3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2015 マゼンベ vs 広島 の試合から


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外出していたので、試合の中継をLIVEで観戦できていません。



ということで、カードが出た部分だけ大急ぎで録画を確認して記事をUPしておきます。



この試合のFIFA版のマッチレポートはこちら
TP Mazembe - Sanfrecce Hiroshima 0 : 3 ( 0 : 1 )


OFFICIALS
Referee:Wilmar ROLDAN(COL)
Assistant Referee 1:Alexander GUZMAN (COL)
Assistant Referee 2:Cristian DE LA CRUZ (COL)
Fourth official:Alireza FAGHANI (IRN)
 




前半12分。

マゼンベ6番(COULIBALLY選手)に出されたイエローカードは、アフター気味だったというよりは、足を高く上げてプレーしたことで、スパイクの裏面を佐藤寿人選手に当ててしまったため、危険な方法でプレーした結果、身体的な接触をして、不正行為が犯された(つまりラフプレー)という判断。



前半13分。

マゼンベ4番(SINKALA選手)に出されたイエローカードは、遅延行為。広島6番(青山選手)がクイックリスタートしようとしたのをボールを蹴って阻止したため。異議の可能性もあるけれど、恐らく前者。



後半34分。

マゼンベ17番(BOLINGI選手)に出されたイエローカードは、広島9番(ドウグラス選手)に対して手で押さえたという判断であれば、反スポーツ的行為。後方から足をかけたという判断であれば、ラフプレー。手の掛り具合はそれほど強くないようなので、恐らく後者。ちなみに、ラフプレーも反スポーツ的行為のうちの1つなので、反スポには違いないのですが。



後半35分。

広島19番(佐々木選手)が相手競技者(マゼンベ28番(ULIMWENGU選手))に無謀にチャージングした、という判断。



結果としては、佐々木選手はボールに触れることができているものの、ULIMWENGU選手の安全に配慮したチャージングをしなかった、という判断。



このブログで何度も触れていますが、ボールに触れられればどんなアプローチをしても良い訳ではなく、相手競技者の安全を脅かすようなアプローチは認められていません。 (過去記事 「ボールに先に触れても反則(退場)となるケース … 2011 Referee Week in Review - Week 21 (米国サッカー協会)より」 参照



佐々木選手は、もっと低くタックルに入るべきで、慎重さを欠いてプレーしたと言えると思います。



競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為

不用意な、無謀な、過剰な力で

〝不用意な"とは、競技者が相手に挑むとき注意や配慮が欠けていると判断される、または慎重さを欠いてプレーを行うことである。
●ファウルが不用意であると判断された場合、懲戒の罰則を追加する必要はない。

〝無謀な" とは、競技者が、相手競技者が危険にさらされていることをまったく無視して、または結果的に危険となるプレーを行うことである。
●無謀な方法でプレーした競技者は、警告されなければならない。

〝過剰な力で"とは、競技者がはるかに必要以上の力を用いて相手競技者を負傷の危険に
さらすことである。
●過剰な力を用いた競技者には、退場が命じられなければならない。




佐々木選手のプレー自体は、「不用意レベル」と「無謀レベル」の中間くらいのかなりグレーな部分。でも、恐らく主審はラフプレーとして警告するつもりはなかったと思います。というのも、ファウルの笛を吹いてから、再開ポイントまでの「寄り」がかなりゆっくりでした。ラフで警告するつもりなら、もっと早いスピードで佐々木選手のところに寄ってきている筈だし、イエローカードの準備をしていてもおかしくありませんでした。



で、ゆっくり再開ポイントに寄ってきている最中に、佐々木選手が慎重さを欠いてプレーしたと判断してファウルサポートした副審1のAlexander GUZMAN氏に対して、思いっきり異議を唱えた(不満を露骨に表した)のが確認できたので、イエローカードを提示することになった。



と思っていましたが、録画をよく見直してみたところ、

後半34分21秒  両者接触
後半34分22秒  副審がファウルサポート
後半34分23秒  ファウルサポートを確認した主審が「ピピッ」と軽めの笛。
           笛からはイエローカードの気配は感じられない。
後半34分24秒  副審が左手で胸のワッペンを叩いてカード対象のプレーであることを主審に通知(している可能性大)
後半34分25秒  主審、ゆっくりジョグで寄る
後半34分27秒  副審再び左手で胸のワッペンを叩いて佐々木選手のプレーがカード対象のプレーであると判断していることを主審に再通知。
後半34分28秒  画面が切り替わって、佐々木選手が副審がディフェンスファウルを示していることに気がついた佐々木選手が副審に向かって「おぃっ!」と叫んだあと、芝生に右手を叩きつけて振りかえり、手でボールの形をアピールし、「ボールに行ってんじゃん!」というコミュニケーションをとろうとしていますが、その時既に主審の右手は右胸ポケットに納められているイエローカードを取り出そうとしています。
後半34分31秒  マゼンベの選手に(カード提示するので)キックは行うな、という牽制を入れて
後半34分32秒  佐々木選手に「落ち着きましょう」というジェスチャー
後半34分39秒  佐々木選手にイエローカード提示。


ということで、イエローカードの理由は、「異議」ではなく「ラフプレー(ただし副審の助言を採用)」だと思われます。(録画されていた方は、ぜひご確認を。)



う~ん、「副審が胸ポケットを叩いて主審にイエローカード対象のプレーだと進言しているようですから、副審は佐々木選手のボールに対するアプローチの方法が、ULIMWENGU選手が危険にさらされていることをまったく無視したプレーだったと判断した可能性がありますねぇ。」という感じのCOOLな解説ができる解説者がいるといいのだけれど・・・。



競技規則には記載されていない、副審が主審に対して行う目立たないシグナルについて詳しく知りたいという方は、過去記事 「副審の基本動作(シグナル)・・・米国サッカー協会版」 をご覧ください。



☆ 関連記事 ☆

「ボールに先に触れても反則(退場)となるケース … 2011 Referee Week in Review - Week 21 (米国サッカー協会)より」

「副審の基本動作(シグナル)・・・米国サッカー協会版」


 
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