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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
相手競技者の進行を妨げる(オブストラクション)
 

 

先週の二男の帯同で主審を担当した時のこと。正直に言って、ファウルをとろうかどうしようか悩むプレーがあった。

 

どういうプレーかというと、攻撃側チームの中盤の選手が前線に縦パスを出した。そのボールに反応した攻撃側選手をマークしていた守備側選手が、ボールと攻撃側選手の間に身体を入れた。

 

ここまでは問題がない。

 

守備側選手は、ボールと攻撃側選手の間に入った後、ボールを追う素振もみせず、またボールもまったく見ず、ボールを追ってきた相手選手の動きを封じることだけを意識していた様子だった。

 

すなわち、自分がボールをプレーできる状態にないのに、相手競技者をブロックした状態が少し継続した。

 

なお、身体の入れ方は、正当な(直接フリーキックとなるファウルには該当しない)ものだった。

 

今回はファウルとしないが、次に同じようなプレーを行った場合には、ファウル(オブストラクション)をとってあげないと、ファウルされる側(攻撃側チームの選手)のフラストレーションは溜まっていくだろうと思われた。

 

そこで、ボールがそのままゴールラインを割ったので、ゴールキックに対応するポジションに移動しながら、その守備側選手に近寄って、「今のは少し(ボールから)遠いよ。常にボールに触れる位置でなければオブストラクション(の反則)になるから注意しよう。」と注意した。

 

もちろん、その試合が「招待試合の予選ブロックの試合」であり、全国大会などに繋がる重大な試合ではなかったので、そのような対応をしたのだが。

 

以前のブログで書いたかもしれないのだが、2級審判員の方と少年カテゴリーの試合を一緒に見ていた際、私が「今のプレーはオブストラクションでは?」という質問をしたのだが、その2級の審判員の方は「反則としても問題はないプレーだが、私なら笛は吹かない(反則としない)と思う。」と言われたことがある。

 

このオブストラクションの反則については、主審の判断によりファウルとするかしないかが分かれる可能性が大きいので、あまり細かくシビアにファウルとしないほうが良さそうではあるが、一応、競技規則の関係する部分を確認します。

 

競技規則 第12条 ファウルと不正行為

間接フリーキック

(中略)

競技者が次のことを行ったと主審が判断した場合も、間接フリーキックが相手チームの与えられる。

●危険な方法でプレーする。
●相手競技者の進行を妨げる。

(中略)

間接フリーキックは、反則の起きた場所から行う(第13条-フリーキックの位置を参照)。

 

ガイドライン側にもう少し詳しく解説がなされています。

 

競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為

相手競技者の進行を妨げる

相手競技者の進行を妨げるとは、ボールが両競技者のプレーできる範囲内にもないとき、相手競技者の進路に入り込み、その進行を妨げる、ブロックする、スピードを落させる、進行方向の変更を余儀なくさせることである。

すべての競技者は、フィールド上においてそれぞれ自分のポジションをとることができる。ただ相手競技者の進路上にいることは、相手の競技者の進路に入り込むこととは同じでない。

体を相手競技者とボールの間に置くことは、許される。戦術的な理由で相手競技者とボールの間に自らを置くことは、ボールがプレーできる範囲にあり、相手競技者を手や体で抑えていない限り、反則ではない。ボールがプレーできる範囲にある場合、その競技者は正しい方法で相手競技者によりチャージされることがある。


  

 

プロの試合を見ていても、選手が相手選手とボールの間に身体を入れてブロックするシーンはよく見かける。そして、きちんと「いつでもボールに触れられる距離を保った」状態でブロックしている(と思う)。

 

しかし、少年カテゴリーの選手たちの中には、その「いつでもボールに触れられる距離を保った状態」を意識せず、相手選手をブロックすることだけを真似しているのでは、と思うようなプレーをたまに見かける。

 

これは指導者がきちんと教育・指導をしておいてあげないと、大切な試合の大事なシーンで主審にオブストラクションのファウルをとられて、選手も指導者も泣くことになるのでは?と思います。

 

 

ちなみに、相手競技者の進行を妨げる行為が強すぎる場合は、もちろん「ファウルタックル」や「ファウルチャージ」となり、直接フリーキックの対象となる反則になります。

 

(2011.09.27 追記。

 

2006/2007年度版の競技規則に、上記に関係するQ&Aがありましたので、載せておきます。

 

競技規則 Q&A 第12条 ファウルと不正行為

Q.25 競技者が身体を接触させ相手競技者の前進を妨げた。主審のとるべき処置は何か?

A.25 反則した競技者は相手競技者を抑えたことにより直接フリー聞くまたはペナルティーキックで罰せられる。


 

オブストラクションの際に、ホールディングが行なわれた、ということですね。2つ以上のファウルが同時に行なわれた場合、より重大な反則(間接FKより直接FK)のほうを罰します。

 

追記ここまで。) 



(2014.08.15 追記。

昔の競技規則(FIFAの英語版)では、相手競技者の進行を妨げる行為は、「obstruct」という単語が使われていたようなのですが、現在のFIFA版の競技規則では、「inpede」という単語が使われています。 )






 

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