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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
決定機の阻止のサンプル(その9)(2018 J2 第28節 愛媛 vs 大宮)


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(2018.08.27 追記)
Jリーグのプレスリリースに、「相手選手のシャツを(手で)掴んで倒し、得点の機会を阻止した」とあるのに、主審はトリップ系の反則をとったものと勘違いして記事を書いていたため、記事を訂正させていただきます。訂正した部分は打ち消し線や赤文字で表記します。)






2018明治安田生命J2リーグ 第28節 退場に伴う 西岡 大輝選手(愛媛)の出場停止処分について

【処分理由】
2018年8月12日(日)2018明治安田生命J2リーグ 第28節(愛媛FC vs 大宮アルディージャ)の試合において西岡 大輝選手は主審より退場を命じられた。
(公財)日本サッカー協会 競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果、同選手の相手選手のシャツを掴んで倒し、得点の機会を阻止した行為は、「著しい反則行為」に該当すると判断、1試合の出場停止処分とする。



競技規則の関係する部分を掲載しておきます。

競技規則 2017/2018 第12条 ファウルと不正行為

退場となる反則
競技者、交代要員または交代して退いた競技者は、次の反則のいずれかを犯した場合、退場を命じられる:
(中略)

得点、または、決定的な得点の機会の阻止
競技者が、意図的にボールを手や腕で扱う反則により、相手チームの得点、または、決定的な得点の機会を阻止した場合、反則が起きた場所にかかわらず、その競技者は退場を命じられる。

競技者が相手競技者に対して反則を犯し、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、 主審がペナルティーキックを与えた場合、その反則がボールをプレーしようと試みて犯された反則だった場合、反則を犯した競技者は警告される。それ以外のあらゆる状況(押 さえる、引っぱる、押す、または、ボールをプレーする可能性がないなど)においては、反則を犯した競技者は退場させられなければならない。

競技者、退場となった競技者、交代要員または交代して退いた競技者が主審から必要な承認を得ることなくフィールドに入り、プレーまたは相手競技者を妨害し、相手チームの得点あるいは決定的な得点の機会を阻止した場合、退場の対象となる反則を犯したことになる。

次の状況を考慮に入れなければならない:

◦ 反則とゴールとの距離
◦ プレーの方向
◦ ボールをキープできる、または、コントロールできる可能性
◦ 守備側競技者の位置と数




これ、決定機の阻止で「退場」処分にしていることは過りではありませんが、主審は再開方法を間違えているようです。主審は、相手選手のシャツをつかんで決定機の阻止をしたと判断しているようですが、西岡大輝選手はペナルティーエリアの外側で相手選手のシャツから手を離しているため、ペナルティーキックによる再開ではなく、ペナルティーエリアの外側から行われる直接フリーキックで再開すべきでした。



西岡 大輝選手(愛媛)の反則はボールをプレーしようとして反則を犯しているので、もし反則がペナルティーエリアの内側で行われたというのであれば、

競技者が相手競技者に対して反則を犯し、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、 主審がペナルティーキックを与えた場合、その反則がボールをプレーしようと試みて犯された反則だった場合、反則を犯した競技者は警告される。

の項目が適用されていなければなりません。



IFAB(国際サッカー評議会)は、「ペナルティーエリア内で守備側競技者がボールをプレーしたりボールにチャレンジしようとする一般的な試みの中で反則を犯してしまった場合には、イエローカードが提示されるべきだ」と言っています。(過去記事 「DOGSO ・・・ Play of the Week 2017 Week 24」 参照)




「Jリーグジャッジ・リプレイ」で取り上げてくれることを期待したいと思います。
(ポイントとしては、1)ファウルはエリアの外側なのか内側なのか。2)仮に内側だったとして、このプレーはボールをプレーしようとしたプレーなのかどうか。といったところの日本協会の見解が示されることを期待したいと思います。)


20180812_J2_001.jpg

20180812_J2_002.jpg

20180812_J2_003.jpg

このスクリーンショットから判断すると、競技規則の

守備側競技者がペナルティーエリアの外で攻撃側競技者を押さえ、そのままペナルティーエリア内でも押さえていた場合、主審はペナルティーキックを与えなければならない。

の文章は否定され、ペナルティーエリアの外側からの直接フリーキックでプレーが再開されるべきでした。



この試合の公式試合データはこちら。
2018 J2 第28節 愛媛 vs 大宮



上記動画GIFの元になっているJリーグのハイライト映像はこちら。






GIF動画のサイトの調子が悪い(?)ようなので、下げておきます。










☆ 関連記事 ☆

「DOGSO ・・・ Play of the Week 2017 Week 24」



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手のファールを取ったとすれば…
はじめまして。
自分が動画を見る限り、ボールに触ろうと足を出す前に手が先に出てユニフォームを引っ張っており、これを手を使うファールとして取ったとすれば、ペナルティーエリア内であってもレッドなので正しい判定と言えると思ったのですがいかがでしょうか? ※そもそも、ペナルティーエリアの中かどうかが怪しく、そこは主審の判定を尊重した上での話ですが…
2018/08/27(月) 04:47:59 | URL | きゃんきゃん #- [ 編集 ]
相手選手のシャツを掴んで倒し

処分理由はこの様に記載されているので、見解はホールディングだと思います。
つまり、ボールをプレーしようとしたプレーではない。
2018/08/27(月) 13:50:40 | URL | #mQop/nM. [ 編集 ]
Re: タイトルなし

きゃんきゃん さん、(名前なし)さん、コメントありがとうございます。

処分理由をしっかり確認せず、映像のほうにばかり気をとられた記事を書いてしまいました。
記事を訂正しておきたいと思います。

ありがとうございました。


2018/08/27(月) 22:27:55 | URL | tom3 #JU5/Lso2 [ 編集 ]
反則はペナ内外か?
シャツを掴んだ場所はペナ外です。
攻撃側競技者が倒れたのはペナ内です。

ホールディングなので押えられなければ、倒れなければ、プレーを続けさせると思います。
なので、主審は反則が起きた場所はペナ内と判断したと思います。
2018/08/28(火) 10:47:31 | URL | #mQop/nM. [ 編集 ]
Re: 反則はペナ内外か?

> シャツを掴んだ場所はペナ外です。
> 攻撃側競技者が倒れたのはペナ内です。
> ホールディングなので押えられなければ、倒れなければ、プレーを続けさせると思います。
> なので、主審は反則が起きた場所はペナ内と判断したと思います。

ファウルされた選手の倒れ込んだ場所が「反則が行われた場所」ではありません。

競技規則に書かれている通り、
「そのままペナルティーエリア内でも押さえていた場合」に限って、ペナルティーキックが与えられます。

今回の場合、西岡選手は、明らかにペナルティーエリア(境界線上を含む)の外側で押さえるのをやめているので、ペナルティーキックが与えられてはいけないのです。

主審は副審と協力をして、反則がエリアの外側で行われたのか、それとも内側で行われたのかをきちんと見極めることが要求され、今回は残念ながら正しく見極められなかったということです。



2018/08/28(火) 21:52:20 | URL | tom3 #JU5/Lso2 [ 編集 ]
足の影響は?
守備側競技者の足が攻撃側競技者の足に接触しています。
この影響はどうであったかを考慮する必要があります。
主審は判定するに良い位置にいます。
ペナ内で足の影響があり倒れたと判断した思います。

シャツを掴んだ場所はペナ外で離したのも外。
ただしこの影響で攻撃側競技者がバランスをくずし、ペナ内で足が引っ掛かり倒れた。
つまりペナ内で反則が起きたと推測します。
2018/08/30(木) 13:34:24 | URL | #mQop/nM. [ 編集 ]
Re: 足の影響は?

>守備側競技者の足が攻撃側競技者の足に接触しています。
>ペナ内で足の影響があり倒れたと判断した思います。

となると、シャツをつかまれてバランスを崩しただけのところで、主審が wait&see をし、最終的にエリア内に移動したところで足をかけられた反則を認定した、という判断なのですね。

wait&see をしたのであれば、IFABの声明
IFAB says: “It could be either way but within the spirit of the change to the DOGSO Law it is a yellow card as there was a general attempt to play the ball/challenge for the ball – albeit a not very good one!”
に照らすとやはり「PK+警告」ですね。
ただこの場合は、ここでwait&seeすることが適切なのかどうか、という問題が出てくるし、プレスリリースの内容とのズレも生じてしまいますね。


そもそも、西岡選手の足が掛かっている可能性があるのもすべてペナルティーエリアの外側ですよ。
元記事にスクリーンショットを追加しておきますので、照明のつくりだす影なども参考によくご覧になってみてください。


 
2018/08/31(金) 00:40:58 | URL | tom3 #8M5qpgQ6 [ 編集 ]
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