3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
AFCアジアカップ オーストラリア2015( vs UAE 代表 2015.01.23)の試合から


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残念な結果となってしまいました。



Referee
ALIREZA FAGHANI (IR. IRAN)

Assistant Referees
REZA SOKHANDAN (IR. IRAN)
MOHAMMADREZA ABOLFAZLI (IR. IRAN)

Fourth Official
NAWAF SHUKRALLA (BAHRAIN)


イラク戦と同じ審判団(4thを除く)。



イエローカードはUAEの選手に4枚。カードが出たところを中心に。



(前半25分12秒付近) 日本代表7番(遠藤選手)が落下点に入ってボールを待っているところに、UAEの15番(ISMAIL AL HAMMADI選手)が、意図的にボールを手で扱ったため。



競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為

ボールを手または腕で扱う

(中略)

懲戒の罰則

競技者が意図的にボールを手または腕で扱ったことによって反スポーツ的行為で警告されるケースは様々である。例えば、
●意図的にボールを手または腕で扱って、相手競技者がボールを受け取るのを阻止する。
(後略)




(前半33分00秒付近) 副審2のMOHAMMADREZA ABOLFAZLI氏が、一瞬オフサイドのフラグアップをしかけますが、すぐに下ろすという動作をしています。これUAEの左サイドバックの選手からのロングボールが出た瞬間、UAEの7番の選手がオフサイドポジションにいたものの、日本代表5番(長友選手)のプレーが「意図的なプレー」なので「新解釈」ではオフサイドにならない、と思い直したのか、それとも長友選手がボールをプレーしたのがUAEの15番の選手がプレーしたように見えたのでフラグアップしようとしたら、主審からインカムで「15番はボールに触れていないからオフサイドのフラグアップするなよ。」という指示が出たからなのか、とにかく国際副審らしからぬ動きをしていますので、録画していた方はぜひチェックを。

理由を考えることが、きっとレフェリングのトレーニングになると思います。



(前半47分10秒付近)
20140123_001.jpg


これ、なんでイエローカードが出たか分からない方がいらっしゃるかも。これ、ボールを蹴ろうとしている選手の足の軌道上に、自分のスパイクの裏面を置いてキックされたボールをブロックしようとしたからです。現在、正面にいる選手のキックをブロックするときに、このようなスパイクの裏面を相手競技者に向けたブロックをすると、「危険な方法でプレー」したと見なされ、カードが出ます。



時々、身体は正面に置いておきながら、自分はお尻を向けて後ろ向きに片足だけ上げてブロックしようとするプレーをしている選手を見かけますが、実はこれも相手競技者のキックの足の軌道上にスパイクの裏面を置いているので、アウト(イエローカード)です。



相手競技者のキック(シュートを含みます)をブロックする場合、キックする選手の足の軌道上には、スパイクの裏面がこない形、要するにボールをけり終えた選手の足が、自分のスパイクの裏面にあたることを避ける形でブロックしなければ反則となります。



なにを隠そう、私はつい3年ほど前に審判のトレーニングで上級審判員の方に教えていただくまで、このプレーは反則(不正行為)という認識がなく、アクシデント(ノーファウル)として処理していました。



なので、今回はUAEの13番(KHAMIS ESMAEEL選手)が、日本代表17番(長谷部選手)のキックの際に正面からスパイクの裏を向けてキックのブロックを行った瞬間、「あ、イエロー」と気づきましたが。皆さん、気がつかれましたか?(これが不正行為となることを知っていましたか?)



結構、3種や4種でもこのイエローカードで警告されなければならないキック(シュート)ブロックは時々行われて、審判に見過ごされています。ご存じなかった方は、ぜひ覚えておいてください。



(延長後半10分30秒付近) UAE代表19番(ISMAIL AHMED選手)の選手に出されたイエローカードは「異議(Dissent)」。UAEの6番(MOHANAD SALEM選手)がボールをコントロール下に置いた本田選手の後方から「どんっ」と身体を当てているので、これはファウルチャージを取られても仕方がないプレーでしょう。それに対して執拗に文句を言えば、そりゃぁ異議とみなされますね。



(延長後半13分40秒付近) UAE代表10番(OMAR ABDULRAHMAN選手)が、アウトオブプレーのタイミングで酒井選手にhead butting。う~ん、アウトオブプレー中なので、一発レッド(「乱暴な行為」)だと思うのですが、イエローカード止まり。(ま、確かにあまり強いhead buttingではなかったのですが・・・。)



といったところでしょうか。



ちなみに、アジアカップの公式HP
http://opta.mc.cloud.opta.net/sportscentre/?mc=asiancup&page=match&season=2014&competition=379&match=749167
では、イエローカードの理由が「異議(Dissent)」になっています。乱暴な行為に対する懲戒罰にはイエローカードはないので、イエローカードの理由を無理やり他の理由にあてはめるしかないのですが、「異議」よりは「遅延行為」のほうがいいんじゃないの?という気がします。


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コメント
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いつも拝見しております。
「危険な方法でのプレー」でのカードという言い回しだけが気になります…
単純に、「無謀に相手競技者をけろうとした」というラフプレーが妥当な理由ではないでしょうか。
2015/02/02(月) 14:09:36 | URL | 佐藤 #- [ 編集 ]
Re: タイトルなし

佐藤さん、いつもコメントありがとうございます。


> 「危険な方法でのプレー」でのカードという言い回しだけが気になります…
> 単純に、「無謀に相手競技者をけろうとした」というラフプレーが妥当な理由ではないでしょうか。

「危険な方法でプレー」し、『その行為により明らかに負傷を引き起こす可能性がある場合、主審は競技者を警告する』に抵触することになるのですよ、という意味で書いています。

スパイクの裏を向けて、自らは足を停止させておくことは厳密には「けろうとした」とは言えないのではないか、と思われてしまうことを避けるために。


2015/02/02(月) 23:35:16 | URL | tom3 #JU5/Lso2 [ 編集 ]
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