FC2ブログ
3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
ゴールキーパーが2度ボールに手で触れる
 

 

24日付の記事の中で、5年生の紅白戦の間に、ゴールキーパー(以下「GK」と表記)がボールに2度触れるという反則があった、ということを書きました。

 

今日はそのプレーについて、詳しく説明します。

 

このプレーに似たものを見過ごされている場合があります。多分、私も過去に見過ごしたことがあるかも知れません。昨日はたまたま見過ごしませんでしたが。

 

相手チームの選手によって放たれたシュートが比較的弱かったために、GKは手でキャッチせず、手を使ってボールに触れたものの、そのまま自分の前方にボールを意図的に転がしました。

 

ボールがペナルティーエリアの境界に近づいたところで、改めてボールを拾い上げたので、主審である私は笛を吹いてGKの反則があったということで、攻撃側チームの間接フリーキックでゲームを再開。

 

GKは、セービング時に偶発的に手に当たっただけのボールに対しては、連続して手で触れることができますが、今回のように意図的に手で触れてコントロールしたボールが手から離れた段階で、「手で保持している」状態ではなくなります。

 

従って、相手競技者が触れることなくGKが連続して2回目にボールに手で触れたら、その場で「アウト」になります。

 

但し、GKの顔や胸付近に強いシュートが放たれ、そのままボールをキャッチするよりもいったんボールを自分の前にハタキ落しておいて、改めてキャッチしたほうがボールを後逸する可能性が少ないと判断し、ハタキ落す動作の直後にボールを保持し直す動作を行なえば、一連の動作は「GKがボールを手で保持している」動作が継続していると見なされ、反則にはなりません。

 

要するに、一旦手で触れてしまったボール(空中を浮遊している場合を含む)をすぐ手で押えに行けば問題はありませんが、手で意図的に転がしたようなボールはもう触れることができなくなる、ということです。

 

私がサッカー選手(というかサッカー小僧)だった頃、GKが保持していたボールから手を離し、足でドリブルしてペナルティーエリアの境界線に近づいたところで改めて手で保持し直してからパントキックを行なう、というのが普通でした。

 

でも1982年頃にGKが連続して2度ボールに手で触れることができなくなったようです。ゲームにスピード感を持たせたかったようですが、バックパスを手で扱うことはできたので、あまり効果はなかったようです。 

 

そのルール改正から約10年後の1992年に、味方からのバックパスを手で扱えなくしたことで、GKの所でボールが停滞することがやや少なくなりましたが、まだ歩数制限だったので、GKがボールを保持して、「じっ」としていることが可能でした。

 

もっとゲームにスピード感を、ということで、2000年には歩数制限(5歩)から現在の秒数制限(6秒)に変更になったようです。(過去記事「昔と大きくルールが変わっているところ」参照。)

 

さて、競技規則で確認をしておきます。

 

競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為

ゴールキーパーの反則

(中略)

ゴールキーパーは、次の状況下において、自分のペナルティーエリア内で、ボールを手または腕で触れることができない。

●保持したボールを放したのち、他の競技者が触れる前に再びボールを手または腕で扱った場合
 - ゴールキーパーがボールを手や腕のいずれかの部分で触れることは、ボールをコントロールしていると判断されるが、セービングなどで偶発的にゴールキーパーからはね返ったボールについてはその範囲でない。
 - ゴールキーパーがボールを意図的に手で転がして運ぶことも保持にあたる。 

(後略)


 

※上記の最後の文章の「手で転がして運ぶ」というのは、文字通り「手を使って(手を添えた状態で)転がして運ぶ」ということです。(「手から放して足で運ぶ」の意味ではありません。)

 

偶発的に手や腕に当たったボール以外は「ゴールキーパーがボールを手や腕のいずれかの部分で触れることは、ボールをコントロールしていると判断」しなければならないので、注意が必要です。

 

上手いGKは、ファーストコンタクト時に、手を使わずに胸トラップでボールをコントロールして、その後足でドリブルしてペナルティーエリアの境界まで移動してからボールをピックアップしていることがあります。これなら全く問題はありません。

 

 

☆ 関連記事 ☆

「昔と大きくルールが変わっているところ」

「ゴールエリア内は特殊な場所」

「◆ ゴールキーパーに関係するこのブログ内の記事を集めた記事」 

  
サッカーのゴールキーパー育成法―ジュニアからユースまで
ペーター・グライバー ロバート・フライス
大修館書店
売り上げランキング: 420,246


 
にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← すみませんが、クリックのご協力を。
  

☆このブログの上手(?)な使い方

少年団を含むサッカーチームのホームページ管理者の方へ
⇒ブログ右側に「チーム・リンク!!」の欄を作りました。こちらの記事に、申請の方法を掲載させていただきましたので、ぜひどうぞ。 

★競技規則に関する知識を増やしたい方
⇒ブログ右のサイドバーにある「まとめ系記事集」の中にある、各年度ごとの◆競技規則系の過去記事をご覧になると、効率的です。また、米国サッカー協会の Referee Week in Review を元に作成している記事集も、将来2級以上の審判員になることを目指される方にはお薦めです。   

審判グッズをお探しの方   
⇒別館 「サッカーの審判グッズを紹介するページ」 をぜひどうぞご利用ください。 

★私が指導のお手伝いをしている団の保護者の方
⇒ブログ右上のカレンダーの部分を利用してください。私が指導を担当した日をクリックしていただくと、その日の練習内容などが表示されます。練習終了後、できるだけ早く記事をUPするようにしていますが、都合によりUPが深夜になってしまう場合もありますので、ご了承ください。


にほんブログ村 サッカーブログへにほんブログ村 サッカーブログ ジュニアユース・中学サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ
どのバナーでも結構ですので、1日1回のご協力をお願いいたします。


← よろしければこちらのクリックのご協力も。




スポンサーサイト



☆ 関連するタグ ☆

コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://tom3kyu.blog.fc2.com/tb.php/548-a4f3e5d0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック