3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
身体的な接触がなくても相手競技者をつまづかせようとしたと見なされれば反則

審判系のブログは、
「にほんブログ村 サッカー審判」
にあります。
にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← クリックのご協力を。


2015 ヤマザキナビスコカップ 準決勝 第1戦 新潟 vs G大阪 の試合終了間際の出来事です。

nabisco_2015_10_07_01_002.gif



nabisco_2015_10_07_01_003.gif



nabisco_2015_10_07_01_004.gif




金 正也選手は、左足でボールに触れようとすべく、右足を少し開き気味にしてボールにアプローチしますが、ボールに触れることができていません。もし左足でボールに触れることができていれば、優先権は金 正也に移っていたので、ラファエル シルバ選手が倒れてもノーファウルです。



しかし、ラファエル シルバ選手が最後に触れたボールに金 正也選手が全く触れることができていなので、金 正也選手はラファエル シルバ選手に対して、身体的な接触を用いて体を押さえたり、ラファエル シルバ選手の進行を妨げたりすることはできません。



今回、金 正也選手はラファエル シルバ選手の進行を妨げたことになるのかどうか。



金 正也選手はあくまで自分がボールをプレーするためにボールにアプローチしており、ボールに触れることができない状況になった時点で大きく手を広げてあからさまにラファエル シルバ選手がボールに向かう進路が遠くなるような行為をしていたというなら、進行を妨げたと見なされる可能性がありましたが、今回のような動作であれば、進路を妨げたとは見なされないと思います。



ちなみに、身体的な接触のない進路妨害時の再開方法は「間接フリーキック」になります。身体的な接触のある進路妨害はホールディング(相手競技者を押さえる)の反則となるので、再開方法は「直接フリーキック」になります。



競技規則 第12条 ファウルと不正行為

間接フリーキック

(中略)

競技者が次のことを行ったと主審が判断した場合も、間接フリーキックが相手チームに与えられる。
(中略)
●相手競技者の進行を妨げる。
(後略)



ということで進路妨害は該当せず、身体的な接触がなかったのだから、誤審か?というと、そう簡単なお話でもありません。



実は、直接フリーキックとなる反則には、「●相手競技者をつまづかせる、またはつまずかせようとする」という項目があります。(英語版だと ・trips or attempts to trip an opponent と書かれています。)



そう、実際につまづかせなくても、つまづかせるように試みただけで反則になるのです。上から2つめのGIF動画を見ると、金 正也選手の右足の動きにはラファエル シルバ選手をつまづかせようとしかけてやめたように見えなくもありません。



しかし上から3つめのGIF動画見ると、金 正也選手は右足をラファエル シルバ選手のいる右側に少し移動させていはるのですが、これはラファエル シルバ選手をつまづかせようとしたものではなく、左足でボールにアプローチするために、軸足となる右足を少し右側に開いて身体のバランスをとっただけのようにも見えます。(さらに、左足でボールに触れることができなかったと解った瞬間、自身の身体を反転させるために右足を一歩前に出すのですが、その際ラファエル シルバ選手の足に当たらないように配慮しているようにも見受けられます。)



松尾主審にはつまづかせようとしたように見えた(感じられた)のではないでしょうか。



あるいは、金 正也選手の身体がラファエル シルバ選手の身体と接触したように見えてしまった可能性も否めなくはありません。



というのも、カバーリングに向かう 井手口選手に進路を譲ったために、井手口選手の死角に入り込む、あるいは 井手口選手の動きに一瞬気をとられた可能性も考えられます。



そして何よりラファエル シルバ選手がすぐに倒れなかった。(軽い接触があってバランスを崩されたものの、体勢を立て直してプレーを続けようとしているように見えた。←ちょっと接触されただけで被ファウルをアピールするために大げさに倒れる選手より好印象。)



そうそう、松尾主審がラファエル シルバ選手のカウンターに対応して、セオリー通りレフェリーサイドへの移動を開始しはじめた矢先の出来事でした。(そのまま縦に追っていたほうが接触の有無を含めてしっかり確認できたのかも。ま、結果論ですが。)



そういったいろいろな条件が重なったシーンです。



ちなみに、イエローカードの理由ですが、接触(足以外の部分)があったと見誤っていたなら、
●相手の大きなチャンスとなる攻撃のじゃまをする、または阻止するという戦術的な目的でファウルを犯す。



足が接触した(つまづかせた)と見誤った場合と、接触はなかったがつまづかせようとしたと判断した場合は、
●相手競技者をボールから遠ざける、またはボールに向かうのを妨げるという戦術的な目的で相手競技者を押さえる。



という理由です。どちらにしても「反スポーツ的行為」です。



この試合の審判報告書を見ることができれば、松尾主審がどう見た(判断した)のかが分るのですけどねぇ・・・。





下の映像は、上のGIF動画の元になっている映像。




この試合の試合データはこちら。
2015 ヤマザキナビスコカップ 準決勝 第1戦 新潟 vs G大阪




ヤマザキナビスコ リッツ保存缶L 425g
ヤマザキナビスコ
売り上げランキング: 898




 
にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← すみませんが、クリックのご協力を。
  

☆このブログの上手(?)な使い方

少年団を含むサッカーチームのホームページ管理者の方へ
⇒ブログ右側に「チーム・リンク!!」の欄を作りました。こちらの記事に、申請の方法を掲載させていただきましたので、ぜひどうぞ。 

★競技規則に関する知識を増やしたい方
⇒ブログ右のサイドバーにある「まとめ系記事集」の中にある、各年度ごとの◆競技規則系の過去記事をご覧になると、効率的です。また、米国サッカー協会の Referee Week in Review を元に作成している記事集も、将来2級以上の審判員になることを目指される方にはお薦めです。   

審判グッズをお探しの方   
⇒別館 「サッカーの審判グッズを紹介するページ」 をぜひどうぞご利用ください。 

★私が指導のお手伝いをしている団の保護者の方
⇒ブログ右上のカレンダーの部分を利用してください。私が指導を担当した日をクリックしていただくと、その日の練習内容などが表示されます。練習終了後、できるだけ早く記事をUPするようにしていますが、都合によりUPが深夜になってしまう場合もありますので、ご了承ください。


にほんブログ村 サッカーブログへにほんブログ村 サッカーブログ ジュニアユース・中学サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ
どのバナーでも結構ですので、1日1回のご協力をお願いいたします。


← よろしければこちらのクリックのご協力も。


ブログパーツ
スポンサーサイト

☆ 関連するタグ ☆

コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://tom3kyu.blog.fc2.com/tb.php/2202-dc9ef23b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック