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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
副審のジェスチャー
 

競技規則上では、副審から状況を主審に伝えるためのジェスチャーというものは、一切明記されていませんが、目立たないものであれば事前に打ち合わせたものに限って合図として使ってもいいよ、ということが書かれています。

 

競技規則 ガイドライン 第6条 副審

ジェスチャー

原則として、副審は手によるシグナルを明白に示してはならない。しかしながら、いくつかのケースでは、目立たない手のシグナルは主審にとって貴重な援助となり得る。手のシグナルは、意図を明確に示さなければならない。その意図は、試合前の打ち合わせで話し合われ、納得されていなければならない。

 
 

明日以降に紹介する、競技規則上定められている「副審のシグナル」は、すべてアシスタントレフェリーフラッグを用いて行うものなのですが、それ以外に事前に打ち合わせしてきっちり決めてあれば、(フラグを用いずに)手を使ってコミュニケーションを取ってもいいですよ、ということが書かれています。

 

代表的な例として、4つほど紹介しておきます。ただし、必ずしもその合図が、ここで紹介する意味と同じ意味で毎回使われるとは限らないことをご承知置きください。(審判団がどのように打ち合わせするかによって、違う意味を持っている可能性があります。)

 

テレビの中継などでは滅多にお目にかかれない、副審から主審へのジェスチャーで、マニアック(レア)なものから順番に紹介したいと思います。あくまで順位は私の個人的な主観によるものですので、ご了承ください。

 

 

まず、レア度 第1位 と思われるものから。

『ファウルサポート時に、副審が自分の胸のワッペンを触ったり、軽く叩いたりして主審に合図する。』



→ 主審の死角や視野外で、「イエローカードまたはレッドカードの対象となるファウルが行われた」と副審が判断した場合に、ファウルサポート時に胸のワッペンを触るジェスチャーを行って主審に知らせることがあります。

 

主審が副審の進言を採用した場合、カードが出されることになります。私がテレビの中継で、この動作および直後にカードが出たのを両方セットで確認できたのは、今まで1回だけです。

 

もし、テレビでサッカーを観戦していてこのジェスチャーとイエローまたはレッドカードがセットで確認することができたら、「カールの中のカールおじさん」や「カールのなかのケロ太」を見つけるのと同じくらいレアだと思います。

 
 

続いてレア度 第2位。 

『オフサイドのフラグアップ(右手)と同時に、腰の付近で左手を右から左に動かす。』

 

→ オフサイドポジションからの戻り、通称「戻りオフサイド」の反則のとき。パスされたボールが出た瞬間はオフサイドポジションにいたが、ボールを受けた場所はオンサイドだと、主審が正しくオフサイドを認定するのが困難な場合があります。

 

主審から見るとオンサイドでボールを受けたように見えたと思われてしまって、主審から「オフサイドではないからフラグを下げて!」というようなフラグキャンセルの指示が出されないように、副審がオフサイドのフラグアップ(右手)と同時にこの動作(左手)も加えておく場合があります。

 

そうすれば主審は「あぁ、戻りオフサイドだったんだねぇ、納得&了解。」となります。

 

戻りオフサイド自体がレアなので、必然的にこのジェスチャーもかなりレアということで、第2位にしておきます。恐らく「盲腸の手術跡のあるコアラのマーチ」を見つけるくらいレアです。

 
 

上記2つに比べるとこのあとのものは、注意して中継を見ているとかなりの確率で見かけるジェスチャーだと思います。

 


第3位。

『シグナルと同時に、逆の手でパンツを1・2回はたくまたは太もも付近を叩く』

 

→ 例えば、ディフェンスがタッチラインにクリアしようとしたボールが、オフェンスの選手に当たって(ワンタッチしてから)ラインアウトになった場合、主審が最後のワンタッチを見切れていないと、主審と指し違いになるので、副審から主審に「(見た目と逆の)シグナルを出していますが、ラインアウト直前にワンタッチがあったからですよ~」という合図。

 

主審側からすると、「あれっ、副審が逆シグナルを出しているのでは?」と思った時に、この合図をしてくれていると、「なるほど、こちらでは確認できなかったワンタッチがあったのねぇ、了解。」となって、安心して副審のシグナルに合わせることができます。

 

第4位。

『ゴールライン方向に走りながら、(フラッグを持っていないほうの)右手を小さく前方に出しながら走る』

 

→ 主審の位置からはオフサイド/オンサイドの判定が難しいプレーのように見えるが、副審は『オンサイド』であると判断した、という場合。(オンサイド時の合図)

 

このオンサイド時の合図については、あくまで、主審からの位置では判断が難しい微妙な「オンサイド」の場合だけにしておいたほうが良いようです。

 

3級レフェリースクール時代に、明らかにオフサイドがないパスもすべてこの合図を出していたら、インストラクターから指摘を受けたことがあります。

 

「合図を出す(手を前に出す)ことで、全力で走るよりもコンマ数秒かもしれないがラインキープに遅れが生じる。『オンサイド』を意味する手の合図は、『本当に有効な場合』のみにしておいたほうが良い。」というお話でした。 

 

3級レフェリースクールや3級昇格試験を受けられる方は、この「オンサイド時の合図」の使い方にご注意ください。

 

他にも、ファウルサポート時に、どんなファウルがあったのかを主審に知らせるために、「引っ張った」「抑えた」「押した」「手に当たった」とかをジェスチャーで知らせる/知らせてもらうこともあります。(あくまで主審の視野外での出来事だった、と副審が判断した場合の対応です。)

  

テレビ中継ではなかなか副審は映りませんが、たま~に映ったときは、よ~く観察してみてください。そしてスタジアム観戦される際は、ぜひ副審に注目しながら試合を観戦してみてください。

  

※お断り・・・順位とレア度の表現は、私個人の感想です。
 
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コメント
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No title
1位はJの試合をスタジアムに観にいったときに見たことありますね。
一緒に行った友人に「今副審がワッペンさわったでしょ?カードでるよ」とか解説できてちょっと優越感でした。

副審のジェスチャーというと、ゴールラインのところでぎりぎりボールが出てないときにフラッグ持っていない方の手でフィールド内を指さすというのを見たことあります。
「おぉ、わかりやすい」と思ったんですが、フラッグあげてないんだからインプレーだろと言われたらそれまでなんで必要ないのかなとも思ったり。
でもやってたの国際副審の方なんで、それ以降はちょっと真似してます。
2011/02/18(金) 10:26:08 | URL | mochi #79D/WHSg [ 編集 ]
No title
 
 
mochi さん、主審がカード出してくれてよかったですね~。「カードが出る」と断定はしないほうがいいかも知れないですよ。「注意」で済ませる可能性が、無きにしも非ずです。「カードが出るかも。」で、逃げ道を作っておくことをお忘れなく。(笑)
 
さて、ライン際のインプレー状態が続いている場合の副審のジェスチャーですが、私が3級レフリースクール時代に聞いたインストラクターは、「必要ない」という意見でした。
 
アウトオブプレーになったら、フラグでシグナルするのだから、インプレー状態が続いている場合は基本的には何もしなくて良い、というお話でした。(なので、記事には書きませんでした。)
 
ただ、打ち合わせで主審が「出てない場合は、(フラグを使わずに)合図を」と要請するものに対しては、絶対ダメ、というほどのものでもないような気がします。
 
むしろ、副審が観客や選手から「ボールがラインを割ったのを確認してなかったんじゃないの?」と言われないように、アピールするという意味のほうが強いですよね。
  
その国際副審さんも、「ちゃんと見てたけど、ラインを割ってないよ!」と選手や観客にアピールしたかったのかも知れませんね。
 
打ち合わせによるものなのか、副審のアピールなのか、当事者じゃなければ解らない世界ですね。
 
 
2011/02/18(金) 22:22:05 | URL | TOM3 #79D/WHSg [ 編集 ]
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