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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
オフサイドポジションにいることは反則ではない(清水 vs C大阪 の試合から その1)

 

少し前のJリーグ(2012年度第11節)の試合ですが、非常に参考になる要素が多く含まれているので、youtube の映像へのリンクをつけて紹介しておきます。

 

まず、文章でシーンを説明すると、

 

試合終了間際(後半のアディショナルタイム終盤)に、ゴール前に放り込まれたクロスボールに反応した清水エスパルスの7番(アレックス選手)がワンタッチでゴール前に落としなおしたボールに、清水エスパルスの2番(村松大輔選手)、セレッソ大阪の24番(金聖基選手)とGK(キム・ジンヒョン選手)の3人がほぼ同時にアプローチし、3人は激しく交錯します。

 

ボールが3人の場所からこぼれて、「オフサイドポジション」にいたアレックス選手がゴールに押し込み、得点が認められた。

 

という感じです。

 

このシーン、審判が判断しなければならないポイントがいくつかありますので、先に整理します。

1)アレックス選手は「オフサイドの反則」になるのかどうか

2)村松大輔選手の、GK(キム・ジンヒョン選手)への接触は反則かどうか

3)アディショナルタイムの長さの妥当性

 

上記に注意しながら映像をご覧ください。 


YouTube: 本日のBS劇場「 J1第11節 清水エスパルス 対 セレッソ大阪 」


 

予備の映像リンク。(上記映像が見られる場合は、ご覧にならなくてもOKです。)


YouTube: 2012年 J1第11節 清水vsC大阪 終了間際の同点劇


 


まず1)について。

競技規則 第11条 オフサイド

オフサイドポジション

オフサイドポジションにいること自体、反則ではない。

競技者は、次の場合オフサイドポジションにいることになる。
●競技者がボールおよび後方から2人目の相手競技者より相手競技者のゴールラインに近い。
(中略)

反則

ボールが味方競技者によって触れられるかプレーされた瞬間にオフサイドポジションにいる競技者は、次のいずれかによってそのときのプレーにかかわっていると主審が判断した場合にのみ罰せられる。
●プレーに干渉する。または、
(後略)


※プレーに干渉する ≒ ボールに触れる 

 

セレッソ大阪の24番(金聖基選手)が、足でゴール前から排除しようとしたボールに、清水エスパルスの2番(村松大輔選手)の身体の一部が当たってからアレックス選手が触れていたのであれば「オフサイド」で罰せられます。

 

また、清水エスパルスの2番(村松大輔選手)がプレー(コントロール)したボールがセレッソ大阪の4番(金聖基選手)の身体の一部に当たっただけのボールにアレックス選手が触れていても「オフサイド」で罰せられます。

 

しかし、今回はセレッソ大阪の24番(金聖基選手)が、足でゴール前から排除しようと(コントロール)したボールにアレックス選手が触れているため、オフサイドポジションにいましたが、「オフサイド」の反則にはならず、ゴールが認められます。

 

3人の選手が交錯した瞬間、若干選手と串刺し気味に飯田淳平主審が争点を監視しているものの(すぐに主審がポジション修正をしています)、あの位置でプレーを監視されていたなら、C大阪の選手たちも判定に対して文句は言えないでしょう。

 

(映像を見る限り、C大阪の選手は「オフサイドじゃないか?」というアピールをしていませんね。)

 

「キーパーチャージという反則はない(清水 vs C大阪 の試合から その2)」につづく。

 



 
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コメント
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No title
こんにちは。いつも楽しみに拝見しております。

今回のyoutube動画・・・1分12秒くらいからのスローモーション見ると、3人の交錯プレーからボールが出てくる前に茂庭(セレッソ#3)がゴールに入っているように見えます。角度のせいでしょうか?
したがってアレックスはオンサイドにいた。交錯状態からボール排除したのがセレッソだったかどうかは関係なくアレックスはオフサイドにはならないのでは?・・・どうでしょう。
それとも戻りオフサイド?
4級審判のたわごとです。間違ってたら、ばっさり斬って下さい。

あと全く、本当に全く関係ないのですが、W杯の本戦1次リーグ(A~H組に分かれて行われるリーグ戦)で究極の事態として、ひとつのリーグで全ての試合が「0-0」だった場合、決勝トーナメントに進む2チームの決定方法はどうするのでしょうか?
以前審判講習の時に講師に聞いてみましたが結局返事をいただけませんでした。もし知っている方がいたら教えてください。

※HN変更しました。今後もよろしくお願いいたします。
2012/05/31(木) 09:24:51 | URL | トトビッチ #79D/WHSg [ 編集 ]
No title
続けてコメントすみません。気付きました。

さっきのコメント入れた後、気になってyoutubeとルールブックとニラメッコしてました。

「後方から二人目の相手競技者より相手競技者のゴールラインに近い・・・」

!!!
アレックスオフサイドポジションじゃん!

あ~ぁ、ダメ審判がバレバレです・・・。

4種でもこんな場面ありそう。
気をつけなきゃ。

ホント勉強になります。
これに懲りずまた相手してください。
よろしくお願いします。
2012/05/31(木) 10:03:17 | URL | トトビッチ #79D/WHSg [ 編集 ]
No title
 
 
トトビッチ さん、コメント&いつもお読みいただき、ありがとうございます。
 
私が競技規則のオフサイドポジションのところを省略し過ぎていましたね。すみません、ちょっと不親切でした。「後方から2人目の」の説明などの2文を記事に追加しました。ありがとうございました。
 
GKが常に最後列にいることが多いので、DFの最終列がオフサイドライン、と勘違いされている方が時々いらっしゃるのですが、競技規則上はあくまで「後方から2人目の相手競技者」ですので、ぜひ覚えておいてください。
 
W杯の予選で2チーム以上が同じ「勝ち点」「得失点」「総得点」「直接対決の結果で同点での引き分け」になった場合については、大会規程で「FIFAの組織委員会による抽選」となっているようです。
 
ブラジル大会の大会規程
http://www.fifa.com/mm/document/tournament/
competition/01/47/38/17/regulationsfwcbrazil2014_en.pdf
の50ページに
g) drawing of lots by the FIFA Organising Committee.
と書かれていますので、ご確認を。
 
記事のネタ切れになったら、この「FIFAの組織委員会による抽選」のお話を記事としてUPさせてもらうかも・・・。
 
2012/05/31(木) 20:22:17 | URL | TOM3 #79D/WHSg [ 編集 ]
No title
W杯一次リーグの件、ありがとうございます。
スッキリしました。

そもそも、この疑問は息子から聞かれて答えられなかったことから始ったものです。

今日のうちに自慢気に教えたります(笑)。
2012/06/01(金) 09:36:11 | URL | トトビッチ #79D/WHSg [ 編集 ]
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