3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
(問題)1対1になったゴールキーパーがペナルティーエリアの外で相手競技者を倒してしまったがボールはゴールに入った、さぁどうする?


審判系のブログは、
「にほんブログ村 サッカー審判」
にあります。
にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← クリックのご協力を。
にほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへ



コメント欄にいただいた質問の回答を書きかけたのですが、折角ですので記事にしてUPしておきます。



(問題)1対1になったゴールキーパーがペナルティーエリアの外で相手競技者を倒してしまったが、ボールはゴールに入った。さぁ主審のあなたはどう対応する?

補足情報。
・ゴールキーパーは自分がペナルティーエリアの外に出たことを自覚しており、足でボールに触れようとしましたが、ボールには触れることができず、相手競技者の足だけを引っかける形で倒してしまいました。
・ゴールキーパーが相手競技者を倒した瞬間からボールがゴールに入るまでの間、「笛は吹かなかった」とします。



適切だと思う選択肢を選んで回答ください。

1)フリーキックを宣告し、ゴールキーパーを退場処分にする
2)フリーキックを宣告し、ゴールキーパーを警告する
3)得点を認めたのち、ゴールキーパーを退場処分にする
4)得点を認めたのち、ゴールキーパーを警告する
5)得点を認め、キックオフで再開する(懲戒処置はしない)




(選択肢の項目を修正しました。)



それでは解説です。



あ、そうそう、解説を読まれる前に、
にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← クリックのご協力を。



ゴールキーパーがファウルを犯したのち、ボールがゴールに入っているということは、プレーの方向はゴール方向であり、他の守備側競技者が付近にいなかったということが分かります。



従って明らかに「決定的な得点の機会の阻止」という状態だったことになります。そして、反則(ファウル)はペナルティーエリアの外で行われているので、「3重罰の解消の対象」にはならず、本来であればゴールキーパーは退場処分となるべきシーンです。



が、この場合、アドバンテージの適用が認められます。(できればアドバンテージのコールをしておくほうが望ましい。)



原則として、退場処分となるような反則が起きた場合、アドバンテージを適用すべきではない、と競技規則には書かれていますが、「違反直後に得点の機会がない限り」という但し書きがついています。



競技規則 2016/2017 その他のアドバイス

1. アドバンテージ
主審は、違反または反則のいずれかが起きたときにアドバンテージを適用することができるが、アドバンテージを適用するのかプレーを停止するのかを判断するうえで、次の状況を考慮する。

• 反則の重大さ。違反が退場に値する場合、違反直後に得点の機会がない限り、主審はプレーを停止し、競技者を退場させなければならない。
(後略)




設問のシーンのような場合、違反直後に得点の機会が継続しているので、慌てて笛を吹いて試合を止めずに「少し待つ」という余裕が必要です。もし、戻ってきた守備側競技者にクリアされてしまったり、ボールがゴールから逸れてゴールラインを割ってしまったなら、その時点で笛を吹いて、ファウル認定をして直接フリーキックをコールします。



(これは反則がペナルティーエリア内で行われた場合にもあてはまります。詳しくは過去記事 「決定機の阻止と笛のタイミング ・・・ Play of the Week 2014 week 10 」 をご覧ください。)



さて問題のケースでは、笛が保留されているので、アドバンテージが適用され、得点を認めることができます。(というか、得点を認めなければなりません。)



その場合、本来退場処分となるべきゴールキーパーの懲戒処分が変わってきます。これはきちんと競技規則の第12条に規定されています。


競技規則 2016/2017 第12条 ファウルと不正行為

3. 懲戒処置
(中略)
アドバンテージ
警告や退場処分となる反則に対して、主審がアドバンテージを適用したとき、この警告や退場の処置は、次にボールがアウトオブプレーになったときに実施されなければならない。ただし、決定的な得点の機会の阻止と判断される反則がありながらも、主審の判断 によりアドバンテージが適用され、その結果として得点となった場合、その反則を犯した競技者は反スポーツ的行為で警告される。




ですので、この問題のケースの場合、得点後のキックオフの前に、ゴールキーパーを「反スポーツ的行為」で必ず警告しなければなりません。



従って、問題の正解は
4)得点を認めたのち、ゴールキーパーを警告する
となります。



ちなみに、ファウルのあと、ボールがゴールに入る前に笛を吹いてしまった場合には、
1)フリーキックを宣告し、ゴールキーパーを退場処分にする
で対応しなければなりません。



☆ 関連記事 ☆

「決定機の阻止と笛のタイミング ・・・ Play of the Week 2014 week 10 」

「決定的な得点の機会の阻止があっても慌てて笛を吹いてはいけない ・・・ Play of the Week 2015 Week 8」



にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← クリックはお済ですよね?








にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← すみませんが、クリックのご協力を。
  

☆このブログの上手(?)な使い方

少年団を含むサッカーチームのホームページ管理者の方へ
⇒ブログ右側に「チーム・リンク!!」の欄を作りました。こちらの記事に、申請の方法を掲載させていただきましたので、ぜひどうぞ。 

★競技規則に関する知識を増やしたい方
⇒ブログ右のサイドバーにある「まとめ系記事集」の中にある、各年度ごとの◆競技規則系の過去記事をご覧になると、効率的です。また、米国サッカー協会の Referee Week in Review を元に作成している記事集も、将来2級以上の審判員になることを目指される方にはお薦めです。   

審判グッズをお探しの方   
⇒別館 「サッカーの審判グッズを紹介するページ」 をぜひどうぞご利用ください。 

★私が指導のお手伝いをしている団の保護者の方
⇒ブログ右上のカレンダーの部分を利用してください。私が指導を担当した日をクリックしていただくと、その日の練習内容などが表示されます。練習終了後、できるだけ早く記事をUPするようにしていますが、都合によりUPが深夜になってしまう場合もありますので、ご了承ください。


にほんブログ村 サッカーブログへにほんブログ村 サッカーブログ ジュニアユース・中学サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ
どのバナーでも結構ですので、1日1回のご協力をお願いいたします。


← よろしければこちらのクリックのご協力も。


ブログパーツ

スポンサーサイト

☆ 関連するタグ ☆

コメント
コメント
最後のちなみに以降の解説は、問にペナルティエリアの外でと記載があるので、PKではなく、FKではないでしょうか。
また、ペナルティエリア内の場合は、足でボールにプレーしようとしていることから、PK+退場ではなく、PK+警告になるであってますか?
2017/04/21(金) 01:05:02 | URL | #- [ 編集 ]
笛を吹いてしまった場合も、PKではなくFK(プラスGK退場)ではないでしょうか?
2017/04/21(金) 01:41:08 | URL | #- [ 編集 ]
Re: タイトルなし

お名前なし さん コメントありがとうございます。

> 最後のちなみに以降の解説は、問にペナルティエリアの外でと記載があるので、PKではなく、FKではないでしょうか。

ごめんなさい、選択肢の1)2)において”フリーキック”とすべきところを”ペナルティーキック”と誤表記していました。(現在は修正すみです)

> また、ペナルティエリア内の場合は、足でボールにプレーしようとしていることから、PK+退場ではなく、PK+警告になるであってますか?

エリア内の場合でアドバンテージを適用せず笛を吹いてしまった場合は、「PK+警告」になりますね。

2017/04/21(金) 02:13:53 | URL | tom3 #- [ 編集 ]
Re: タイトルなし

お名前なし さん、コメントありがとうございます。

> 笛を吹いてしまった場合も、PKではなくFK(プラスGK退場)ではないでしょうか?


選択肢において”フリーキック”とすべきところを”ペナルティーキック”と誤表記していました。(現在は修正済です。)混乱させてしまい、申し訳ありません。

笛を吹いてしまった場合、FK+GK退場で間違いありません。


2017/04/21(金) 02:16:46 | URL | tom3 #- [ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://tom3kyu.blog.fc2.com/tb.php/2743-28cc1967
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック