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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
フェアでタフなプレーを目指して
 

 

ブログの引っ越し作業の一環として、過去記事を見直しているのですが、書き直したいという記事が・・・。

 

書き直したいというか、初期のころは(公財)日本サッカー協会が発行する、テクニカル・ニュースの記事を全く載せていませんでした。もちろん、著作権の問題があったからなのですけど。

 

ということで、クレームが入ったらすぐ消すのですが、以前載せていなかった文章を載せます。

 

テクニカル・ニュース (指導者資格保有者に隔月毎に送付される「Technical news」((財)日本サッカー協会技術委員会発行の小冊子)のvol.37(2010年5月21日発行)のコラム

「審判員と指導者、ともに手を取り合って・・・」

 

に、当時JFAの審判委員長だった松崎康弘氏が寄稿された

「フェアでタフなプレーを目指して」

を転載しておきます。

 

なお、以下のコラムで出てくる「今年」は2010年、「昨季」は2009年になります。

 

--- これより 転載 ---

 

 今季、Jリーグをはじめ様々なところで説明、お願いしていることに「手のファウル」への対応がある。これまでも技術委員会のみならず多くの方々から、手で相手を止めにいったり、手で相手をホールドして自らのポジションを優位にしたりすることが、日本のサッカーの弱点であると問題視されていた。審判委員会としても、これらの解消を目標にしていたが、一向に減少しなかったこともあり、いっそのこと今季のレフェリングの一番の柱として、「手のファウル」を”きっちり”とっていこうということに取り組むことにした。

 

 ”きっちり”とろうということは、細かく厳しくということではない。日本のサッカーがスピーディーかつフェアでタフなプレーに溢れる魅力あるものにするという目標はなんら変わらない。世界のサッカーに手のファウルがないということではない。あるからこそ、FIFAもその対応は重点項目の一つとしている。しかし日本に比べて少ない。世界のトップサッカーは、手で相手を止めるという手段を取らずしても、十分高いレベルで守備をし、攻撃をしている。まさにフェアでタフ(スピーディー)であり、われわれもそこを目指す。

 

 すばらしいことに日本人はきまじめ。1級審判員研修会をはじめさまざまな機会を通じて、手のファウルへの対応を訴えると、審判員は神経質なくらい綿密に対応することになり、多くの皆さんから心配していただいた。確かに、混乱が生じた。手のファウルを気にするあまり、競り合いの際、選手が手を広げてバランスの手をとったり、相手との間合いを測るために手を伸ばしているだけの、ファウルとする必要のないものまで笛を吹き、旗を振り、果たしてフリーキック(FK)数が増えた。また、ファウルがあった後の報復や次に行われる相手のファウルを防ぐため、少しでも早く対応しようとして、もう少し待ってアドバンテージを適用すべきケースであっても笛を吹くことも散見された。

 

 J1のFK数(直接、間接)とペナルティーキック(PK)数は、昨季の1試合平均33.9回から、今季は第4節終了時点の平均で39.0回(J2は昨季35.8回、今季第3節終了時46.1回。)これらを直さなければ、選手のいら立ちも募る。また、FK数の増加だけが原因ではないと思われるが、アクチュアル・プレーイングタイムも減少した。

 

 良い兆候も見えている。例えば、コーナーキックやFKの際にゴール前で相手を抱えたり、押し合いへしあいをして、”これじゃサッカーにならない”と思われる場面が、今季はほとんど見られない。想定外の良い結果だ。同様にひじ打ちなどの乱暴な行為も減ってきている。Jリーグ開幕の前哨戦となる富士ゼロックス スーパーカップ2010(2月27日)でのPKの判定が、よほどのインパクトだったのかもしれない。

 

 手の不正な使用が、なぜファウルになるのか。さまざまな手の不正な使用があるが、特に気になるのが、競技規則第12条、直接FKとなる10項目のうちのホールディング。手のひらを相手に向けてはファウル、手の甲でやればノーファウルとなると説明されたこともあったが、そういう問題ではない。手のひらであろうと手の甲であろうと、はたまた腕であろうと相手を押えることは認められない。逆に相手の位置を探る手、ヘディングのかばい手、バランスをとる手はファウルにはならない。

 

 最初は、FK数が増加するとは想定していた。しかし、J1第1節の平均42.5回から第2節では42.3回、第3節では38.2回、第4節で37.1回と徐々に落ち着いてきており、試合を重ねるごとに選手もレフェリーも慣れてきていることが窺える。

 

 2002年、ファウル後にボールを手で持ち去るなどしてFKを遅らせようとする行為に厳しく対処するようにしたが、そのとき「世界標準とはかけ離れている」と大きな反発があった。しかし、今はそれがスタンダード。「手のファウル」も現状ではまだ混乱しているが、良い方向に向かっているのは確かだ、その先には、タフでフェアで、正しい競り合いをベースとするより良いサッカーがある。

 

--- 転載 ここまで ---

 

以下、おまけのお話。

 

ホールディングに関しては、再び2012年度に違反が増えてきたということで、2013年度の重要課題となりました。(過去記事 「技術と審判の協調(テクニカル・ニュース vol.54)」 参照。)

 

上の転載の中で、ファウル後にボールを手で持ち去る行為が例として挙げられていますが、FKを遅らせるために、「再開場所に置かれたボールの前に立とうと歩み寄る or 立ち続ける」ことも、プレーの再開を遅らせる反則となり、「警告」となります。

 

数年前に当時4種だった二男の試合を観客席で見ていた時、ファウルをした相手チームの選手の保護者(お父さん)と思われる方が、観客席からその選手に「なんで(陣形が整うまでキックされないように)ボールの前に立たないんだよ!」というようなアドバイスをされてましたが、現在のルールではそのような行為は「警告」の対象です。(我が団の保護者の方ではなかったので、お教えしませんでしたけど。)

 

昔サッカーやってました(もう何年もサッカーやってません)、というお父さんのアドバイスが色んな意味で「一番危ない」んですよねぇ。もちろん、私も昔サッカーやってました、の1人。(笑)

 

この遅延行為、いつからNGになったのかということと、本当に昔はOKだったのか、ということがいまひとつよくわからないので、過去記事 「昔と大きくルールが変わっているところ」 では触れてませんが・・・。

  

☆ 関連記事 ☆

「技術と審判の協調(テクニカル・ニュース vol.54)」

「昔と大きくルールが変わっているところ」 

 





 
 

 
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