過去記事 「オフサイド(あくまで審判初心者の方むけの解説です)」 などでも解説した通り、「相手陣地内での待ち伏せ行為」を反則とするのが「オフサイド」です。
じゃぁ、どのような場合に「待ち伏せ」となるの?
ということになりますが、そのことに関しては、「オフサイドポジション」という概念で定義されています。
このオフサイドポジションに関しては、タイトル化して記事にしていなかったので、記事にしておきます。( 「オフサイドポジションにいること自体は、反則ではない」 という記事は過去に書いているのですが、その記事では定義をきちんと解説していませんでしたので。)
まずは競技規則の文章の確認から。
競技規則 第11条 オフサイド
オフサイドポジション
オフサイドポジションにいること自体は、反則ではない。
競技者は、次の場合オフサイドポジションにいることになる。
●競技者がボールおよび後方から2人目の相手競技者より相手競技者のゴールラインに近い。
競技者は、次の場合オフサイドポジションにいないことになる。
●競技者がフィールドの味方半分内にいる。または、
●競技者が後方から2人目の相手競技者と同じレベルにいる。または、
●競技者が最後方にいる2人の相手競技者と同じレベルにいる。
定義なので、非常に難解な文章で書かれていますが、誤解を恐れず簡単に表現すると、
「相手陣地内で、ボールより相手ゴールラインに近い位置にいると、待ち伏せ行為で反則とする。ただし、相手チームのゴールラインから数えて2人以上の相手チームの選手が存在している場合は、待ち伏せとは言えない(言わない)ので反則にはならない(反則にはしない)。」
という感じです。
あくまで「相手陣地内で待ち伏せ」する行為を反則とするものなので、攻撃側チームの選手が自分の陣地内にいた場合は、反則にはなりません。また、既にボールが相手チームのゴールラインから数えて2人めの選手よりもゴールライン側にある場合は、ボールよりもゴールライン側に位置取りしない限り、反則にはなりません。
なお、判断するタイミングは、「(結果的に)その選手へのパスとなったパスが出された(蹴られた)瞬間」です。
競技規則 第11条 オフサイド
反則
ボールが味方競技者によって触れられるかプレーされた瞬間にオフサイドポジションにいる競技者は、次のいずれかによってそのときのプレーにかかわっていると主審が判断した場合にのみ罰せられる。
●プレーに干渉する。または、
●相手競技者に干渉する。または、
●その位置にいることによって利益を得る。

明日の更新では、審判初心者の方が間違えやすいケース(似たような状況でオフサイドになるケースとオフサイドにならないケース)を図で解説する予定です。
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