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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
一見オフサイドに見えて、オフサイドではない例
 

 

このところオフサイドに関係する記事を何本かUPしました。

 

今日は、タイトルの通り、一見するとオフサイドのように見えるけれど、現在のルールではオフサイドの反則にはならない、という例を、米国サッカー協会が YouTube 上にUPしている映像を使って紹介します。

 

なお、英語に堪能で時間がある方は、米国サッカー協会の「Position Paper」の原文をご確認ください。

 

まずは、比較的わかりやすいこの映像から。(音声なし)

なお、「埋め込みがリクエストにより無効になっています。」というメッセージがでる映像については、「YouTube で見る」をクリックすれば、別ウィンドウで YouTube が開き、映像が確認できます。


YouTube: US Soccer Referee Position Paper: April 15, 2007


   

右からのクロスがGKにはじかれ、フォワードの選手がGKよりもゴールライン側に残っていて、完全にオフサイドポジションにいます。

 

そこに、中盤の選手によってシュートされたボールが来ますが、オフサイドポジションにいた選手はジャンプ一番、見事にボールを跨ぎ(オフサイドポジションにいた選手に触れることなく)ボールが直接ゴールに入っています。

 

オフサイドポジションにいた選手が、「自分がオフサイドポジションにいることをわかっていたからボールに触れなかった」のか、「ボールがそのままゴールに入るのがわかっていたからボールに触れなかった」のか、「あまりに強烈なシュートだったので、思わず避けた」のかは解りません。

  

しかし、このような場合、「プレーに干渉した」とはならず、オフサイドの反則には該当しません。もちろん、ボールに触れていた(ボールに当たってしまっていた)場合は、オフサイドです。

 

詳しくは、米国サッカー協会の Position Paper

http://www.ussoccer.com/Referees/Laws-of-the-Game/Position-Papers.aspx の中の

「O」見出しの

Offside – Is Touching the Ball a Requirement? 04/18/07

をクリックして開かれるPDFファイルをご覧ください。(映像の日付と、Position Paper の日付が異なっているので、ご注意。) 


 

さて、次の映像です。これも、完全にオフサイドポジションにいる選手のすぐ近くをボールが通過するプレーです。(音声なし) 


YouTube: US Soccer Position Paper: March 25, 2009


  

これも、結論を先に書くと、「オフサイドの反則にはならず、ゴールが認められます。」 

 

オフサイドポジションにいた選手は、味方選手の結果的にシュートとなったボールに対し、反応はしているものの、触れそうになかったから触らなかった、というような感じに見えます。

 

これも、前述の Position Paper の やはり「O」見出しの中の 

Offside and Interfering with Play 03/25/09

をクリックして開かれるPDFファイルに米国サッカー協会の見解が詳しく書かれています。

 

「(その位置にいることで)利益を得ていない」し、「(ゴールキーパーの視線を遮るなど)相手競技者に干渉していない」し、「プレーに干渉していない」 ので、「オフサイドの反則はなく、ゴールは妥当」、というようなことが書かれています。

 

さて、次を見てみましょう。


YouTube: US Soccer Referee Position Paper: October 16, 2007




これも結論から書くと、オフサイドではなく、ゴールが認められます。

 

米国サッカー協会の見解としては、抜粋すると

 

「(オフサイドポジションにいる選手が)ボールに足を添えているが、ボールに触れていないので、プレーに干渉したとはみなされない。」「(ゴールキーパーの視野が明確に解るリプレイ映像がないので、推測するしかないのだが、ゴールキーパーがオフサイドポジションにいた選手に惑わされたり注意をそらされたという明確な証拠となるビデオは存在しないので、オフサイドポジションにいた選手は、)相手競技者に干渉していない。」「(ゴールポスト、クロスバー、相手競技者から跳ね返って)利益を得てもいない」。

 

「よって、オフサイドポジションにはいたが、積極的な関与を示す要素がないので、オフサイドポジションにいた選手に反則の罰を課さないという主審の決定を支持する。」 

 

というような感じです。

 

(詳しくは、同協会の Position Paper の Offside Issues 10/16/07 をご確認ください。)

  

相手競技者への干渉については、映像から判断できないので割愛しますが、プレーへの干渉については、

 

「オフサイドポジションにいた選手が、ボールに身体(足)を当てようとした動作をしても、結果としてボールに身体(足)が当たらなければ、プレーに干渉しているとは言えない、というか言わない。」 

 

ということですね。

 

 

最後におまけの映像です。


YouTube: US Soccer Referee Position Paper: July 26, 2007


 

これも、オフサイドポジションにいた選手が、ボールに触れようとはしていますが、実際には触れていないようです。審判団(というか副審)は、ボールに触れたとしてフラグアップしてしまったようです。(画面から見切れる直前、主審は副審を見ていて、その直後に「笛」が聞こえます。)

 

米国サッカー協会の見解は、

「The goal should have been allowed.」(ゴールは認められるべきだった)。

  

Position Paper のOffside and Interfering with Play 07/26/07 でご確認ください。

  

(オフサイドに関するこのブログ内の記事を集めた記事を作成しました。こちら。2010.09.29 追記。)

 

☆ 関連記事  ☆   ※印はサンプル映像があります

「オフサイド(あくまで審判初心者の方むけの解説です)」

「オフサイドを触るまで待つ理由」 ※

「オフサイドの例外」

「オフサイドフラッグは必ず右手で上げなければならない」

「ゴールキーパーのパントキックは、オフサイドの対象です」

「オフサイドの適用に関する新たな指示(2005年改正)」という通達」

「◆ オフサイドに関するこのブログ内の記事を集めた記事」

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