3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
アディショナルタイム関連 … 2011 Referee Week in Review - Week 10 (米国サッカー協会) より
 

今日のチェコ戦の話は明日更新することにして、今日は米国サッカー協会の 2011 Referee Week in Review の Week 10 についてです。
 

Week 10 の内容は、2つのビデオクリップについて解説がなされており、2つのビデオに共通するタイトルを半ば無理やりつけるとすると、表題の通り「アディショナルタイム関連」ということになると思います。
 

それでは、下記のリンク先のビデオクリップをご確認ください。

http://www.ussoccer.com/News/Referee-Programs/2011/05/Referee-Week-in-Review-Week-10.aspx 

☆追記 映像が直接埋め込めることが判明しましたので、上記アドレスの映像を記事に埋め込んでおきます。


 

先に2つめのビデオクリップについての解説というか簡単な説明から。
 

試合終了間際、後半のアディショナルタイム中、スコアは0-0の状況でコーナーキックで再開されるべきところでスローインによって再開されたこと(後に主審がコーナーキックでのやり直しを命じている様子)について。
 

終了間際、0-0のスコアなど様々な重圧の中でも、集中力と平静さを維持して正しくルールの適用を行いましょう、というようなことだと思います。

 

さて、では1つめのビデオクリップについて。
 

このビデオクリップの中で、4th official (第四の審判員)がアディショナルタイムが3分であるという通告・告示を行ったにもかかわらず、主審が2分10秒しか経過していないところで試合を終了してしまったようです。
 

我々3級以下の審判が担当する試合で、第四の審判員がついてアディショナルタイムをベンチや観客に通告・告示するのは、都道府県大会レベルまたは市区町村大会の決勝くらいかな?とは思いますが、その時に間違えないように確認しておきます。
 

まず、アディショナルタイムに関連する競技規則の部分を掲載します。
 

競技規則 第7条 試合時間

空費された時間の追加 

次のことで時間が空費された場合、前、後半それぞれの時間を追加する。
●競技者の交代
●競技者の負傷の程度の判断
●治療のための負傷した競技者のフィールドからの退出
●時間の浪費
●その他の理由

空費された時間をどれだけ追加するかは主審の裁量である。


 
続いて、ガイドライン側を確認します。
 

競技規則 ガイドライン 第7条 試合時間

空費された時間の追加

(スローインやゴールキックなどで)プレーが多く停止されることは至って当然のことである。プレーの停止時間があまりに長い場合のみに、時間が追加される。

第4の審判員は、前、後半の最後に、主審によって決定された最小限の追加時間を表示する。

表示された追加時間は、その試合における正確な残り時間を示すものではない。妥当だと判断されるのであれば、主審はそれを増やすことはできるが減らすことはできない。

前半に時間計測を間違えたとしても、主審は後半の時間を延ばす、または短くして埋め合わせてはならない。 


 
ガイドライン側に、 「妥当だと判断されるのであれば、主審はそれを増やすことはできるが減らすことはできない。」 とあるので、一旦「3分」と表示したら、3分以上のアディショナルタイムが経過してからでないとハーフ終了の合図(このクリップの場合は試合終了の合図)をしてはいけない、ということになります。
 

アディショナルタイムが追加できるということは競技規則上に書かれてはいますが、アディショナルタイムの実施についての細かい内容は書かれておらず、1998年5月に出された通達(?)が、競技規則に日本語版付録として掲載されています。(2011/2010年度版ではP172)
 

以下にその部分を掲載します。なお、原文は「ロスタイム」となっていますが、現在は「アディショナルタイム」が正式な表現ですので、文中の表現を修正して掲載します。 

 
アディショナルタイムの表示の仕方
1998年5月
(財)日本サッカー協会審判委員会

 

アディショナルタイムの表示は連盟、リーグ等が、それぞれの大会、リーグ規定において規定し、下記の方法により実施することができる。

【アディショナルタイム】

(上記で掲載した競技規則の第7条の条文とほぼ同一内容のため、省略します。)

 
【実施方法】 

●主審はランニングタイム用の時計を必ず持って、アディショナルタイムの計時を確実に行う
●前、後半終了予定1分前(ランニングタイム)頃、第4の審判員はハーフウェーラインとタッチラインの交点近くまで交代ボードを持って出る
●主審は第4の審判員にアディショナルタイムを何分とるかを指で合図する。この際、間違いのおきないよう、なるべく近くで合図して確認しあうのがよい
●表示する時間は分単位とし、秒は切り捨てる。例えばアディショナルタイムが2分0秒~2分59秒の場合は、「2」を表示する
●アディショナルタイムが0分台、すなわち1分未満のときは、主審から第4の審判員へそのことを連絡するが、第4の審判員は0分の表示は行わないで席に戻る
●第4の審判員は交代ボードに主審から示された数字を表示して、ランニングタイムの45分頃に上にあげて観客に示す。ただしその時の試合の状況を判断して観客が表示を見てくれるような時にあげる
●ボードを上げる用意をしている間に、さらにアディショナルタイムをとる事態が発生した時は、改めてそのあとにアディショナルタイムを第4に審判員に合図して表示する
●アディショナルタイム中にさらに空費されや時間を加えるような状況になっても改めてその時間を表示することはない



このアディショナルタイムに関する通達は、日本協会が独自に出しているものですが、国際標準とほぼ等しいと思われます。


どこかのリーグでは、アディショナルタイムの計時(何分追加するか)を、主審ではなく第4の審判のほうで管理しているようなことも聞いたような・・・。(聞き違いだったらごめんなさい。)


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No title
いつも拝見(熟読)して居ります。PKのことでお聞きしたいのです。「GKのライン上」の解釈で、先日現場で一悶着ありました。前方に蹴りだす前に片足が前に出て、前方に蹴られた後に両足出ました。旗を上げると、主審に却下されました。ライン上とは身体の何処でしょうか?私は両足だと思っていたのですが、競技規則の読み方が下手で、足の数には触れていないように見え、悩んでいます。
2011/06/08(水) 08:53:21 | URL | 悩んでいる審判 #79D/WHSg [ 編集 ]
No title
 
 
悩んでいる審判さん、はじめまして。コメントありがとうございます。いつもブログを見ていただいているようで、非常に嬉しいです。
 
さて、ご質問いただいたPK時のゴールキーパーの飛び出しについてですが、「前方に蹴りだす前に片足が前に出て、前方に蹴られた後に両足出ました。」という文章を拝見させていただく限りでは、「露骨にゴールラインから離れた」とは言えないような気がするので、「セーフ」かなという気がします。
 
実は、明後日UPする予定にしていた記事で、このGKの飛び出しに関係する内容について書いていましたので、今日UPします。
 
そちらの記事を合わせてご確認ください。(記事の後半で触れています。)
 
 
それから、「フラグアップが主審に却下された」とありますが、最終決定権は主審にありますので、これは仕方がないです。
 
あくまで副審は主審を援助する立場ですので、主審の視野外で行われたプレーではなく、同じ現象を確認していた場合は、主審の合図に副審が合わせなければなりません。
 
 
私なら、「ごめーん、違反ではないから旗下げてくださ~い!」って副審さんに声をかけて、選手にプレーを続けさせるかな。(ボールはゴールに入っていなかったのですよね?)
 
 
2011/06/08(水) 22:10:30 | URL | TOM3 #79D/WHSg [ 編集 ]
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