3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
騙すほうがいけないのか騙されるほうがいけないのか(2015年 J1 第3節 神戸 vs FC東京 の試合から)


審判系のブログは、
「にほんブログ村 サッカー審判」
にあります。
にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← クリックのご協力を。
 


2015年 J1 第3節 神戸 vs FC東京


2014年のシーズン前のプロフェッショナル・レフェリーによる各チームへのルール講習会では、「・フェアプレーの尊重」という項目の1つとして「シュミレーションの根絶」ということが挙げられていたようですが、今年はどうなっているのでしょうねぇ・・・。(過去記事 「テクニカル・ニュース vol.60 (2014年3月26日発行)より」 参照。)



スカパー!Jリーグ[公式]アカウントがUPしている下記の映像の先頭から1分40秒~をご覧ください。




将来的に映像が見られなくなったときのために、GIF化しておきます。

j1_2015_03_22_08_001.gif


見抜けなかったシミュレーションを「誤審」と一言で片づけてしまうのは簡単なのですが、主審を務められたPRの吉田さんの失敗から学ぶべく、分析を少し。



吉田主審にとって不運だったのは、争点とのあいだに何人もの選手が入ってしまったことだと思います。ただ、ちょっと、いや、かなり「遠い」と思います。ポジショニングが。



前半の40分を過ぎたあたりなので、体力的にかなり厳しい状況だったとは思いますが、権田選手が飛び出してきたのが見えた瞬間に、「なにか起きるかも」という予測をして、ペナルティーエリアの左側の境界線(左ペナ角付近)を目指してダッシュして、「ちょっと争点への到達が遅れたけれどきちんとプレーを見ていたよ」というアピールをしておくべきだったのではないのかなぁ、と思います。



ダイジェストの映像を見る限り、PKの宣告もかなり遠い場所からのんびり(?)宣告しているように見受けられます。PKを宣告するなら、仮にプレーの監視場所が遠かった(ポジショニングが悪かった)としても、せめてダッシュしてPKマークの近くまで移動してPKを宣告したほうが、周りからの理解が得られたんじゃないのかなぁ、と。(というか、ポジショニングが悪かったのなら、なおさらダッシュでPKマークまで寄っておくべきだったように思うのですが・・・。)

j1_2015_03_22_08_002.gif

(Jリーグのレフェリーの場合、映像が残っていて細かくチェックされたらポジショニングが悪かったことなどが、あとあと簡単にバレてしまいますが、我々アマチュア・レフェリーの場合、映像がチェックされるようなことはあまりないので、笛を吹きながら(遅れて)でもダッシュをしておくとは重要で、現場の関係者に与える心証がかわる(不信感が薄らぐ)ような気がします。あくまで個人的な感覚なのですが。)



ということで、以上がシミュレーションを見抜けなかった審判の立場にたって考えた場合の反省。(3級審判員が、元国際審判員で、プロフェッショナル・レフェリーの吉田さんのレフェリングやポジショニングに対して偉そうに言うのはおこがましいのですが・・・。)



ただね、シミュレーションを見抜けなかった審判団(主として主審)を責める気持ちはわかりますが、じゃぁ、シミュレーションをしてペナルティーキックを獲得した選手はお咎めなしで良いの?とも思います。



試合後にVTR検証などを行い、試合中に主審を欺いた(ことを主審が見抜けなかった)場合は、懲罰委員会などで何らかのペナルティーを科すように、+Quality プロジェクトで検討したほうがいいんじゃないの?と個人的には思います。



ま、懲罰委員会でのペナルティーが無理だとしても、ファン・サポーターが「そのようなプレーは受け入れられない」というような雰囲気を作って、選手に主審を欺いてPKやフリーキックを獲得することは「恥ずかしいこと」なんだと、シミュレーションすることを思いとどまらせるようになるといいんじゃないかなぁ、と思います。



だって、仮にシミュレーションで得たPKで獲得した得点が決勝点になったという試合をスタジアムで見た場合、負けた方のサポーターはやるせないし、勝った方のサポーターも、なんとなく後味が悪くて、すっきり喜べないような気が・・・。



ちょうど1年ほど前に、ブンデスリーガの試合で、シミュレーションでPKを獲得した選手が、主審に「ファウルは受けていない。自分で倒れた。」と申告して、「Fair Play!」とリーグ公式チャンネルで評価されたプレーがありました。(過去記事 「フェアプレーとその場合の再開方法(2014ドイツ・ブンデスリーガ第24節ニュルンベルク対ヴェルダー・ブレーメンの試合から)」 参照。)

その映像がこちら。



思わずファウルされて倒れたフリをしてしまったけど、やっぱりそれはフェアじゃない、と思い直して主審に申告する勇気って、すごいと思います。


シミュレーションで勝った試合をスタジアムで見るより、引き分けたり負けたけれど相手選手から「GOOD JOB!」と称えられているプレーがあった試合をスタジアムで見た方が、満足度が高いような気がしますが、やっぱり特定のチームを熱心に応援しているファン・サポーターにとっては「どんな手段を使ってでも『勝った』ほうが嬉しい。」のかなぁ・・・。



☆ 関連記事 ☆

「テクニカル・ニュース vol.60 (2014年3月26日発行)より」

「フェアプレーとその場合の再開方法(2014ドイツ・ブンデスリーガ第24節ニュルンベルク対ヴェルダー・ブレーメンの試合から)」

「シミュレーションを見抜くには ・・・ 2010 Referee Week In Review - Week 19 の clip1 より」



 
にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← すみませんが、クリックのご協力を。
  


↑ 例年通り、レフェリー名鑑が載っています。主審は顔写真つきですが、副審は顔写真なしです。


☆このブログの上手(?)な使い方

少年団を含むサッカーチームのホームページ管理者の方へ
⇒ブログ右側に「チーム・リンク!!」の欄を作りました。こちらの記事に、申請の方法を掲載させていただきましたので、ぜひどうぞ。 

★競技規則に関する知識を増やしたい方
⇒ブログ右のサイドバーにある「まとめ系記事集」の中にある、各年度ごとの◆競技規則系の過去記事をご覧になると、効率的です。また、米国サッカー協会の Referee Week in Review を元に作成している記事集も、将来2級以上の審判員になることを目指される方にはお薦めです。   

審判グッズをお探しの方   
⇒別館 「サッカーの審判グッズを紹介するページ」 をぜひどうぞご利用ください。 

★私が指導のお手伝いをしている団の保護者の方
⇒ブログ右上のカレンダーの部分を利用してください。私が指導を担当した日をクリックしていただくと、その日の練習内容などが表示されます。練習終了後、できるだけ早く記事をUPするようにしていますが、都合によりUPが深夜になってしまう場合もありますので、ご了承ください。


にほんブログ村 サッカーブログへにほんブログ村 サッカーブログ ジュニアユース・中学サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ
どのバナーでも結構ですので、1日1回のご協力をお願いいたします。


← よろしければこちらのクリックのご協力も。



スポンサーサイト

☆ 関連するタグ ☆

コメント
コメント
サポーターもレベルアップが必須
まったく仰るとおりです。
結果的に誤審となってしまったので、審判団に対する相応の批判はやむを得ない(特に主審はPRですし)かもしれません。
しかし、フェアプレー精神やリスペクト精神に著しく反したプレーをした選手には、チームやサポーターから厳しい目を向けるべきですね。
ファンやサポーターもレベルアップしないと、日本サッカーはいつまでたっても世界レベルにはなれないと思います。
2015/03/24(火) 11:08:41 | URL | 浪花家 辰二郎 #mQop/nM. [ 編集 ]
Re: サポーターもレベルアップが必須

浪花家 辰二郎 さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。

> ファンやサポーターもレベルアップしないと、日本サッカーはいつまでたっても世界レベルにはなれないと思います。

ファン・サポーターの目が肥えてくれば、それが選手のレベルアップにもつながりますよね、きっと。



2015/03/24(火) 23:07:54 | URL | tom3 #JU5/Lso2 [ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://tom3kyu.blog.fc2.com/tb.php/1964-5926744f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック