3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
オフサイドポジションにいた選手がヘディングしようとしたけれどボールに触れられなかったらどうなるのか ・・・ 2015 J1 第11節 仙台 vs 浦和 の試合から




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2015 J1 第11節 仙台 vs 浦和 (マッチレポート)


j1_2015_05_10_05_001.gif

上のシーン、もしかしたら、中継やハイライトをご覧になって、「オフサイドじゃん!」と思われた方がいらっしゃるかも、ということで記事にしておきます。



競技規則 ガイドライン 第11条 オフサイド

定義

”第11条-オフサイド”の考え方により、次の定義が適用される。
(中略)
●”プレーに干渉する”とは、味方競技者がパスした、または味方競技者が触れたボールをプレーする、あるいはこれに触れることを意味する
(後略)



この競技規則(ガイドライン)のいう、「ボールをプレーする」という言葉は、「ボールに触れようという意図でボールに触れる」ことを意味していて、後ろの「これに触れる」という言葉は、「ボールに触れようという意図はなかったがボールに当たっちゃった」ことを意味しています。



要するに、
「意図的であろうが意図的でなかろうが、オフサイドポジションにいた選手が味方選手からボールを受け取れば(触れれば)オフサイドだよ。だけど、触れなかった場合(触れようとしたけれど触れられなかった場合を含む)は、オフサイドにならないよ。」
ということが定義されています。(過去記事 「「プレーに干渉する」のFIFAの解釈」 参照。)



今回の場合はヘディングですが、ボールに向かって伸ばした足が届かなかったり、明らかな空振りをした場合も同じです。



厄介なのは、ボールを跨いだ場合です。基本的にボールに触れずに本当に跨いだだけであれば、プレーに干渉するという定義から判断するとオフサイドにはならないのですが、ボールを跨いだことで「明らかに相手競技者の視線を遮った(=相手競技者に干渉)、相手競技者の視界からボールを消した」と主審が判断すれば、オフサイドだと判断される可能性があります(相手競技者との位置関係)。



現実問題としては、ボールを跨いだだけだけれど、副審の位置からではボールに触れたように見えたために副審がフラグアップをし、主審がそのままフラグアップ(オフサイドの判断)を採用してしまうケースが多いと思いますけど。



話が逸れました。



上の映像のシーンでは、中央のオフサイドポジションにいた仙台の選手が、ヘディングを試みていますが、まったくボールに触れることができず、ヘディングは失敗に終わっています。逆サイドに流れたボールを右サイドの選手が触れていますが、これは2列目(オンサイド)からの飛び出しなので、まったく問題ありませんね。



上記GIF動画の元になっている、スカパー!Jリーグ[公式]アカウントの映像はこちら。






☆ 関連記事 ☆

「「プレーに干渉する」のFIFAの解釈」




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オフサイド!?
こんにちは。
とても勉強になります。
私なら確実にフラッグアップしているなぁと思いました。
でも、よく見ると、ヘディングの動作をすることにより、ディフェンスの選手が寄せて来ており、結果的にシュートブロックに遅れてしまいましたね。
「しぐさや動きで相手競技者を惑わす、または混乱させると主審が判断し、
それによって相手競技者がボールをプレーするまたはプレーする可能性を妨げること」に該当するような気が…。 
この事例では、相手を幻惑させるのが目的では無いと思いますが、難しいですね。
2015/05/13(水) 13:43:41 | URL | 4級(修行中)審判 #dS2ULFy6 [ 編集 ]
Re: オフサイド!?

4級(修行中)審判 さん、コメントありがとうございます。

>「しぐさや動きで相手競技者を惑わす、または混乱させると主審が判断し、
> それによって相手競技者がボールをプレーするまたはプレーする可能性を妨げること」に該当する

この文章、現在の競技規則には存在していません。2013年度版から

●〝相手競技者に干渉する〟とは、明らかに相手競技者の視線を遮る、またはボールへ向う相手競技者にチャレンジすることによって、相手競技者がボールをプレーするまたはプレーする可能性を妨げることを意味する。

という文章に変更されています。

現在は、「相手競技者に干渉」したと判断されるのは、視線を遮った場合と、ボールに向かおうとしている相手競技者に対して、身体的な接触を用いてボールをプレーすることを妨げた場合だけです。

ちなみに、日本協会は2005年の段階で、

・ オフサイドポジションの競技者が単にボールを追うことは、プレーではない。また守備側の競技者が単に相手を追走することは、自然の行動であり、オフサイドポジションの競技者が影響を与えているわけではない。

という見解を示しています。詳しくは、
過去記事 「「相手競技者に干渉する」のFIFAの解釈」
http://tom3kyu.blog.fc2.com/blog-entry-1275.html
ご覧ください。

なので、
> でも、よく見ると、ヘディングの動作をすることにより、ディフェンスの選手が寄せて来ており、結果的にシュートブロックに遅れてしまいましたね。
に関しては、まったくオフサイドにはなりません。


すごく雑な言い方になりますが、現在のオフサイドの判断基準は、オフサイドポジションにいた選手が、
「ボールに触れたか、ボールに向かおうとしている相手競技者に触れた」とき
となっています。(あと、視線を遮ってボールを見えなくした場合もありあますが。)

昔に比べると、「オフサイド」と判断されるケースが減っているような感じになっています。



2015/05/13(水) 23:33:35 | URL | tom3 #JU5/Lso2 [ 編集 ]
RE:Re: オフサイド!?
>この文章、現在の競技規則には存在していません。

そうでしたか! 失礼しました。
4級取りたての頃にすりこまれた項目なのですが、既に古いのですね。
今、小学生高学年の試合を担当するお父さんコーチ・4級審判(私を含む)は、きっと認識がバラバラになっていますね。
2015/05/14(木) 07:53:50 | URL | 4級(修行中)審判 #dS2ULFy6 [ 編集 ]
Re: RE:Re: オフサイド!?

> 4級取りたての頃にすりこまれた項目なのですが、既に古いのですね。
> 今、小学生高学年の試合を担当するお父さんコーチ・4級審判(私を含む)は、きっと認識がバラバラになっていますね。

一昨年(2013年)の秋頃に行われた、更新講習で講師(インストラクター)から、説明があったと思うのですが、・・・。

ぜひ、皆様にこのブログを継続的にご覧になるよう、オススメしてくださいませ。

2015/05/15(金) 00:54:34 | URL | tom3 #- [ 編集 ]
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