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3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
オフサイドの再開場所
 

オフサイドの反則があった場合、相手チームの間接フリーキックで再開となりますが、その再開場所について勘違いされている(?)方を時々見かけます。

 

競技規則を確認します。

 

競技規則 第11条 オフサイド

違反と罰則

オフサイドの反則があった場合、主審は違反の起きた場所から行う間接フリーキックを相手チームに与える(第13条-フリーキックの位置を参照)。


 

と、競技規則の本文側だといまいちよく解らない表現ですが、ガイドライン側にはもう少しきちんと書かれています。

 

競技規則 ガイドライン 第11条 オフサイド

違反

オフサイドの反則が起きたとき、主審は、味方競技者の1人がオフサイドの反則を犯した競技者に対して最後にボールをプレーしたときにオフサイドの反則を犯した競技者がいた場所から行われる間接フリーキックを与える。

(後略)


 

きちんと書かれてはいるのですが、とっても解りにくい文章で書かれています。

 

要するに、オフサイドポジションにいた選手がパスを受けた場所ではなくて、そのパスが出た時にその選手がいた場所からの再開です。

 

先週の記事で紹介した、オフサイドの適用に関する新たな指示(2005年改正) という通達にも、FIFAから改めて連絡があった、ということで下記の文章が記載されています。

 

“試合の再開は、競技者がオフサイドポジションにいると判断された位置から間接フリーキックを行うものとする。”

 

なぜ、パスを受けた場所ではないのでしょうか。

 

パスを受けた場所を再開場所とすると、下の図のような、ハーフウェーラインを越えて、自陣側に戻った場合に矛盾が生じてしまうからです。 

offside_601.jpg


GKからのパントキックやDFラインからハーフウェーライン付近にクリア気味に蹴られたボールにFWの選手が反応し、パスの出し手である味方競技者がボールを蹴った瞬間、(A1)のオフサイドポジションにいた競技者が(A2)の位置でボールに触れてオフサイドの反則となりました。

 

オフサイドポジションからの戻り、通称「戻りオフサイド」です。

 

競技規則 第11条 オフサイド

違反と罰則

オフサイドの反則があった場合、主審は違反の起きた場所から行う間接フリーキックを相手チームに与える(第13条-フリーキックの位置を参照)。


 

という競技規則の規定があります。

 

再開場所を(A2)の位置にすると、自陣内で「オフサイドの反則が起きた」ことになります。

 

ところが、

競技規則 第11条 オフサイド

オフサイドポジション

(中略)

競技者は、次の場合オフサイドポジションにいないことになる。
●競技者がフィールドの自分のハーフ内にいる。または
(後略)


 

という規定があるので、もし(A2)の位置を再開場所とすると、オフサイドポジションにはならない自陣内においてオフサイドの違反が起きて罰せられてしまった格好になってしまいます。

 

ですから、オフサイドの再開場所は、パスが出た時にその選手がいた位置、上の図の場合は(A1)の位置、となります。 

 

 

問題なのは、オンサイドポジションの2列目からの飛び出しがあったために、競技者がボールに触れるまでフラグアップを保留していたが、結局オフサイドポジションにいた選手がボールに触れてオフサイドになってしまったという場合です。

 

このような場合は、元の位置まで遡って再開する必要があります。

offside_602.jpg

オフサイドポジション(A1)にいた攻撃側選手が、(A2)の位置でボールに触れてオフサイドの反則が確定した場合、副審はまずフラグを右手で上げて、主審が笛を吹いてプレーを停止するのを待ちます。(過去記事 「オフサイド時は旗を右手で上げなければならない」 参照。)

 

主審が笛を吹いてプレーを停止したら、すみやかに(A1)の位置まで戻って、どのあたりでオフサイドの反則があったのかを、旗を使って合図します。

 

上の図のような場合であれば、旗の先を下げて、フィールドの副審に近い側でオフサイドの反則があったことを合図します。

 

4種の場合は、教育的な観点と、キック力があまりないことを考慮し、「正しい再開場所」から再開するのが望ましいのですが、1種(社会人)の試合などでは、キック力があるので、少々再開場所がずれていても、反則された側の素早く試合を再開したいという意図を汲んで、再開ポイントの細かな修正指示はしないことがあります。

 

ただし、ボールはしっかり停止させて再開させるようにしましょう! これは、1~4種で共通です。(ボールをきちんと静止させずにキックが行われた場合は、キックのやり直しを命じましょう!)

 

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「オフサイド時は旗を右手で上げなければならない」


 
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コメント
コメント
いつも楽しく読ませていただいています。非常に勉強になります。
一点疑問があり、良ければ教えていただきたいと思います。
オフサイドの再開場所ですが、
競技規則 ガイドライン 第11条 オフサイド
違反
オフサイドの反則が起きたとき、主審は、味方競技者の1人がオフサイドの反則を犯した競技者に対して最後にボールをプレーしたときにオフサイドの反則を犯した競技者がいた場所から行われる間接フリーキックを与える。
2005年の通達より
“試合の再開は、競技者がオフサイドポジションにいると判断された位置から間接フリーキックを行うものとする。”
この2点を読み取ると、蹴られた瞬間にいた位置からの再開でなく、最後にプレーされた場所からの再開と読み取れるのではないでしょうか。
ハーフウェイラインを越えて自陣に戻る場合の、戻りオフサイドに関しては、自陣からの再開はあり得ないので、自陣に戻ってプレーした位置の最も近いハーフウェイラインを超えた位置からの再開になると思われますが、いかがでしょう?
2014/05/21(水) 04:09:42 | URL | 生涯現役 #79D/WHSg [ 編集 ]
 
生涯現役 さん、はじめまして&コメントありがとうございます。
 
>蹴られた瞬間にいた位置からの再開でなく、最後にプレーされた場所からの再開と読み取れる
 
何か勘違いされているようですね。
 
「最後にボールをプレー」という言葉は、オフサイドポジションにいた選手には係っていません。オフサイドポジションの選手にボールが渡る直前、その前の味方競技者(パスを出した競技者)のプレーです。
 
句読点をしっかり意識して今一度競技規則および、この記事をお読みになってみてください。(あ、この記事の掲載条文に句点が抜けてました。失礼しました。)
オフサイドポジションにいた選手がボールを受け取った場所を再開場所にするというルールなのであれば、競技規則に「オフサイドポジションにいた選手がボールを受け取った場所」とはっきり書かれているハズですから。(そうじゃないから、複雑な文章になっているのです。)
 
2014/05/21(水) 22:49:20 | URL | TOM3 #79D/WHSg [ 編集 ]
わざわざご返事ありがとうございます。
ご指摘のとおり、
「最後にボールをプレー」
という言葉は、ボールを配球したプレーのようですね。
競技規則上の再開場所は、蹴られた瞬間にオフサイドポジションにいた選手の位置からの再開となるようです。
ただ成立するのはボールをプレーした時でしょうから、実際の運用ではフラッグアップしたときの位置での再開も、スムーズな試合運びのためにはありのような気がします。
2014/06/10(火) 21:57:23 | URL | 生涯現役 #79D/WHSg [ 編集 ]
 
>実際の運用ではフラッグアップしたときの位置での再開も、スムーズな試合運び・・・
育成年代(3種、4種)の試合では、選手に正しい競技規則を教えることのほうが大切だと思います。
 
特に4種のU11以下の場合、キック力がないので、パスを受け取った場所からの再開では、守備側チームが不利になることも予想されます。
 
試合終了前の負けているチームが素早く試合を再開させて点を取りにいきたい、というような場合以外は競技規則通りにしておかれたほうがよろしいかと思いますが。
 
 
2014/06/11(水) 23:22:02 | URL | TOM3 #79D/WHSg [ 編集 ]
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