3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
2015/2016 年度版の競技規則で日本語訳が大きく見直されたところ(その2)



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先日の記事
「2015/2016 年度版の競技規則で日本語訳が大きく見直されたところ」
において、ハンドリングのルールに関して、FIFA版の競技規則では何も改正されていないものの、日本語版の競技規則上では訳語が見直された、ということについて記事にしました。



で、もう1つ大きく訳語が見直されている部分を発見。



ゴールキーパーの反則
のところで、FIFA版では
– possession of the ball includes the goalkeeper deliberately parrying the ball
という表現になっている部分に関し、



昨年度(2014年度)版までは、
-ゴールキーパーがボールを意図的に手で転がして運ぶことも保持にあたる。
と訳されていました。



今年度(2015年度)版からは
-ゴールキーパーが意図的に手でボールの方向を変えることも保持にあたる。
に変更されました。


(元の英文を直訳すると「ボールの保持にはゴールキーパーの意図的なボールの受け流しを含む。」という感じかな。)



おぉぉぉぉぉ。
ぜんぜん違うじゃん!



2014年度版までの訳だと、一旦手で捕球したあと、例えばペナルティーエリアの境界付近まで移動するのにボールを抱えずに腰を折り曲げて窮屈な体勢でボールを転がすような動作をイメージしてしまいます。実際そんなことしてボールを運ぶゴールキーパーはまずいないのに・・・。



で、2015年度版の訳だと、例えば力ないミドルシュートが顔の付近に飛んできた際、キャッチできるようなボールにも関わらずキャッチせずに手を使って意図的に前にはたき落した段階で保持したとみなし、そのはたき落した動作の直後にボールを拾い直さない限り、いったん保持したボールを手から放して再びボールを手や腕で扱ったという反則になる、ということを想定しているように感じ取れます。(はたき落した直後、一連の動作の中でボールを拾う(捕球する)分には、ボールをバウンドさせている間のコントロール(保持)と判断されるものと考えて良いと思います。)



ただ、セービングの動作の中で偶発的にゴールキーパーの手や腕からはね返った場合や、キャッチしようとしたがファンブルしてしまったような場合は、保持したことにはならないので、すぐにボールを拾い直さなくてもOKとなるため、レフェリーはしっかりゴールキーパーのプレーを見極める必要があります。



「手や腕によるセービング」だったのか「手や腕による意図的なコントロール」だったのかによって、しばらく時間が経過してから再びボールを手や腕で扱えるのかどうかが違ってきます。しっかりプレーの質を見極めておく必要があります。




実はこれ、3年前の記事のコメント欄でいろいろ教えていただいたんですよね~。



コメント欄で教えていただいたあと、何人かのインストラクターにも聞いてみたのですが、インストラクターによっても多少見解が違ったり、微妙なケースもあるので単純にどこまでがOKでどこまでがOUTかが説明し辛く、うまく記事にまとめられなかった、というのが正直なところです。



今回、訳語の見直しによって
-ゴールキーパーが意図的に手でボールの方向を変えることも保持にあたる。
という基準が競技規則で明示されたことで、少し記事にしやすくなったので、訳語の見直しの紹介がてら記事にしておきます。



以前の記事のコメント欄で教えていただいた表現を使うと


競技規則通り(日本語でも原文でも)の時系列でいくと、
1.ボールを自分のものとする。(his possession)
2.ボールを手から離す(it has been released)
3.再び手で触れる。
が違反となると規定されています。


となっています。



なので、ゴールキーパーが意図的に手でボールの方向を変えた場合は、1.の条件を満たしたことになり、すぐにボールを拾い直さない限り、2.の条件も満たしたことになります。



これまでは、今回の訳語ではなかったので、ゴールキーパーが意図的に手でボールの方向を変えたのち、すぐにボールを拾わずしばらくドリブルなどを行ったあとでボールを拾っても「再びボールに触れた」という反則が適用されることが少なかったと思います。しかし、今回の訳語の見直が行われれたことで、主審によって「再びボールに触れた」と認定されるケースが増えると思われます。(正直、私も3年前に記事にするまではあまりよく理解できていませんでした。)



ゴールキーパーあるいはその指導を担当される方は、ご注意を。



FIFAは1982年以降の度重なる改正を行って、ゴールキーパーのところでボールが滞留することを防ぎ、試合のスピードUP化を進めてきました。その改正の流れを考えると、昨年までの訳語は妙といえば妙なものでした。



ということで、上記に絡む最新版(2015年度版)のところの文章をUPしておきます。


競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為

ゴールキーパーの反則

(前略)
ゴールキーパーは、次の状況下において、自分のペナルティーエリア内で、ボールを手または腕で触れることができない。
●保持したボールを放したのち、他の競技者が触れる前に再びボールを手または腕で扱った場合
 -ゴールキーパーがボールを手や腕のいずれかの部分で触れることは、ボールをコントロールしていると判断されるが、セービングなどで偶発的にゴールキーパーからはね返ったボールについてはその範囲でない。
 -ゴールキーパーが意図的に手でボールの方向を変えることも保持にあたる。
(後略)




最後に、本日の記事はあくまで変更された(見直された)競技規則の訳語から私が汲み取った解釈です。今後、私なりにインストラクターなどから情報を収集して、この記事の文章を加筆・修正する可能性がありますのでご了承ください。




↑ レフェリー用のパンツではありません。



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「審判記録 U-15  主審 × 2.0」

 
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