3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
FUJI XEROX SUPER CUP 2015 の試合から(その2)


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10分、浦和24番(関根選手)に出されたイエローカードは、反スポーツ的行為。(戦術的に押さえた)

●戦術的な目的で、相手競技者を押さえて、ボールから遠ざける、またボールに向かうのを妨げる。(競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為 反スポーツ的行為に対する警告 より)



昨日の記事でも触れましたが、スライディングが空振りに終わり、体勢が崩れたまま、自分がボールに触れることができないことが自明な状況で、自分の腕や体を使って相手競技者の体を押さえることで、ボールから遠ざけたと見なされました。



15分3秒付近。

G大阪の右DFから前線へのボール(ターゲットは24番(赤嶺選手))に対して、浦和DF5番(槙野選手)が下側、赤嶺選手が上側になって赤嶺選手が倒れたシーン。



これ、パッと見、槙野選手のホールディング(あるいはトリッピング)に見えてしまう方がいらっしゃるかもしれませんが、ボールの動きに対して、明らかに赤嶺選手のジャンプのタイミングが早すぎなので、赤嶺選手のジャンピングアットの反則です。



レフェリーは浮き玉に対して、落下点に入っている(あるいは入ろうと飛び込んでくる)選手のジャンプのタイミングの妥当性もチェックしなければなりません。



なので、ボールが空中に浮いたら、レフェリーはボールの軌道を目で追うのではなく、落下点の選手の動きをしっかり監視しなければならないわけです。落下点の選手が、相手競技者を押したり押さえたりしていないかどうかの確認と、選手たちのジャンプのタイミングが妥当なものかどうかも確認した上で、ファウル判定しなければなりません。



このとき、参考になるのは選手の目の動きです。ファウルを犯す選手は、ボールよりも相手競技者を見ていることが多いです。相手競技者しか見ていないでプレーしていた場合、ファウルを犯す可能性が高く、相手競技者を見ずにボールだけ見てプレーしている場合は、ファウルを犯す可能性は低いです。(もちろん、例外的なパターンもありますが。)




19分45秒のスローイン時のファウルについて。インプレー前に山本主審が注意を与えた2人がやりあって、結局インプレー後に先にハンドオフ(ボールが来る前に相手競技者を押しておいて、自分に有利な状況を作り出す反則で、競技規則上はプッシング)をした浦和4番(那須選手)の反則。



具体的に書くと、

スローイン直後、那須選手がG大阪24番(赤嶺選手)を後ろから押す。→ 押されたので、反射的に赤嶺選手は勢いよく後ろにさがる。→ 那須選手はその赤嶺選手の後ろにさがる勢いを利用して、左手を使って赤嶺選手との位置を入れ替わってボールをヘディング。(これ、赤嶺選手が先に押されたことを見逃してしまうと、赤嶺選手が勢いよく後ろにさがって那須選手のヘディングの邪魔をしたように見誤ってしまい、逆シグナルをしてしまうことになります。)



山本主審もジェスチャーを交えながら「那須選手が(赤嶺選手を後ろから)押したこと」をファウル認定したと言ってますね。



この類のファウルは3種くらいから増え始めます。セットプレーに限らず、いろんなところで起きるファウルです。



ちなみにスローインの場合は、だいたいスローアーの味方選手が前にいて、相手チームの選手が後ろにいることが多いのですが、後ろから押されたためにボールをコントロール下に置くことができなかったスローアーの味方選手が、自分を押してボールをコントロール下に置いた相手チームの選手に対し手で反則をし返すことが結構あります。



このとき、あとのファウル(スローアーの味方選手の反則)をとってしまうというミスを犯すレフェリーがいらっしゃいます。このミスは選手との信頼関係を失うことになりかねません。



ファウルをとられた選手にしてみれば、「相手のほうが先に手を使って反則してんじゃん!なんで俺のファウルだけとるんだよ!」っていう感情になってしまいます。



おそらく、ファウルスローを見落とすまい、とスローアーに集中しすぎるので、ハンドオフの反則を見落としてしまうのだと思います。(もしかしたら、それが反則であることを知らないかも。実は私も3級になってから知ったのですが・・・。)



ボールの出所と納まり所、つまりスローアーと予測される争点(ボールの放り込まれる先)の両方をしっかり視野にいれておく必要があります。(どちらかといえば、スローアーを間接視野で見るくらいの感じでも良いと思います。)



後ろの選手に押されても頑張ってプレーしようとしていたならアドバンテージを適用しても構わないのですが、スローインの場合は、すぐに相手チームの選手に寄せられたり囲まれたりしてあまり有利な状況にはなりにくいので、「即、笛」でも良いと思います。



で、私の場合は、笛のあと「○○番、後ろから押さな~い。」と声かけをしておきます。そうすることで、当該の選手だけでなくまわりの選手たちにも「あ、このレフェリーは後方からちょっと押しただけでもしっかりファウル取るんだ。」と思ってもらって、同じようなファウルをする気にさせないという牽制効果を期待して。



恐らく山本主審のジェスチャーも、そういう効果も狙ってるんじゃないのかなぁ、と思いますが。


(その3 につづく)



↑ ジャンピング・アットが写真で解説されています。(でも、残念ながらタイミングが早すぎというパターンのものは掲載されていませんが。)

 
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