FC2ブログ
3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
近くて遠いゴール
 

 

本日の記事は、youtube にUPされていた映像の紹介です。

 

全部で12個のゴール失敗シーン(最初のものは2009年度の1位)が出てきます。単純に見て楽しむのも良いですし、ゴールに入っていれば「オフサイド」になるものがないかどうか確認しながら見ると審判の勉強になります。(一応、オフサイドやファウルなどの解説を下に入れておきます。)


YouTube: Top11 Goal Misses of 2010




 

最初の2009年度の第1位のプレーは、オンサイドポジションからゴールに走り込んでいるので問題なし。



2010年度の第11位のプレーは、オンサイドでまったく問題なし。

 

第10位のプレーは、別角度からの映像が一切ないのでなんとも言えませんが、恐らくすべてオフサイドはないように見えます。ゴール前で赤いユニフォームの選手がボールに関係ないところで倒されているようですが、ファウルではなくアクシデントという判断(主審)のようです。

  

ファイルの1分14秒から始まる第9位のプレーは、微妙ですね。リプレイ映像でみる限りボールはマイナスのボール(ゴールラインからハーフウェー側に戻ってくるボール)ではないので、オフサイドかなぁと解るレベルで、現場ではオフサイドの判断を示せるかどうか。(ディフェンスの選手が1人、オフサイドだというアピールをしていますが。)

 

その次の第8位のプレーも、解像度が低いのでなんとも言えないのですが、左からのクロスを最終的にゴールを外した右サイドの選手が直接触っていたのならOK(オフサイドではない)のですが、ゴール前の中央の選手がヘディングで競り合った際に、ボールに触れていたのなら、オフサイドですね。

 

右サイドの選手は、左からのクロスが出た時点ではオンサイドでしたが、中央の選手がボールに触れた(と思われる)時点では、オフサイドポジションにいますので。

 

次の第7位のプレーは、完全にオフサイドですね。中央の選手がヘディングした時点で右サイドの選手はオフサイドポジションにいて、ゴールキーパーがはじいたボールに触れた時点で、「その位置にいることで利益を得た」ということになります。(審判初心者の方は、「その位置にいることで利益を得た」という言葉で覚えるより、中央の選手のヘディングシュートが、最終的にパスになったと見なされるから、と考えたほうが解りやすいと思います。)

 

次の第6位のプレーは、ディフェンスの選手とゴールキーパーが複雑に移動したため、オフサイドラインも複雑に変化しています。実際の試合でもこのような複雑な動きになる場合があるので、副審のオフサイドラインキープの勉強には、もってこいの教材になっています。(一応、一連のプレーは全くオフサイドにはなっていないと思われます。)

 

第5位のプレーについて。

 

中央から右へのスルーパスは、オフサイドポジションにいた選手は全くボールに関与しておらず、オンサイドから絶妙なタイミングでディフェンスの裏に飛び出した選手がゴール前にゴールラインに平行にクロスを入れています。

 

その瞬間、ボールの位置がオフサイドラインになっていますので、最終的にボールに触れた選手(シュートをミスした選手)は、オンサイドから走り込んでいますから、入っていればゴールが認められるシーンでした。

 

第4位のプレーについて。


主審が笛を吹いて試合を停止した理由が「セットプレーからシュートが放たれた時に、黄色の11番の選手がオフサイドポジションにいたため、ゴールキーパーがはじいたボールに触れた時点で副審がオフサイドのフラグアップをしたから」なのか「11番の選手のゴールキーパーへのチャージング(ファウルチャージ)をとったから」なのか、どちらか不明です。(多分、後者だと思われるのですが・・・。)

 

第3位のプレーについて。


最初の縦パスがオフサイドだったかどうかは映像では確認できないので、その後のプレーについて。
 

左から中央に流れてくるボールを後方から走り込んでゴールに押し込もうとしているので、全くオフサイドは関係ないですね。
 

それよりも、選手がいっぱい倒れているところで、いろいろ疑問に思われる部分があるかもしれないので解説しておきます。
 

縦パスに反応した左サイドの選手を止めるべく、ディフェンスの選手が戻ってきてスライディングしながらボールを止めようとしています。

 

解像度が低いので判断しにくいのですが、そのディフェンスの選手は、ボールに触れることができず、ゴールキーパーの(向かって)右側を抜けようとコントロールした攻撃側選手の足をひっかけて倒してしまったように見えます。

 

でも、ボールが無人のゴール方向に進んでいて、後方から追っていた別の攻撃側選手の目の前に転がったので、恐らく主審は「プレーオン(アドバンテージ)」を適用していると思われます。(主審が完全にカウンター攻撃に遅れをとってしまっているようですが・・・。)

 

ここで、飛び出していたゴールキーパーが倒されてしまいます。しかし、このゴールキーパーが倒れた理由は、守備側選手によって足を引っ掛けられてバランスを崩しながら倒れた攻撃側選手と交錯したためでした。

 

あくまで守備側選手のファウルに起因しているため、攻撃側選手の反則にはなりません。(一種のアクシデント。)

 

従って、プレーはそのまま続行となります。で、シュートを外してしまいました。プレーオンを採用していたので、ロールバック? 

 
いえいえ、今回の場合、「どフリーで、誰もいないゴールへのシュートを外している」ので、予期した以上のアドバンテージを実現しているため、ゴールキックで再開です。

 

ただし、ゴールキックで再開する前にしなければならないことがありますね。

 

最初にファウルした守備側選手に「イエローカード(反スポーツ的行為)」の提示です。

 

●戦術的な目的で、相手競技者に干渉する、また大きなチャンスとなる攻撃の芽を摘むファウルを犯す。【競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為 反スポーツ的行為に対する警告】
 

というところに書かれている理由に相当します。
 

主審によっては、「決定的な得点の機会の阻止」という判断で「レッドカード」を提示する可能性もあります。

 

第2位のプレーについて。


オフサイドについてはボールの位置がオフサイドラインになっているので、まったく問題はなし。
 

さて、「神の手」以降、手を使ってゴールしようとしたら、「イエローカード」(反スポーツ的行為)になります。
 

●ボールを手で扱って得点しようと試みる(その試みが成功しようとしまいと)。【競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為 反スポーツ的行為に対する警告】

 

ただし、今回の場合、得点は認めてあげることはできませんが、手で得点しようと試みたのではなく、「足を滑らせて身体のコントロールを失って、たまたま手に当たってからボールがゴールに入った」ということで、カードの対象にはしなくてもいいかなぁ、と個人的には思います。

 

身体が倒れた位置が、ボールと少し離れていて、手を伸ばすような動作(手でなんとかしようとする意図)が入っていれば「イエローカード」の対象とすべきだと思いますが。


 
この時の主審の位置が素晴らしいです。カウンター系のボールだったのに、ボールがゴールに入った時には、ペナルティーエリア内はもちろんゴールエリアの境界に近いところまで走ってきています。あの位置でプレーを見られてハンドだと言われたら、攻撃側チームは文句が言えないでしょうね。

 

2010年度第1位のプレーについては、オフサイドはないですね。
 

個人的には、10位として選ばれている、連続して3回もゴール(ポスト&クロスバー)に嫌われている映像が気に入っています。途中で笑ってしまいましたから。

 

☆ 関連するタグ ☆

 
 
にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← すみませんが、クリックのご協力を。
  

☆このブログの上手(?)な使い方

少年団を含むサッカーチームのホームページ管理者の方へ
⇒ブログ右側に「チーム・リンク!!」の欄を作りました。こちらの記事に、申請の方法を掲載させていただきましたので、ぜひどうぞ。 

★競技規則に関する知識を増やしたい方
⇒ブログ右のサイドバーにある「まとめ系記事集」の中にある、各年度ごとの◆競技規則系の過去記事をご覧になると、効率的です。また、米国サッカー協会の Referee Week in Review を元に作成している記事集も、将来2級以上の審判員になることを目指される方にはお薦めです。   

審判グッズをお探しの方   
⇒別館 「サッカーの審判グッズを紹介するページ」 をぜひどうぞご利用ください。 

★私が指導のお手伝いをしている団の保護者の方
⇒ブログ右上のカレンダーの部分を利用してください。私が指導を担当した日をクリックしていただくと、その日の練習内容などが表示されます。練習終了後、できるだけ早く記事をUPするようにしていますが、都合によりUPが深夜になってしまう場合もありますので、ご了承ください。


にほんブログ村 サッカーブログへにほんブログ村 サッカーブログ ジュニアユース・中学サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ
どのバナーでも結構ですので、1日1回のご協力をお願いいたします。


← よろしければこちらのクリックのご協力も。



スポンサーサイト



コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://tom3kyu.blog.fc2.com/tb.php/723-88d07bee
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック