FC2ブログ
3級審判員の悩める日々
とあるサッカースポーツ少年団の指導者で、かつサッカー3級審判員である私のサッカー三昧な日々
手でボールを保持しているゴールキーパーへのチャレンジはできません

 

コメント欄に頂いた情報から。

 

プロの試合で、選手がルールをよく知らなかったために警告されてしまった、という事例です。過去にも記事で紹介しているのですが、旬な出来事ですので、あらためて記事にして紹介しておきます。 


YouTube: Daniel Agger Crazy (annulled) Goal (Liverpool - Anzhi) [2012-10-25]


 

映像が削除されたときのために、複数の映像へのリンクも貼っておきます。


YouTube: Daniel Agger goal against Anzhi disallowed


 


YouTube: Daniel Agger disallowed goal vs Anzhi Makhachkala LFCBeatlesHD



 
最後の映像(下の映像)は、ゴール裏の観客席から撮影されたもの。この映像はUPした本人が消さない限り、映像が見られなくなることはないと思います。


YouTube: Daniel Agger Disallowed Goal Vs Anzhi Makhachkala


 

リバプール側(?)の観客のブーイングが凄いです。恐らく得点を認めない上に、アッガー選手にイエローカードを提示した主審に対するものだと思われます。

 

でも、主審の対応は間違っていません。競技規則を確認します。

 

競技規則 ガイドライン 第12条 ファウルと不正行為

ゴールキーパーの反則

(中略)
ゴールキーパーが手でボールを保持しているとき、相手競技者はゴールキーパーに挑むことができない。
(後略)

 

ゴールキーパーの反則のところにゴールキーパーへの反則が書かれているので、変な感じですが、これはこの文章の前に書かれているゴールキーパーの「手でボールを保持」している状態の定義に補足して書かれているものです。

 

ちなみに、その「手でボールを保持」している状態の定義は、

●ボールがゴールキーパーの両手で持たれているとき、またはボールがゴールキーパーの手または腕とグラウンドや自分の体など他のものとの間にあるとき
●ゴールキーパーが広げた手のひらでボールを持っているとき
●ボールを地面にバウンドさせる、または空中に軽く投げ上げたとき


となっています。

 

話が逸れますが、強いシュートがゴールキーパーに当たって跳ね返り、地面に転がったボールを慌てて手で押えに行ったところに、相手競技者が詰めてきてボールをゴールに押し込んだ時は要注意です。

 

ゴールキーパーが手と地面(グラウンド)でボールを抑えたのが先であれば、「手でボールを保持」しているゴールキーパーに挑んでいることになりますが、ファンブルしていたり、完全に抑え込んだ状態になっていなければゴールを認めなければなりません。(攻撃側選手が、ボールに触れる前にゴールキーパーに身体的な接触がなかった、という前提ですが。)

 

さて、話を戻します。

 

ボールを手で保持しているゴールキーパーに挑む反則については、明確に規定されていませんが、下記の文章に該当すると判断されます。

 

競技規則 第12条 ファウルと不正行為

ゴールキーパーに対する反則

●ゴールキーパーがボールを手から放すのを妨げることは、反則である。
●ゴールキーパーがボールを放そうとしているときに競技者がそのボールをけるまたはけろうとすることは、危険な方法でプレーすることで罰せられるものとする。
(後略)


この危険な方法でプレーするというところが広義で運用されている感じです。

 

競技規則 第12条 ファウルと不正行為

危険な方法でのプレー

危険な方法でプレーするとは、ボールをプレーしようとするとき、(自分を含む)競技者を負傷させることになるすべての行為である、この反則は、近くにいる相手競技者が負傷を恐れてプレーできないようにすることである。

(中略)

危険な方法でのプレーには、競技者間の身体的な接触がない。身体的接触があった場合、直接フリーキックやペナルティーキックで罰せられる反則となる。身体的接触がある場合、主審は不正行為も犯される可能性が高いことを十分考慮しなければならない。

(後略)




ちなみに、日本サッカー協会でも2008年3月1日に行われたゼロックス・スーパーカップで鹿島の岩政選手が家元主審からイエローカードを提示されています。 (映像ファイルの先頭から20秒付近。)


YouTube: XEROX SUPER CUP 2008


 

このプレーの判定に対して日本サッカー協会は「ゴールキーパー(GK)へのチャレンジについて」という通達を出して家元主審の正しさを説明しています。詳しくは、過去記事 「ゴールキーパー(GK)へのチャレンジについて」 を参照ください。

 

過去記事 「ゴールキーパーに対する反則」 に載せた、他の事例(イエローカードが出ているほうの映像だけ)も再度載せておきます。


YouTube: Solskjaer's disallowed goal against boro



  

にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← クリックのご協力を。

 

時々、ボールがゴールキーパーの手の中に収まった瞬間、ゴールキーパーから目を離していらっしゃる4級審判員の方を見かけます。

 

ゴールキーパーのパントキックに備えて、次に予測される争点に予め移動しておくことは大切なのですが、この時、顔(少なくとも目)は、ボールのほうに向けておきましょう。

 

攻撃側選手がボールを手で保持しているゴールキーパーにチャレンジするかも知れませんよ。

  

☆ 関連記事 ☆

「ゴールキーパーに対する反則」

「ゴールキーパー(GK)へのチャレンジについて」 

 

 
にほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ ← すみませんが、クリックのご協力を。
  

☆このブログの上手(?)な使い方

少年団を含むサッカーチームのホームページ管理者の方へ
⇒ブログ右側に「チーム・リンク!!」の欄を作りました。こちらの記事に、申請の方法を掲載させていただきましたので、ぜひどうぞ。 

★競技規則に関する知識を増やしたい方
⇒ブログ右のサイドバーにある「まとめ系記事集」の中にある、各年度ごとの◆競技規則系の過去記事をご覧になると、効率的です。また、米国サッカー協会の Referee Week in Review を元に作成している記事集も、将来2級以上の審判員になることを目指される方にはお薦めです。   

審判グッズをお探しの方   
⇒別館 「サッカーの審判グッズを紹介するページ」 をぜひどうぞご利用ください。 

★私が指導のお手伝いをしている団の保護者の方
⇒ブログ右上のカレンダーの部分を利用してください。私が指導を担当した日をクリックしていただくと、その日の練習内容などが表示されます。練習終了後、できるだけ早く記事をUPするようにしていますが、都合によりUPが深夜になってしまう場合もありますので、ご了承ください。


にほんブログ村 サッカーブログへにほんブログ村 サッカーブログ ジュニアユース・中学サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへにほんブログ村 サッカーブログ サッカー審判へ
どのバナーでも結構ですので、1日1回のご協力をお願いいたします。


← よろしければこちらのクリックのご協力も。


スポンサーサイト



☆ 関連するタグ ☆

コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
http://tom3kyu.blog.fc2.com/tb.php/987-9befedb7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック