3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
反則・違反が行われた場所の特定 … 2011 Referee Week in Review - Week 11 (米国サッカー協会) より
 


本日は、日本代表 vs チェコ代表 戦についての記事をUPする予定でしたが、昨日の記事のコメント欄にご質問をいただいた件に関して、ちょうど書き終えてストックしていたこの記事がご質問の内容を含んでいたので、先にその記事をUPします。

 
米国サッカー協会の 2011 Referee Week in Review の Week 11 についてのお話です。

 
Week 11 のなかでは、2つのビデオクリップが紹介されています。下記のリンクをクリックして表示される映像をご確認ください。

http://www.ussoccer.com/News/Referee-Programs/2011/06/Referee-Week-in-Review-Week-11.aspx

☆追記 映像が直接埋め込めることが判明しましたので、上記アドレスの映像を記事に埋め込んでおきます。

 


  

1つめが、ファウルがペナルティーエリアの中で行われたのか、外で行われたのか、というお話で、2つめが、ペナルティーキック時のゴールキーパーの違反についてのお話です。
 

それでは個別に確認します。
 

1つめのビデオクリップについて。
 

守備側選手が、ゴール前へのクロスボールに反応した守備側選手をファウルチャージしたというプレーです。 
 

この時、ファウルチャージのコンタクト(接触)が行われたのは、ペナルティーエリアの外側でしたが、チャージングを受けた選手が倒れ込んだところは、ペナルティーエリアの内側でした。
 

主審はプレーの速度と、ペナルティーエリアへの接近具合などを考慮して、ファウルが行われたのが、ペナルティーエリアの外側なのか内側なのかをしっかり判断しなさい、ということですね。
 

ちなみに、このビデオクリップの中の主審は、ペナルティーキックを宣告しましたが、「(ペナルティーエリアの外側からの)直接フリーキック」で再開されるべきだった、という米国サッカー協会の見解です。
 

ファウルが行われたのが、ペナルティーエリアの内側なのか外側なのか判断する必要があるのですが、1つだけ注意しなければならない反則があります。
 

それは、「ホールディング(相手競技者を抑える)」の反則の場合です。(Referee Week in Review Week 11 のHPの記事には書かれていませんが、ビデオクリップの中では簡単に解説されています。)
 

ホールディングの反則の場合に限っては、ホールディングされた状態がペナルティーエリア内に入るまで継続された場合、ペナルティーキックが宣告されます。
 

このことは、競技規則のガイドライン側に記載されています。
 

競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為

相手競技者を抑える

手、腕、または体を用いて相手競技者の進行や動きを阻止することは、相手競技者を抑えることである。

(中略)

守備側競技者がペナルティーエリアの外で相手競技者を抑え、そのままペナルティーエリア内でも抑えていた場合、主審はペナルティーキックを与えなければならない。

 

しっかり見極めていきましょう!

 

では、2つめのビデオクリップについて。(コメント欄にご質問いただいたことに関係する内容です。)
 

ペナルティーキックがインプレーになる前に、ゴールキーパーがあからさまに前方に出ていて、ボールがゴールに入らなかったために、副審がフラグアップして、ゴールキーパーの違反があったことを主審に知らせています。
 

競技規則の関係する部分だけを抜粋しておきます。

競技規則 第14条 ペナルティーキック

(中略)

ボールと競技者の位置

(中略)

守備側のゴールキーパーは、
●ボールがけられるまで、キッカーに面して、両ゴールポストの間のゴールライン上にいなければならない。
(後略)

  

競技規則 ガイドライン 第14条 ペナルティーキック

ペナルティーキックの準備

主審は、ペナルティーキックが行われる前に次の要件について確認しなければならない。
(中略)
●ゴールキーパーがゴールポスト間のゴールライン上にいて、キッカーに面している。
(後略)

 

競技規則 ガイドライン 第6条 副審

位置取りとチームワーク

5.ペナルティーキック

副審は、ゴールラインとペナルティーエリアラインの交点のところに位置しなければならない。ボールがけられる前にゴールキーパーが露骨にゴールラインから離れて得点とならなかった場合、副審は旗を上げなければならない。

 

この「露骨にゴールラインから離れて」というところが、非常にあいまいな表現になっているので、人によって「ばらつき」が出る可能性がありそうですね。


私個人の見解としては、ボールがけられた瞬間に、ゴールキーパーの身体の一部(手を含みます※)でも、ゴールライン上(空中部分を含む)に残っていれば、ゴールラインから離れたとはならない、つまりセーフだと思います。

※ゴールキーパーはFPと異なり、手が使えるため。
 

最後におまけのお話を。

以前、ペナルティーキックの際(厳密にはPK戦だったかな?)、ゴールライン上を横方向に動いている(左右にステップを踏んでタイミングを図ろうとしている)ゴールキーパーに対して、「動いちゃダメだよ」と注意している主審の方を見かけましたが、ゴールライン上を動く分には、違反にはなりませんので、ご注意ください。





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コメント
コメント
No title
ありがとうございました。
やはり片足が離れても良かったんですね。
PKのミスは審判もレッドカードですよね。
がんばります。
2011/06/09(木) 07:58:21 | URL | 悩める副審 #79D/WHSg [ 編集 ]
No title
 
 
>PKのミスは審判もレッドカードですよね。
 
もちろんルールを熟知していればそれに越したことはありませんが、PKやPK戦は経験できる機会が少ないので、経験値を上げる(知識を増やす)のが難しい部分ですね。
 
失敗を恐れずに審判経験を積み重ねていきましょう。大切なのは「同じ失敗をしない」ことだと思います。(PKに限りませんが。)
 
今回良い経験されましたね。
 
担当した試合で疑問に思ったことは、そのまま放置せず、まず競技規則で確認する癖をつけましょう。競技規則を読んでも理解できない場合は、お近くの上級審判員や審判インストラクターに積極的に聞くようにしましょう。
 
もちろん、今回のようにこのブログのコメント欄をご利用くださっても結構ですが、いつも書いている通り、私は「単なる3級」ですので、毎回「模範解答」できるとは限りません。(今回の回答を含めてです。)その点をご理解した上でご利用くださいね。
  
悩める副審さんの今後のご活躍をお祈りします。
  
 
(お近くに上級審判や審判インストラクターがいらっしゃらない場合は、競技規則のいちばん最後に掲載されている各都道府県協会に電話で問い合わせするのも一つの方法ですよ。) 
 
 
2011/06/09(木) 22:17:28 | URL | TOM3 #79D/WHSg [ 編集 ]
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