3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
【再々掲示】 フリーキック時の壁の操作 (その2)

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記事の投稿の設定をミスってしまい、本来なら本日19日分としてUPする予定の記事が、タイトルなしのまま18日にUPしてしまいました。投稿日付やタイトル・カテゴリを修正しましたので、ご了承ください。





今年度新規に4級審判員になられた方も多いのではないでしょうか、ということで、本日も過去記事の再掲示です。



直接ゴールが狙える位置から行うフリーキックを与えた時の対処の仕方をしっかり身につけていると、「おっ、この審判慣れてるね。信頼できるね。」って思ってもらえると思います。



審判経験の浅い方は、下の内容を暗記できるくらい覚えておくと、きっと本番でよいパフォーマンスができると思います。(保証はしませんが。)



以下、過去記事より転載


---


 

かなり以前にフリーキックの際の壁の下げ方について書きました。その後、「審判のトレーニング」に参加させてもらった際に、上級審判員の方からプラクティカルメニューの1つとして教えていただき、その時の内容を記事にもしたのですが、改めて纏めておこうと思います。

 

直接ゴールが狙える位置で、攻撃側のフリーキックで試合を再開する場合の手順

(あくまで一つの例としてお読みください。)

 

セレモニー形式のフリーキック時の手順


手順1)攻撃側のクイックスタートを保障(※1)しつつ、守備側選手をボールから遠ざける(※2)。 

 

ここで、守備側選手が規程の距離(9.15m)以上離れている、または既定の距離以内に守備側選手が留まっているが、攻撃側が構わずプレーを再開しようとしている場合は、そのままプレーを再開させる(※3)。

 

もし、再開ポイントを示した際に「(クイックぎみにスタートしたいので)笛で(試合を)止めないでくれ」というような要請を受ける場合もあります。そのような場合は、既定の距離離れていない守備側選手に対して「(ボールから)離れましょう!」とだけ声をかけて、『壁』の操作は行わないほうが良いでしょう。(壁の操作をしている最中にスタートされてしまうと、守備側選手やそのベンチから非難されて揉める原因になります。そのようなことを防ぐために、後述の手順2にある「契約」が重要になります。)

  

なお、ファウルの笛が吹かれて、明らかにボールから離れた所にいた守備側選手が、相手チームにクイックスタートされることを防ぐ目的のためにボールに近寄って来た場合は、「遅延行為」として警告(イエローカード)します。

 

 

以下は、攻撃側のキッカーにより守備側選手によって作られた『壁』が近いのでは?というアピールや「壁を(きちんと規定の距離まで)下げてほしい」という要請があった場合の手順です。

  

この段階で2度目の「笛」を吹いて、完全に試合を停止し、笛での再開となることを両チーム選手に周知しておくと良いと思います。(笛を目の高さ以上まで掲げ、もう片方の手で笛を指差しながら「笛で再開しま~す」と声かけすればOK。)

 

手順2)攻撃側選手と「契約」

まず、壁の操作中に主審の目を盗んでボールを前方にずらすようなことがないよう、攻撃側選手に正しい再開場所でボールをセットさせ、セット後は笛が吹かれるまでボールを動かさない/ボールに触れないという契約を交わします。(その対価として、壁を作る相手側選手を競技規則で既定されている9.15m以上しっかり引き離します。)

 

手順3)ボールを監視しながら壁の操作

次に壁の操作に移りますが、セットされたボールが動かされないよう、ボールに正対しながら後ろ向きに歩いて壁を下げる位置まで移動(※4)し、ボールに目を向けたまま手を真横にあげて、壁となる守備側選手に「手にあたるまで下がりましょう」と声をかけ、壁の位置を確定させます。

 

手順4)壁を監視しながらポジショニング

壁の位置を確定したら、今度は、手に当たった守備側選手を壁の基準(※5)として監視しながら(正対して後退しながら)、主審がとるべき位置(※6)まで移動する。このとき、視界の端で、キッカーを含む攻撃側選手が再びボールを置き直したり、位置をずらしたりしないかどうかもチェック。(そのような場合は、「遅延行為」としてイエローカードを提示した後、手順2以降をやり直します。)

 

手順5)ボールと壁以外のチェック

主審がとるべき位置へ移動が完了したら、壁の前後やゴール前において両チームの選手がポジション争いをして小競り合いをしていないかチェック(※7)し、最後に副審がフラグアップして異常を知らせていないかも確認します。(副審に何をサポートしてもらうかなどを、事前に打ち合わせしておく必要があります。)

 

手順6)再開の笛を吹く

全ての条件がクリアになったら、攻撃側チームが攻めるゴールを示しながら(副審と挟んだポジショニングをしているので、原則「左手」で指します)、笛を吹いてプレー再開の合図をします。但し、インプレーになるのはボールが蹴られて動いた時点です。

  

手順7)壁などからの飛び出しがないことを確認

笛を吹いた後で、フリーキックが行われる前(インプレーになる前)に、守備側選手が既定の距離より近い位置に飛び出した場合は、ボールが直接ゴールに入らないことを確認(※8)して、笛を吹いて試合を停止し、「飛び出した」選手に「イエローカード(既定の距離を守らない)」を提示した後、フリーキックのやり直しを行う。 

 

 

※1・・・クイックスタートを主審が認めるのは、次の3つの条件が揃っている場合のみ

①正しい再開位置にボールがセットされ再開される。
②ボールがきちんと静止した状態から再開される。
③元となる反則がカード(イエロー/レッド)提示の対象となるようなプレーではない。
  

※2・・・攻撃側にクイックスタートさせないように、ファウルした選手を含む守備側選手がボールから離れようとしない場合は、まず「(ボールから)離れて!」と声をかけ、それでも離れようとしない場合は笛を吹いて試合を完全に停止して「イエローカード」で警告します。(警告の理由は「遅延行為」または「既定の距離を守らない」。)
  

※3・・・既定の距離を離れきっていない守備側選手が、クイックスタートされたボールに対し故意に触れた場合は、「既定の距離を守らない」(反則)となり、イエローカードの対象となります。ただし、守備側選手がボールから離れようとしている最中に偶然ボールがあたった場合は、反則とはならず、主審はそのままプレーを継続させます。


(ごく稀に、攻撃側選手のキッカーがクイックスタートしてわざと守備側選手にボールをあてて、あわよくば守備側選手にイエローカードをくらわそうとするようなプレーをする場合がありますので、主審は常にボールから目を離さず、しっかりプレーを見極めましょう!このような場合は、守備側選手が故意にボールに触れていないので、主審は毅然とした態度でそのままプレーを続けさせましょう。) 
 

※4・・・壁を下げるために移動する際、後ろ向きに歩いて「歩測」しても構いませんし、自信があれば目測でも構いません。ただし、移動時の動線がブレないよう、一直線に歩きましょう。またこの時、壁が9.15mより遠い場合は問題ありませんが、9.15mよりも近い場合は問題(主審のミス)となりますので、必ず9.15m以上壁を遠ざけましょう。もし、壁側の(守備側)選手から「(壁の距離が)遠いよ~」と言われた場合は、「競技規則上、9.15m『以上』離れていればOKなので、この距離で問題ありません。」と答えれば良いです。(もちろん、同じ試合の中では壁の距離に差がないようにしなければなりませんが・・・。) 
 

※5・・・(U-12以下のカテゴリーなどで教育的要素の強い試合であれば、)壁の基準となる選手に、「貴方が壁の基準になるので、インプレーになる前に貴方もしくは他の選手が前に出た場合はイエローカード(既定の距離を守らない)になるので注意してね。」という声掛けもアリだと個人的には思います。
 

※6・・・主審がとるべき位置とは、「次の争点」となるゴール前を副審と挟んで監視できる位置で、キッカーおよび壁の選手の動きも見渡せる位置。ただし、ペナルティーエリア内やその周辺の攻撃側選手がボールに合わせて走り込んでくるような場所は避けてポジショニングします。
 

※7・・・フリーキック開始前にポジション取りで小競り合いをしている場合は、早めに介入し、双方に声掛けして注意を促すことも必要になります。(ボールと壁の両方が動かないように注意しながら。) 
 

※8・・・「飛び出した」守備側選手にボールが当たって、明らかにゴールに入らない場合は、直ちに笛を吹いて試合を停止しても構いませんが、直接ボールがゴールに入った場合は、得点が認められるので、慌てて笛を吹かないようにしましょう。 
  
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壁の操作に絡む手順の中で、予想される様々なシーン(パターン)があり、その注意事項などを挟みながら書いたため、少し読みにくい文章になってしまいました。ですので、最後に、基本的な流れだけを確認しておきます。
 

手順1)攻撃側のクイックスタートを保障しつつ、守備側選手をボールから遠ざける
手順2)攻撃側選手と「契約」
手順3)ボールを監視しながら壁の操作
手順4)壁を監視しながらポジショニング
手順5)ボールと壁以外のチェック
手順6)再開の笛を吹く
手順7)壁などからの飛び出しがないことを確認

 

こんな感じになると思います。




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コメント
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例えばフリーキックをもらいディフェンスが前に立っていてボールを蹴らせないようにしているところに攻撃側競技者がかなりの強さでボールを蹴り当てたらどうなりますか?
2016/05/19(木) 23:52:40 | URL | #- [ 編集 ]
Re: タイトルなし

名前なし さん、コメントありがとうございます。次回よりぜひお名前を入力くださいませ。

> 例えばフリーキックをもらいディフェンスが前に立っていてボールを蹴らせないようにしているところに攻撃側競技者がかなりの強さでボールを蹴り当てたらどうなりますか?

記事本文の※3の(かっこ)部分はご覧になられましたでしょうか?

基本的に、前に相手競技者が立っているのにもかかわらず、構わずキックを行ったのであれば、そのままプレーを続けさせるべきだと思います。

そのキックが「無謀に」レベル以上の強さで行われたと判断するのであれば、懲戒罰を考慮すべきかもしれませんが、じゃぁ、ボールの前に立ちはだかって邪魔をしていた選手はお咎めなしで良いの?ということになりますので、私ならどんな強さで蹴ったとしてもそのままプレーを続けさせます。

(前に立ちはだかっている選手にあてるつもりではなく、その先にいる味方競技者に「強いパス」を出そうとしただけだったのにファウルにしてしまうと、選手との信頼関係も崩壊するでしょうし。)


2016/05/21(土) 00:39:54 | URL | tom3 #8M5qpgQ6 [ 編集 ]
初めてコメントします。

他の方のコメントと似ているのですが、
フリーキックの場面で、クイックスタートが保証されている状況で守備側選手が規定の距離を離れずにボールの目の前に意図的に立っている(離れようとする素振りはなし)。そのために、クイックスタートができないという時点で遅延行為に当たると思います。さらに、この状態で、攻撃の選手がリスタートし、守備側選手にボールがぶつかり、リスタート時に意図していたことができなかったということで、守備側選手に遅延行為が適応されるのではないでしょうか?
ブログ主様の※3の解釈ですと、フリーキックが発生した場合、守備側はボールの前に立ち尽くしていて、ボールがリスタートされた時にぶつかったとしても故意にぶつかったわけでなければ、何の処分もされない。だが、ルールブックでは9.15m以上離れなければならないと記載してあり、これは守備側の義務となっています。そのため、ファウルが発生した時点で、守備側にはそのポイントから9.15m以上離れなければならない義務が発生しています。この義務を怠り、リスタートを妨げるという意味でも遅延行為に当たるのではないかとも思います。

いかがでしょうか?
2016/05/25(水) 09:24:54 | URL | はろ #SFo5/nok [ 編集 ]
Re: タイトルなし

はろ さん、はじめまして&コメントありがとうございます。

> ブログ主様の※3の解釈ですと、フリーキックが発生した場合、守備側はボールの前に立ち尽くしていて、ボールがリスタートされた時にぶつかったとしても故意にぶつかったわけでなければ、何の処分もされない。だが、ルールブックでは9.15m以上離れなければならないと記載してあり、これは守備側の義務となっています。そのため、ファウルが発生した時点で、守備側にはそのポイントから9.15m以上離れなければならない義務が発生しています。この義務を怠り、リスタートを妨げるという意味でも遅延行為に当たるのではないかとも思います。

競技規則の第13条のガイドラインに、
「競技者がフリーキックを素早く行って、ボールから9.15ⅿ(10ヤード)離れていない相手競技者がキックを妨害することなく、ボールをインターセプトした場合、主審はプレーを続けさせなければならない。」

という規定があるのをご存じですか?

フリーキックをクイックで行った時点で、相手競技者を規定の距離離れさせることができる権利を放棄することになりますから相手競技者が規定の距離離れる義務はその時点で消滅すると私は考えます。


2016/05/26(木) 00:50:39 | URL | tom3 #JU5/Lso2 [ 編集 ]
競技規則の第13条のガイドラインに、
「競技者がフリーキックを素早く行って、ボールから9.15ⅿ(10ヤード)離れていない相手競技者がキックを妨害することなく、ボールをインターセプトした場合、主審はプレーを続けさせなければならない。」
確かに記載してありますが、これはあくまでも妨害する意思がなくリスタートされたボールがたまたま9.15m以内の範囲で守備側選手が立っていた場所に来た場合に適応されるべき条文ではないでしょうか?

一方、守備側選手が自らの意志で、ポイントの目の前に立ち、そこから移動する素振りがないということは妨害する意思があると推測されます。
これは前記の条文に続いて記載されている内容です。
「競技者がフリーキックを素早く行おうとしたところ、ボールの近くにいた相手競技者が意図的にキックを妨害した場合、主審はプレーの再開を遅らせたことでその相手競技者を警告しなければならない。」
ボールの目の前に立っているということは意図的にスタートを妨害している。キックを妨害しているといえないでしょうか?つまり、こちらの条文が適応されるべきではないでしょうか?

前記の条文は
ながくなりますので、2つに分けます。
2016/05/26(木) 10:18:11 | URL | はろ #SFo5/nok [ 編集 ]
ブログ主様が仰るように、「フリーキックをクイックで行った時点で、相手競技者を規定の距離離れさせることができる権利を放棄することになります」この部分は私も同感です。ただ、この権利を放棄することと規定の距離離れる義務が消滅することを同じように扱うことに違和感を覚えます。
あくまでも競技者は離れる義務があると私は考えています。その根拠は競技規則に離れなければならないとはっきりと記載されていることです。
自分は反則が発生後、ボールから離れ、クイックスタートを妨げる意思が見られずクイックスタートされ、たまたまボールが守備側選手のプレイ範囲内に来てインターセプトに成功した場合、プレーは継続されるべきだと考えます。(前記の条文の適応)一方、反則発生後も、ボールから離れようとせず、クイックスタートを妨げている意思がみえ、そのことで実際に攻撃側に不利益が生じた場合は、遅延行為で警告に値すると思われます。(後記の条文の適応)ただ、攻撃側に不利益が生じなかった場合は、遅延行為を事実は発生しないので、警告には値しないと考えています。

あくまで今回のポイントは守備側に離れる意思があるかないか、妨害する意思が見えるか見えないこと、遅延行為を適応するべきか否かに分かれると考えています。
2016/05/26(木) 10:26:02 | URL | はろ #SFo5/nok [ 編集 ]
Re: タイトルなし

ちょっと気になったので確認を。

>プレイ範囲内に来てインターセプトに成功した場合、プレーは継続されるべきだと考えます。

競技規則が意味する「インターセプト」というのは、規定の距離(10ヤード)より近い競技者が動かずにいたり、あるいはボールを見ずにボールから離れようと歩みを進めている足などに偶発的に当たった場合のお話です。

プレー範囲内を通過するボールに対して反応した(つまりボールが身体のほうに動いたのではなく、身体がボールのほうに動いた)のであれば、当然規定の距離を守っていないという理由で警告されます。

勘違いされてなければ無視してください。


さて、

>ボールから離れようとせず、クイックスタートを妨げている意思

これについては、はろ さんは「守備側に離れる意思があるかないか、妨害する意思」を中心にお考えのようですが、私はあくまでフリーキックを素早く行う権利を得た、ファウルされた側の選手・チームがどう感じているのかを中心に考えます。

そして、その離れようとしない競技者がいない方向に素早く蹴るという選択肢が存在している(私が保障している)ということを踏まえた上で、その行為が、

・試合のどの時期(序盤・中盤・終盤)に行われたものか
・得点の状況はどうか(勝っているチームの選手が行ったものか、負けているチームの選手が行ったものか)
・その選手はその試合のそれまでに同じような行為で注意を受けているかどうか

・はじめから再開ポイントにいたのか、離れた場所にいたがファウルの後再開ポイントに移動してきたのか?
・攻撃側は本当にクイックリスタートをする意志があったのか
etc

これらを総合的に判断する必要があると考えます。

競技規則を厳格に当てはめて機械のようにカード提示しても間違いではないと思いますが、それでは選手との信頼関係は崩れます。私の審判記録の記事の際に時々書いていますが、私の場合、常に「できるだけカードを出さないゲームマネジメント」を目指して主審の任務を務めるようにしています。


ですので、私なら、まずは再開ポイントから離れようとしない競技者に対して、強い口調で「○番、離れなさい!」と明確に指示し(幸い今までこれで離れなかった選手には遭遇していません)、それでも離れようとしない場合に限り、攻撃側がクイックリスタートをしようとしていたかどうかを見極めた上で、得点の状況および試合の時間帯などを鑑みてカードを出すかどうか(つまり競技者を警告するために笛を吹くかどうか)を判断すると思います。(クイックリスタートする雰囲気はなく、直接ゴールを狙うのに邪魔だと言われれば、その時点で笛を吹いて壁を下げれば良いので。)


どんな場合でもカードを出すべきではない、と言っているのではありません。2年くらい前の夏に、2種女子のどちらも全国的に有名なチームどうしのトレーニングマッチで、これに近いケースでイエローカードを出しています。


その時は、私が声で他の守備側チームの選手にボール(再開場所)から離れるように指示し、私の指示を受けたファウルを犯した選手を含む複数の選手がある程度ボールから離れた瞬間、その時点で得点が上回っていた守備側チームの別の選手(後半の半分が過ぎたころから途中出場してきた選手)が、相手チームのキッカーが素早くリスタートしようとターゲットを探している最中に、10ヤード以上離れた場所にいたにもかかわらず、わざわざボールの目の前まで小走りで寄ってきました。


私がカードを提示することなくそして試合を止めることなく上手く他の選手を再開場所からひきはがしたのを無にしたので、この時はやむなくイエローカードを提示しました。(内心、「たった今、他の選手を試合を停止することなくボールから離れさせたところなのに何してくれてんねん!」という残念な気持ちでカード提示。)


競技規則に則ってカードを出すべきところでカードは提示すべきだとは思いますが、本当にそのカードは出さざるを得ないものなのか、主審が上手く対応していればカードを出さずにゲームマネジメント(ゲームコントロール)できるのではないだろうか、という視点で考えるようにしています。


交通違反を取り締まるおまわりさんのように「反則を見つけてキップを切る」ことに主眼を置くのではなく、いかに上手くゲームマネジメント(交通整理)をすることで(試合の)流れを作って選手にも観客にも楽しんでもらう、というのが主審の腕の見せ所ではないでしょうか。


2016/05/27(金) 01:03:23 | URL | tom3 #JU5/Lso2 [ 編集 ]
自分はファールはとりたくないし、カードも出したくありません。それは選手にとってはマイナスにしかならないからです。
ただ、このファールを取らないと、カードを出さないと荒れる。という場面は必ず取ります。これだけもこの審判はしっかりしている。とみられることがあると思います。

話がそれましたね。

私は確かに「守備側に離れる意思があるかないか、妨害する意思」で判断していますが、そこには攻撃側の意思・思いが判定に影響しています。

守備側が妨害する意志があり、ボール前に立っていたとしても、攻撃側がそれを妨害と感じずに、のんびりリスタートする様子でしたら、守備側に軽く注意する程度で済まします。
だた、攻撃側がボール前に立たれる行為を妨害と感じている様子、例えば、近いとか離れろという意思表示やボディランゲージが見られている場合は、守備側選手に強く注意し、それでも離れない場合は警告を出しています。(TPOも鑑みて、注意から警告を出すまでのタイミングは多少変化します)
もちろんその状態で、攻撃側がボールを蹴り、守備側選手に当たり、攻撃が成功しなかった場合は、やり直しの上、守備側選手に警告を出します。


主審はすみやかにボールから離れるように指示をしなければならないですし、ボールに近づかせないマネジメントがいかにできるかが腕の見せどころだとは思いますけどね。
2016/05/27(金) 09:28:40 | URL | はろ #SFo5/nok [ 編集 ]
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