3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
ゴールキーパーがパントキックやスローするのを妨げると・・・


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昨日じゃなくて本日の未明の記事で、イラン戦での本田選手の肘打ち(ストライキング)がイエローカードで罰せられる可能性のあるプレーだったということを書きましたが、その直後、イランの15番(ペジュマン・モンタゼリ選手)がボールを手で保持したGKの西川選手の前に立ちはだかっていたのですが、それもイエローカードで罰せられる可能性のあるプレーでした。

20151013_001.gif


ファウルの部分を拡大。
20151013_002.gif


実際には、西川選手がペジュマン・モンタゼリ選手を相手にせず、ペジュマン・モンタゼリ選手に邪魔されない場所にボールをスローしたので、ファウル認定されずにそのままプレーが流されましたが・・・。



ペジュマン・モンタゼリ選手が西川選手のプレーの邪魔をしていることをもっとアピールすれば、少なくとも「注意」もしかしたら「警告」となっていたと思われます。



今回のケースの場合、警告の理由としては2つ。


1つめは、ゴールキーパーに対して「危険な方法でプレー」したと判断される場合で、2つめは「日本チームのカウンターのチャンスを潰した」と判断される場合。(同時に2つの反則を犯していることにもなりますが、1人の競技者が同時に反則を犯した場合、「より重大な反則」のほうが罰せられます。)



今回、西川選手はパントキックの動作に入りかけたものの、ペジュマン・モンタゼリ選手が前に立ちはだかったので、パントキックの動作をやめてスローに切り替えました。西川選手自身が怪我しないためには、懸命な選択でしたが、もう少し明らかにパントキックの動作に入ってから動作を中断していれば、間違いなくペジュマン・モンタゼリ選手の反則がとられていたと思われます。



それから、なぜペジュマン・モンタゼリ選手は西川選手の前に立ちはだかったのかというと、本田選手が犯したファウルによって、イラン代表は直接ゴールが狙える場所でフリーキックとなったため、DF陣もかなり上がっていました。ここで、西川選手から素早く日本代表のFWにボールが渡ると、イラン代表にとってはかなり危険な状態となるところでした。



なので、ペジュマン・モンタゼリ選手はある意味ファウル覚悟で西川選手の前に立ちはだかったのです。

つまり、
●相手の大きなチャンスとなる攻撃のじゃまをする、または阻止するという戦術的な目的でファウルを犯す。(反スポーツ的行為)
に該当してますね。



もし、ファウルを認めていた場合の再開方法は、身体的な接触がなかった場合は「間接フリーキック」で、身体的な接触があった場合は「直接フリーキック」となります。



このあたり、実際の現場では悩み所で、「注意」で済ませるつもりなら、わざわざファウル認定しなくてもよい(つまりプレーを流してもいい)かな、という感じです。



「懲戒罰」を与えるつもりなら、守備側が「パントキックで大きく陣地を回復できる」→「プレースキック(間接フリーキック)で再開となる」の若干の不利益も受け入れられるかな、という感じ。



ということで、アブドゥル・バキ主審も明らかに「懲戒罰」の対象となるプレーとなるまで様子を見ていたものと思われます。ま、このあたり西川選手の演技が上手ではなかったという感じですね。(もっと「邪魔された」感たっぷりの演技をすれば、きっとカードが出ていたものと思われます。)



ということで、競技規則の関係する部分を抜粋しておきます。


競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為

ゴールキーパーに対する反則

●ゴールキーパーがボールを手から放すのを妨げることは、反則である。
●ゴールキーパーがボールを放そうとしているときに競技者がそのボールをけるまたはけろうとすることは、危険な方法でプレーすることで罰せられるものとする。
●コーナーキックを行うときなどに不正な方法でゴールキーパーを妨げてゴールキーパーの動きを制限することは反則である。


危険な方法でのプレー

危険な方法でプレーするとは、ボールをプレーしようとするとき、(自分を含む)競技者を負傷させることになるすべての行為である。この反則は、近くにいる相手競技者が負傷を恐れてプレーできないようにすることである。

主審が相手競技者に対して危険でないと判断した場合、シザーズキック、バイシクルキックは行うことができる。

危険な方法でのプレーには、競技者間の身体的接触がない。身体的接触があった場合、直接フリーキックやペナルティーキックで罰せられる反則となる。身体的接触がある場合、主審は不正行為も犯される可能性が高いことを十分考慮しなければならない。

懲戒の罰則
●競技者が危険ではあるが〝通常の方法〟で相手に挑んだ場合、主審は懲戒の罰則を与えるべきでない。その行為により明らかに負傷を引き起こす可能性がある場合、主審は競技者を警告する。
●競技者が危険な方法でプレーすることにより、(相手競技者の)決定的な得点の機会を阻止した場合、主審は、その競技者に退場を命じる。





競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為

反スポーツ的行為に対する警告

(中略)
●相手の大きなチャンスとなる攻撃のじゃまをする、または阻止するという戦術的な目的でファウルを犯す。
(後略)




ということで、表題の
「ゴールキーパーがパントキックやスローするのを妨げると・・・」
の続きとしては、
「イエローカードで警告される場合があります」
となります。



審判時には、ボールから目を離さず、このような反則が行われていないか、しっかり監視しましょう!



ちなみに、私なら「15番、(ゴールキーパーから)離れて!」と大声で注意をし、それでも離れる気配を感じなかったら笛を吹いて「警告」すると思います。


しかし、試合の終盤で、勝っているほうのチームの選手が負けているほうのゴールキーパーの前に立ちふさがったのなら、「カウンター阻止」という理由でバッサリ「イエローカード」を提示する可能性が高いですね。

 
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