3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
競技規則 2016/2017 質問と回答(16.07.15) の 第5条に関する部分

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本日は、競技規則 2016/2017 質問と回答(16.07.15) における、競技規則の第5条に関する記述部分を確認しておきます。第5条の質問と回答は全部で10個あります。



競技規則 2016/2017 質問と回答(16.07.15)

第 5 条 主審

Q1: 主審がキックオフ前であっても競技者に対して「プレーできないこと(退場)」を命じられるようになったのはなぜか?

 競技規則を改正し、フィールドで試合前のウォーミングアップをしているときや選手入場通路に整列しているときなど、試合前に著しく不正な行為があった場合、単に不正行為を報告するだけでなく競技者をプレーさせない権限を主審に与えることとした。
 例えば 2 人の競技者が試合前に争いになった場合、競技のイメージダウンとなる可能性があり、その2 人を試合でプレーさせれば、フィールド上での脅威となりかねない。


Q2: 主審がキックオフ前に「プレーできないことを命じられた」競技者の代わりに交代要員のリストから補充することはできるか? 補充できるならば、その交代要員のリストに新たに交代要員を補充することはできるか?

 補充できる。しかし、(ゴールキーパー、フィールドプレーヤーを問わず)交代要員リストに新たに交代要員を補充することはできない。


Q3: キックオフ前に主審が競技者に「プレーをできないことを命じる(退場)」ことはできることとなったが、警告に相当する行為であったことに対して「警告」することはできないのはなぜか?

 レッドカードとなる反則は著しく不正なものであり、そうした反則を犯した競技者は試合でプレーすべきではない。しかし、試合前に警告をすることができるようになると、試合開始時に、競技者が既に警告を示されていることを周囲の人々はわからず、混乱を招くおそれがあることから、これらの不正行為については報告にとどめる。


Q4: 何年も前に、競技者が負傷したように装って不正に試合の流れを妨げたり時間を浪費することなどがないよう、フィールド上で治療を行うことを禁じるために競技規則を改正したが、なぜあらためて改正することとしたのか?

IFAB は、そのような行動が起きていた過去に戻ることを望んでいるわけではない。しかし、警告や退場で罰せられるような挑み方をされた結果として競技者が負傷し、負傷した競技者がフィールドを出なければならず、反則を犯したチームが数的優位となり利益を得るのは不公平である。この変更は「公正・公平(フェア)」さのバランスを取るための試みである。治療や負傷の程度の判断はすばやく完了しなければならず、これができないのであれば、その競技者は退出することとなる。
 警告となる反則を犯した競技者が怪我をした場合には適用されず、従来通り、フィールド外に出なければならない。


Q5: 相手競技者から警告や退場にはならない程度のタックルを受けたが、競技者は負傷しピッチ内に倒れている。主審の判断でメディカルスタッフをピッチ内に呼び、負傷の程度の判断と治療がすばやく完了できるが、警告や退場を命じられるような身体的な反則のときと同様に一度ピッチ外に出ずそのままプレーを続けることが可能か?

この条項は、相手競技者が警告または退場となる反則を犯した場合にのみ適用される。したがって、相手競技者が警告または退場とならない場合、負傷した競技者はそのままプレーを続けることはできず、フィールド外に出なければならない。


Q6: Q4 と 5 の質問と回答に「すばやく完了」とされているが、その目安はどの程度のものか?

 あくまでも主審の判断だが、主審の許可があった後、ドクターがフィールド内に入り、負傷の状況を確認した後、その競技者がフィールド外に出るためにストレッチャーが必要かどうかを判断している程度の時間であると考える。


Q7: 「競技の精神」について規則で言及しているのはなぜか?

 主審は競技規則を正しく適用すべきであるが、気配りやコモンセンスを用いてフィールド上にポジティブな雰囲気を作り出すことも必要である。
 どのようなレベルであっても、主審は、試合にとって有益になるような方法でレフェリングを行い、各試合の感情面や必要性を考慮することが非常に重要である。
 グラスルーツレベルのサッカーにおいてフィールドや用具に小さな問題があった場合、主審はコモンセンスを用いて試合が続行できるかどうか判断しなければならない。IFAB は、参加者にリスクや危険が及ばない限り、主審は試合を続ける努力をすべきだと考える。


Q8: 複数の反則が同時に起こった場合についての規則が変更されたのはなぜか?

 これまでの競技規則では、複数の競技者が同時に反則を犯した場合、ドロップボールで再開するとしていた。しかし、競技者がボールを扱った際に相手競技者が著しく不正なファウルをした場合、反則を犯した競技者に主審が退場を命じた後にドロップボールでプレーを再開するのは、非常に奇妙なことであろう。
 複数の反則が同時に起こった場合、より重大な反則を罰することが望ましく、またコモンセンスでもある。例えば、どちらの反則が最も重いかは、次の項目により判断する。

・懲戒の罰則     退場に値する反則は、警告に値する反則よりも重い。
・プレーの再開    直接フリーキックとなる反則は、間接フリーキックになる反則よりも重い。
・ファウルの質   ファウルタックルは、ボールを手または腕で扱う反則やシャツを引っぱる反則よりも重い。
・戦術的な影響   攻撃側競技者の攻撃を守備側競技者が止める反則は、守備側チームの攻撃につながることになる攻撃側競技者による守備側競技者に対する反則より重たい。
* 例えば、攻撃側競技者と守備側競技者の両方がお互いにシャツを引っ張り合いながら(反則を犯しながら)ボールに向かっている状況では、守備側競技者は攻撃側競技者の大きな攻撃の機会を奪うことなり、攻撃側競技者は守備側競技者が守備のためにボールをプレーできる機会(結果的に守備側競技者チームの攻撃とつながる)を奪った。

主審がファウルとしてプレーを止めたならば、フリーキックは、攻撃側競技者に与えられる。


Q9: 主審の用具が競技規則に加わったのはなぜか?

 主審がどの用具を使用すべきか、また各国サッカー協会が主審にどの用具を使用させられるかを明確にするためである。
 カメラ、マイクなど第 5 条で言及されていない電子機器(審判員チームの通信システムを除く)は使用できないことを明確にするのも重要である。


Q10: アドバンテージのシグナルに新たなものが加わったのはなぜか?

 主審が両手を伸ばしたままトップスピードで走ることは容易ではない。主審は、例えばカウンターアタック時にトップスピードで走りながらアドバンテージを示すことが必要な場合、片手で示すことも可能となった。
 しかしながら、アドバンテージをより明確に示すために、両手を用いたシグナルを使用することが原則であることには変わりない。


Q11: 主審が試合の終了の笛を吹いた後、主審は副審がフラッグを振って合図をしていることに気がついた。副審は、試合終了の笛が吹かれる直前に、プレーが行われているところから遠いサイドにいるゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で相手競技者に対して乱暴な行為を犯していたことを確認していた。主審としてどのように対処するのか。

 主審は試合の終了を取り消し、その GK に乱暴な行為により退場を命じて PK を相手チームに与える。PK が完了したところで再度、試合を終了するために笛を吹く。


Q12:主審がイエローカードやレッドカードを示すことができるのは、試合開始時にフィールドに入ってから試合終了の笛を吹いた後フィールドを出るまでか。

 主審は、試合終了後にフィールドを離れるまでカードを示すことができる。
主審の権限は試合終了後にフィールドを離れるまで、カードの提示は試合終了後までと競技規則上の表現に齟齬が生じていた。国際サッカー評議会(IFAB)に確認したところ、上記の回答を得た。




というように、第5条に関しては非常に多くの修正が入っています。



押さえるべきポイントとしては、
1)試合開始前から「懲戒罰」の権限が与えられた。(ただし、即座に影響が出るのは「退場」のみ)
2)懲戒罰(「警告」または「退場」)が提示されたファウルに起因する負傷の場合で、簡単に処置できるような負傷の場合のみ、ピッチの外に出る必要がなくなった。
3)異なったチームの競技者による複数の反則が同時に起こった場合、これまでのドロップボールによる再開ではなく、ファウルの質(重さ)によってより重大なほうが罰せられることになった。
といったところでしょうか。



もちろん、すべての改正項目を覚える必要がありますが。


 


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