むことでジャンプした植田選手の足を掬ってしまったのなら、ノヴァコヴィッチ選手のファウル(トリッピング)です。

 

しかしながら、今回の植田選手プレーは明らかに正常なタイミングよりも前にジャンプをしています。ノヴァコヴィッチ選手にジャンプをさせない、あるいはノヴァコヴィッチ選手の身体を手で押えることでより高い位置(優位な位置)でヘディングしようという手の使い方(=意図)も感じられます。 

 

一応、植田選手は最後までボールを見てプレーしようとしているので、悪質なジャンピングアットではなく、ノヴァコヴィッチ選手が落下点に入るのを押えた、あるいはジャンプさせなかったというホールディングの反則を井上主審は認めたのだろうと思います。

 

かつーさんのところで、良いサイトを教えてもらったので、gifファイルを作ってみました。が、ブログ人では埋め込みができません(恐らくファイルサイズの問題。引っ越し予定先のサイトでは、埋め込むことができたので、引っ越し後は直接見られるようにしておくつもりですが・・・)。

 

下の動画gifファイルをご覧いただくと、植田選手のホールディングが解りやすいかと思われます。

holding_002.gif
 
 

先日紹介した、




の本には、空中戦時のトリッピングやジャンピングアットの連続写真などが掲載されています。 

  

 

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