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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
W杯最終予選(2012.06.12 日本代表 vs オーストラリア代表)の公式記録ほか(その1)



日本代表の公式HP

http://www.samuraiblue.jp/timeline/2014fifawc_final_q/groupB/match_page/m5.html 

に、まだ日本語版の公式記録のPDFファイルへのリンクが用意されないのですが、いつもの通り、アル・ガムディ・カリム・イブラヒム主審(サウジアラビア)によって出されたイエローカードを時系列で確認していきたいと思いますが、その前に簡単に総括を。

 

アル・ガムディ・カリム・イブラヒム主審をはじめとする審判団の判定については、概ね公平だったと思います。

 

ファウルの基準がやや細かいような気がしなくもありませんが、基準自体は一定でどちらかのチームに有利になる判定が多い、というようなことはありませんでした。試合をブツギリにしてしまわないよう、アドバンテージが適用できそうなシーンでは、きちんとプレーオン(アドバンテージ)も適用されていました。

 

(アドバンテージが適用できるかどうかを見極めるため、笛がワンテンポ遅れることがありましたが、遅すぎて何の笛なのかわからないというようなものはなかったと思います。)

  

日本代表チームのファンの視点から見た場合には、とってもらいたいファウルがいくつか有りましたが、見逃してもらった(?)ファウルもいくつか有りました。

 

見逃してもらったファウルの例

前半30分17秒付近。ヘディング時の競り合いにおいて、栗原選手がアフターで相手選手に接触したが、ノーホイッスル(アドバンテージの採用なし)。

前半32分00秒付近。長友選手のスローインを受ける際、前田選手が相手選手を押しているが、ノーホイッスル(アドバンテージの採用なし)。

後半18分40秒付近。日本のコーナーキック時のポジション争い中に、挑発に乗ってしまった栗原選手が相手選手の顔面に張り手を喰らわせているのを、注意だけで済ませてもらっている。(日本代表に対して悪意をもったレフェリングをする気であれば、あのシーンで乱暴な行為として一発退場にもできたハズ。)

など。

また、後半20分20秒付近で、日本のペナルティーエリア内で今野選手とアレックス選手が接触し、アレックス選手が倒れましたが、今野選手のプレーにファウルがなかったことをしっかり見極めてくれています。(悪意があれば、あのシーンでもPKを宣告できたでしょう。)

 

なので、どちらかに有利な裁定を繰り返していた、ということはないと思います。

 

前半5分20秒付近をはじめ、主審が副審と争点(ボールの出所やボールの収まり場所)を挟みこまず、同じ方向から争点を見ているシーンが何度か発生します。

 

この副審と同じ方向から主審が争点を監視してしまうことを、審判用語で「串刺し」と表現し、一般的にはできるだけ「串刺し」にならないようレフェリーサイド側(副審がいない側)に回り込んで副審と争点を挟みこんで監視しましょう、と指導されます。(過去記事 「対角線式審判法」 参照。)

 

しかし、この試合の場合、オーストラリアがロングボール(長い縦パス)を多用し、主審がフィールドを斜めに横切ってレフェリーサイドに回り込んだ場合、他の選手との交錯が懸念されました。そして、なにより争点(ゴール前)への到達が遅れ、最も見極めなければならなくて起こり得るゴール前でのファウルを近くで監視できない、という事態になることを避けるため、あえてその位置(「串刺し」になってしまう位置)での監視を選択したのだと思います。

 

明日UPする予定の記事に書いているのですが、後半最初のオーストラリア代表の8番(LUKE WILKSHIRE選手)3番(MARK MILLIGAN選手)が行ったシザースキックが内田選手に当たったプレーを、ラフプレーとして警告したところが主審の評価を下げてしまうターニングポイントになってしまったような気がします。

 

競技規則に則っており、イエローカードを提示したことは「間違いではない」のですが、あのシーンでは両チームの選手を落ち着かせた上で、「厳重注意」で済ませる、という主審のゲームマネジメントも「あり」だったのではないのかなぁ、というのが私の個人的な意見です。

 

もちろん、あのラフプレーで警告しなければ、FIFAやAFCの審判部から「適切な対応ではない」という評価を受けることになったかもしれないし、返って試合自体も荒れる結果になっていたかもしれませんので、あくまで「たら、れば」のお話ですが。

 

それでは例によって、時系列に沿ってアル・ガムディ・カリム・イブラヒム主審が提示したイエローカードを確認していきたいと思いますが、7枚もあって記事が長くなったので、別記事にして明日UPします。

 

週末のお楽しみ、ということで。

 

(参考) 

FIFA版の公式記録は、こちら

AFC版の公式記録は、こちら

いずれも、イエローカードの理由までは記載されていません。日本語版の公式記録はUPされないのかなぁ~。

 

☆ 関連記事 ☆

「対角線式審判法」

「レフェリーサイドとアシスタントサイド」 

  


 
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